リハビリテーション臨床校フィット

リハビリテーション臨床校フィット 「身体で覚える臨床」をテーマに機能解剖学を臨床に活かす実技を中心と?

永久に閉鎖。

療法士飽和時代を迎え、時代の流れは確実に、患者さん・利用者さんから『求められる時代』~『選ばれる時代』へと転換しています。
そんな時代を生きる私たちセラピストに必要なことは、患者さん・利用者さんから確実に頼りにされる・選ばれる存在になることではないでしょうか。
患者さん、利用者さんが心から喜ばれ、笑顔で良くなっていく様子をみることほど私たちがやりがいを感じることはありません。
そのために私たちは、常にその時代、時代に必要とされる新しい知識・技術を学び続ける必要があります。

その学ぶ場が、『FIT-フィットー』です。

「たった一人で頑張らせません」を活動目標とし、共に成長していくことを約束します。

✨全国の体軸トレーナーが集結!✨交流して学び、体軸をさらに高める特別な1日――\TAIJIKU TRAINERS JAPAN 2025/2025年11月2日(日) 福井にて開催決定!🌱「体軸体操発祥の地・福井」で、全国から仲間が集まり、学び...
26/09/2025

✨全国の体軸トレーナーが集結!✨
交流して学び、体軸をさらに高める特別な1日――

\TAIJIKU TRAINERS JAPAN 2025/
2025年11月2日(日) 福井にて開催決定!

🌱「体軸体操発祥の地・福井」で、全国から仲間が集まり、学び合い、未来につなぐ大舞台。毎年大きな熱量と感動を生んできたこの祭典が、今年も帰ってきます!



🔸【第1部】14:00〜17:00
体軸スペシャルセミナー
高橋龍三 × やまちゃん 初のコラボ!
体軸理論の創始者・高橋龍三氏と、全国で体軸を広めるやまちゃんが、ここでしか聞けない濃密な学びをお届けします。
会場:松原の間/定員30名

🔸【第2部】18:00〜21:00
アワードディナー&表彰式
仲間との交流、出会い、感動を分かち合う時間。全国の体軸トレーナーの活動や挑戦を称える表彰式と、食事をともにしながらのディナー交流会。
会場:気比の間/定員50名



💰参加費
・第1部+第2部セット 22,000円
・第1部のみ 16,500円
・第2部のみ 大人 10,000円/子ども 3,000円

※定員に達し次第、募集終了



🌟体軸を学び続ける人にとって、この1日は特別な意味を持ちます。
✔ 全国の仲間との出会いが一生の財産になる
✔ 普段の学びをアップデートし、新たな視点を得られる
✔ トレーナー同士の絆が深まり、次の挑戦の力になる

体軸を学び、実践し続けるあなたにとって「自分の活動を加速させる起点」になるイベントです。

「体軸をもっと深めたい」
「仲間と出会い、刺激を受けたい」
「未来に体軸をつなげたい」

その想いを持つすべての方に、心からご参加いただきたい1日です。



📍開催場所:ニューサンピア敦賀(福井県敦賀市呉羽町2番地)
✨詳細・お申し込みはこちら
👉 https://ttj2025.hp.peraichi.com

今年の秋、福井でお会いしましょう!
あなたの挑戦と学びが、体軸の未来を大きく動かします🔥

TAIJIKU TRAINERS JAPAN 2025福井開催の専用サイトです。

17/04/2019
【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.22【シリーズ22】『半腱様筋・半膜様筋の基礎知識を臨床に活かす』大腿後面に位置するハムストリングスの中でも内側の半腱様筋と半膜様筋。股関節と膝関節に影響を与えるこの筋群についてご紹介しま...
02/03/2018

【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.22
【シリーズ22】
『半腱様筋・半膜様筋の基礎知識を臨床に活かす』

大腿後面に位置するハムストリングスの中でも内側の半腱様筋と半膜様筋。

股関節と膝関節に影響を与えるこの筋群についてご紹介します。

【半腱様筋・半膜様筋の機能解剖の復習】

起始:半腱様筋 坐骨結節の内側
半膜様筋 坐骨結節
停止:半腱様筋 脛骨粗面の内側
   半膜様筋 脛骨内側顆、顆間線および外側上顆、斜膝窩靭帯
作用:膝関節屈曲、下腿内旋(膝関節屈曲時)、股関節伸展
髄節レベル:L5〜S2
神経支配:脛骨神経

半腱様筋は半膜様筋を覆うように走行し、停止部では縫工筋、薄筋とともに鵞足を形成し、膝関節内側を支えています。

半膜様筋は半腱様筋よりも内側に位置し、筋腹が下方にあるため、膝関節屈曲に主に作用します。

解剖学的には、膝関節屈曲への貢献度が高いですが、臨床的には大内転筋、長内転筋と協調して股関節運動に関わることがポイントの一つです。

【半腱様筋・半膜様筋に対する臨床へのヒント(機能解剖学-臨床での思考)】

内転筋群との筋連結を持つため、内転筋群とともに股関節運動を制御できることが、動作時には重要となります。

内転筋群は上方では、股関節のインナーマッスル大腰筋と筋連結を持つため、内転筋群を機能的使うことが股関節を安定化、機能化させます。

内転筋群の後方では半腱・半膜様筋と筋連結しており、半腱・半膜様筋を機能的に使うことが、より股関節機能を高めます。

さらに、骨盤を介して、半腱・半膜様筋が収縮→骨盤後傾、大腰筋伸張、大腰筋が収縮→骨盤前傾、半腱・半膜様筋が伸張されるという、拮抗関係にあります。

つまり、半腱・半膜様筋は内転筋群との筋連結、大腰筋の機能的な拮抗筋として、股関節に与える影響が大きいということです。

【実際の評価とアプローチの例】

具体的には以下の通り。

1.立位で肩幅に足を開く
2.鼠径部を触れる
3.鼠径部を支点に体幹前傾、臀部を後方へ突き出す
4.元に戻る

<ポイント>
・鼠径部を支点に運動をおこなう
・膝による代償が入らないように、あくまでも股関節から運動する
・大腰筋と半腱・半膜様筋の求心性収縮、遠心性収縮の切り替えができる

筋肉には求心性と遠心性の働きがあり、それを拮抗筋と協調しておこないます。
股関節を中心としたその動きを練習できる運動療法となっております。

股関節疾患や股関節機能を高めたい場合に是非、一度試してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.22【シリーズ22】『大内転筋の基礎知識を臨床に活かす』股関節において、内転と伸展の作用をもつ大内転筋。そんな大内転筋の機能解剖から、臨床へのヒントをご紹介します。【大内転筋の機能解剖の復...
23/02/2018

【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.22
【シリーズ22】
『大内転筋の基礎知識を臨床に活かす』

股関節において、内転と伸展の作用をもつ大内転筋。

そんな大内転筋の機能解剖から、臨床へのヒントをご紹介します。

【大内転筋の機能解剖の復習】

起始:前側 坐骨枝の前面および坐骨結節
   後側 恥骨下枝
停止:前側 大腿骨の内側上顆(内転筋結節)
   後側 大腿骨粗線の内側唇
作用:股関節の内転、内旋、伸展
髄節レベル:L2~S1
神経支配:前側 閉鎖神経
     後側 脛骨神経

大腿内側に位置する内転筋群の中で、最も大きい筋肉。

股関節内転の作用は大内転筋が1位。
長内転筋も股関節における内転作用をもちますが、大内転筋に比べると劣っており、大殿筋下部繊維に次いで3位となっています。

停止部を見ると、大腿骨の後面に付着しているため、外旋に作用するように思えるが、大内転筋は内旋作用に働きます。

これは、大腿骨の湾曲が影響しており、大腿骨は矢状面から見ると前彎しており、中心軸よりも前方に湾曲しています。
中心軸よりも後方に大腿骨があれば、外旋に作用しますが、前方にあるために内旋として作用するということです。

【大内転筋に対する臨床へのヒント(機能解剖学-臨床での思考)】

大内転筋の主となる作用は、股関節内転。
ですが、実際の生活場面において、股関節を内転方向へ動かすという動作はほとんどありません。

実際の動作における大内転筋の作用は、股関節外転の制動と言う方がしっくりきます。
股関節外転筋と協調し、前額面での股関節の動きを制動しています。

前額面での動きといっても、股関節が屈曲位や外旋位の場合もあります。
内外転だけの動きに対応するわけではなく、屈曲位や外旋位など矢状面、水平面での動きにも大内転筋は力を発揮できる必要があるのです。

【実際の評価とアプローチの例】

具体的には以下の通り。

1.背臥位となる
2.鼠径部を触れる
3.鼠径部を支点に股関節外旋位、中間位、内旋位それぞれの肢位で股関節内転運動をおこなう

<ポイント>
・鼠径部を支点に運動をおこなう
・膝による代償が入らないように、あくまでも股関節から運動する
・大内転筋を触診しながらおこなう

股関節回旋位、中間位、どの肢位でも大内転筋が働くことを目的とした運動療法です。
立位下でも同様に各肢位で大内転筋を触診しつつ、働いているかチェックしてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【呼吸ベーシックセミナー@石川を開催しました!】2月18日に、呼吸ベーシックセミナーを開催しました。 今回参加いただいた方々は、皆さん県外の方でFitのセミナーは初参加でした。中にはなんと東京から参加してくれた方もいて、関東圏には多くのセミ...
19/02/2018

【呼吸ベーシックセミナー@石川を開催しました!】

2月18日に、呼吸ベーシックセミナーを開催しました。
 
今回参加いただいた方々は、皆さん県外の方でFitのセミナーは初参加でした。
中にはなんと東京から参加してくれた方もいて、関東圏には多くのセミナーがある中で北陸のFitに来てくれたことはとても嬉しいことです。
 
さて、講座の内容ですが、今回はベーシックセミナーということで、呼吸の機能解剖の基礎から確認していきました。
呼吸器と一括りにすると実際の評価をするときに問題点がわかりづらくなることが多いため、呼吸器を構成する要素を『肺』、『胸郭(骨格)』、『呼吸筋(筋)』に分けます。

ここをしっかりと分けて、その上で評価することで、問題点が肺にあるのか、胸郭(骨格)にあるのか、呼吸筋(筋)にあるのかを見極める手がかりになり、より効率的なアプローチを選択できます。
 
肺の問題を確認するには、聴診が代表的です。
今回の参加者も聴診が苦手だという方がほとんどでしたが、一番の上達は実践で聴いていくことです。
 
教科書レベルでは、異常呼吸音として種類分けされていますが、実際の臨床でそこまで綺麗に分けて聞こえることはほとんどありません。
 
慣れていくためにも、異常呼吸音が聴こえるのは吸気なのか呼気なのか、またそれぞれの異常呼吸音をイメージで捉えることでその部位がどういう状態になっているのか想像することを伝えました。
そうすることで、肺の状態を少しずつ見分けることができてきます。
 
肺に問題がなければ、療法士の専門分野でもある筋骨格の問題を探ります。
 
まずは骨格の評価を考えてみましたが、胸郭も胸骨、肋骨、胸椎と40近い骨があるため、実は非常に複雑な構成になっています。
基本的なポンプハンドルモーション、バケットハンドルモーションを確認して、応用として胸骨の前後傾や左右傾斜による胸郭運動の分類、肋骨と胸椎の運動連鎖もお伝えしました。
 
非常に難しい内容だったため、頭を抱えたかもしれませんが、そこも頭の片隅において評価することで、骨格のどこに問題があるかを絞ることができます。
 
実際にペアになった人の胸郭を評価して、胸椎に徒手的にアプローチをすることで呼吸の深さや胸郭の可動性に変化が出ました。
問題を絞る、つまり目的をしっかりと明確にすることで、同じアプローチでも差がうまれることを実感してもらえたと思います。
 
そして、最後に呼吸筋への評価・介入をしました。
呼吸筋は一般的に横隔膜が主ですが、呼吸補助筋として頸部や腹部の筋が挙げられます。

今回対象とした筋は、横隔膜と筋連結をしている大腰筋、腰方形筋、舌骨上・下筋群、そして呼吸補助筋の腹直筋と斜角筋です。
 
それぞれの筋の触診をしつつ、実際にその筋で呼吸が変わるのかも確認しました。
特に横隔膜と筋連結していて関連が強い大腰筋や腰方形筋は、呼吸の変化が出やすいのも実感できたと思います。
 
骨格と筋のそれぞれを単独で評価したあとは、それらを関連つけて評価していきます。
胸郭の可動性を評価し、そこの問題点に関わるであろう筋の圧痛や硬さを評価して、呼吸のキーマッスル(最も重要な筋)である横隔膜にアプローチをする方法を実際にやってみました。
 
アプローチは非常にシンプルですが、アプローチ後は呼吸のしやすさはもちろん、筋の圧痛や硬さの軽減・消失、胸郭の可動性増大が確認できました。
 
皆さん自身がやったことですが、変化が思ったよりも感じられたためか驚きと嬉しそうな表情を見せてくれました。
 
そのほかにも、呼吸と関連が強い嚥下機能へのアプローチの方法や呼吸介助の方法などもお伝えできました。
 
少人数での開催のため、参加者の方々の普段の臨床の様子や悩みなどに直結するように内容を合わせていますので、少しでも臨床で実践しやすいものになっていれば嬉しいです。
 
次回は脳ベーシックセミナー、そしてフィジカルアセスメントセミナーになります。
 
ぜひ興味のある方や普段の臨床で悩みがある方は参加してみてください。
 
 
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◆募集を開始した新カリキュラムの詳細はこちら↓
「脳ベーシックセミナー」
福井会場:3/11(日) 10:00〜16:00 …募集中!
金沢会場:4/15(日) 10:00〜16:00 …募集中!
定員:各会場20名限定(先着順)
 
「フィジカルアセスメントセミナー」
福井会場:5/13(日) 10:00〜16:00 …募集中!
金沢会場:6/10(日) 10:00〜16:00 …募集中!
定員:各会場20名限定(先着順)
 
各講座の申し込みはこちらから
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【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.21【シリーズ21】『大腰筋の基礎知識を臨床に活かす』大腰筋と腸骨筋から構成される腸腰筋。股関節疾患をはじめとする、下肢疾患において大事なのはなんとなく分かるけど、どのように臨床に活かせば...
16/02/2018

【臨床に活かす機能解剖学 〜下肢の筋肉編〜】 No.21
【シリーズ21】
『大腰筋の基礎知識を臨床に活かす』

大腰筋と腸骨筋から構成される腸腰筋。

股関節疾患をはじめとする、下肢疾患において大事なのはなんとなく分かるけど、どのように臨床に活かせば良いのか分からない。

このような悩みを持っていないでしょうか?

分からない理由の多くは、そもそも基礎知識が不足しているから。

今回は大腰筋に焦点を当てて基礎的な部分を学びましょう。

【大腰筋の機能解剖の復習】

起始:浅頭 Th12~L4の椎体および肋骨突起
   深頭 全ての腰椎の肋骨突起
停止:小転子
作用:股関節屈曲、外旋
   腰椎前彎、側屈(片側のみの収縮)
   脊柱の安定化
髄節レベル:L2~L4
神経支配:腰神経叢および大腿神経

走行を見ると分かるように、胸腰椎レベルから股関節を繋ぐ唯一の筋肉です。

脊柱運動、股関節運動の両方に関与しており、それぞれが連動して運動するためにも大腰筋は必ず関与します。

【大腰筋に対する臨床へのヒント(機能解剖学-臨床での思考)】

股関節屈曲角度における大腰筋の作用を見ると、
0~15°:大腿骨頭の圧迫、股関節の安定化
15~45°:脊柱の直立
45~90°:股関節屈曲

これを考えると、股関節屈曲作用を働かせたいのであれば、屈曲45°以上で運動する必要がありますし、
脊柱や股関節の安定化という作用を働かせたいのであれば、屈曲45°以下で運動する必要があります。

また、屈曲45°以上の運動は求心性、45°以下の運動は遠心性に働いていることもポイントの一つです。

つまり、目的に応じて方法を変える必要があるということです。

【実際の評価とアプローチの例】

具体的には以下の通り。

1.立位で肩幅に足を開く
2.鼠径部を触れる
3.鼠径部を支点に体幹を前傾、臀部を後上方へ突き出す
4.元の姿勢に戻る

<ポイント>
・膝は軽度屈曲位、踵より前方へ出ないように注意
・前傾位から戻る際に大腰筋が遠心性に働く

立位が難しい場合は座位でも環境設定次第で可能ですので、応用して試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【臨床に活かす機能的な運動療法】〜上位肋骨の可動性を鎖骨から見極める〜 胸郭の可動性を評価するときに、簡易的に行える方法は、徒手で胸郭の上位、下位をそれぞれ左右で評価することです。 これにより、実際に可動性が低下、もしくは過剰な部位を特定す...
14/02/2018

【臨床に活かす機能的な運動療法】
〜上位肋骨の可動性を鎖骨から見極める〜
 
胸郭の可動性を評価するときに、簡易的に行える方法は、徒手で胸郭の上位、下位をそれぞれ左右で評価することです。
 
これにより、実際に可動性が低下、もしくは過剰な部位を特定することは比較的容易です。
 
例えば、この評価で上位肋骨の可動性が低下もしくは過剰だったと判断したときに、実際のアプローチはどのようにしているでしょうか。
 
もしここで闇雲に徒手で胸郭可動性を促したり、深呼吸を促すことしかできていないと感じたら、新しい視点として『鎖骨』の評価を加えてみましょう。
 
『鎖骨』から上位肋骨の可動性との関連性がわかると、闇雲ではないアプローチのヒントになると思います。
 
 
<鎖骨と胸郭>
鎖骨は胸鎖関節を介して胸骨と繋がっています。
  
胸骨は肋骨と胸椎で胸郭を構成しています。
 
胸郭の運動パターンとして、①上位と下位の関係性、②左側と右側の関係性、③対角線上の関係性 の3つがあります。
 
このうち、対角線上の関係性において、前額面上での胸骨の傾斜が上位肋骨と下位肋骨に影響を与えます。
 
例えば、胸骨が前額面上で右側傾斜(胸骨柄側が右、剣状突起側が左)すると、
・右上位肋骨ー前方回旋
・左上位肋骨ー後方回旋
・右下位肋骨ー後方回旋
・左下位肋骨ー前方回旋
となります。
 
胸骨が前額面上で右側傾斜するということは、胸鎖関節を介した鎖骨は軽度ですが右鎖骨胸骨端は下制し左鎖骨胸骨端は挙上します。
 
つまり、鎖骨の胸骨端の高さで胸郭の運動パターンが予想できるということになります。
 
 
 
<鎖骨と胸骨に付着する大胸筋>
鎖骨と胸骨の関係性を整理したところで、それらに付着する筋があります。
 
それは『大胸筋』です。
 
 起始:鎖骨部-鎖骨の内側半分
    胸肋部-胸骨及び第1~第6肋軟骨
    腹部-腹直筋鞘前葉
 停止:上腕骨大結節稜
 作用:肩関節水平内転、 上位肋骨の前方回旋、鎖骨胸骨端の下制
 
大胸筋の主な作用は肩関節水平内転ですが、停止部から起始部への収縮では上位肋骨の前方回旋、鎖骨胸骨端の下制です。
 
つまり、大胸筋の過緊張や短縮により、上位肋骨の前方回旋、鎖骨胸骨端の下制が起こり、胸郭でみると上位肋骨の拡張制限を引き起こす可能性があります。
 
このことをふまえて胸郭の可動性を評価すると、
右上位肋骨可動制限あり
→鎖骨胸骨端を評価すると右の鎖骨胸骨端が下制
→右大胸筋の過緊張もしくは短縮
→右大胸筋へのアプローチで右上位肋骨の可動性改善
と仮説が立てられます。
 
これだけでも、胸郭の可動性に対するアプローチが闇雲ではなくなります。
 
 
 
<上位肋骨の可動性が変化する大胸筋へのアプローチ>
 
では、実際に上位肋骨の可動性の左右差があり、鎖骨胸骨端の高さも左右差があった場合のアプローチを考えてみましょう。
 
 
A.上位肋骨可動性の低下+同側の鎖骨胸骨端が低い場合
①同側の大胸筋を触知し、過緊張を確認する(過緊張がなければ対側の過緊張を疑う)
②過緊張側の鎖骨胸骨端を対側の指で下から挙げるように軽く押す(圧痛あれば痛みがない程度で)
③鎖骨胸骨端を押し挙げながら、過緊張側の肩関節を軽度外転位で水平外転しながら深く吸気を3回する

B.上位肋骨可動性の過剰+同側の鎖骨胸骨端が高い場合
①同側の大胸筋を触知し、緊張低下を確認する(緊張低下がなければ対側の緊張低下を疑う)
②緊張低下側の鎖骨胸骨端を対側の指で上から下げるように軽く押す(圧痛あれば痛みがない程度で)
③鎖骨胸骨端を押し下げながら、緊張低下側の肩関節を軽度外転位で水平内転しながら深く呼気を3回する
 
 
運動自体は比較的容易のため、対象者に指導すればセルフエクササイズとしてできると思います。
 
そのためにも、まずは評価がしっかりとできるようになりましょう。 
 
 
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「呼吸ベーシックセミナー」
福井会場:1/28(日) 10:00〜16:00 …終了 
金沢会場:2/18(日) 10:00〜16:00 …募集中!
定員:各会場20名限定(先着順)

「脳ベーシックセミナー」
福井会場:3/11(日) 10:00〜16:00 …募集中!
金沢会場:4/15(日) 10:00〜16:00 …募集中!
定員:各会場20名限定(先着順)

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【臨床に活かす機能解剖学 〜頸椎の機能解剖学編〜】 No.20【シリーズ20】『頸椎の基礎知識を臨床に活かす』頸椎は頭部を支えるという重要な役割を持ち、血管や神経系、脳幹なども位置するため、生命機能的にも重要な位置づけとなっています。しかし...
09/02/2018

【臨床に活かす機能解剖学 〜頸椎の機能解剖学編〜】 No.20
【シリーズ20】
『頸椎の基礎知識を臨床に活かす』

頸椎は頭部を支えるという重要な役割を持ち、血管や神経系、脳幹なども位置するため、生命機能的にも重要な位置づけとなっています。

しかし、重要な部位であるのは分かるが、なんとなく触るのが怖いといった理由などで、頸椎まで触れることは少ないのではないでしょうか?

今回は頸椎についての不安をなくす意味でも基礎的な部分を復習しましょう。

【頸椎の機能解剖の復習】

上位頚椎は環椎後頭関節(C0-1)と環軸関節(C1-2)とそれ以下の下位頚椎(C3-7)で構成されています。

・環椎後頭関節:環椎の内側方向への凹面と後頭顆の凸面で構成され、屈伸の動きが主。
屈曲・伸展可動域はそれぞれ15°で頚椎全体の屈伸の動きの50%を担う。

・環軸関節:軸椎の上関節面の角度が水平面に対し、約20°であり、回旋の動きが主。
回旋可動域全体の50%、40~45°を環軸関節が担っている。

・下位頚椎:上関節面が前額面に対して約45°で下位へいくほど傾斜が増加し、屈伸が大きく、側屈と回旋が続く。

下位頚椎にある鈎状突起と椎間板が存在していないことによる影響はなにかというと、上位頚椎の可動性は屈伸、回旋ともに全体の50%をも占める可動性がありながらも椎間板がないので、比較的アライメントの変化が起こりやすい部位であると言えます。

【横隔膜に対する臨床へのヒント(機能解剖学-臨床での思考)】

上位頸椎のアライメント変化は、後頭下筋群のタイトネスによる眼球運動への影響。
上位頸椎の可動域低下による、下位頸椎の過可動性の代償。

眼球運動への影響で、バランス機能や運動中の視野が狭くなることが考えられます。
下位頸椎の代償運動の影響で、メカニカルなストレスが加わり、椎間関節障害や神経障害など重篤な疾患に繋がるリスクもあります。

【実際の評価とアプローチの例】

具体的には以下の通り。

1.背臥位となる
2.後頭骨の下部を触診
3.頭部の重さを利用して、後頭下筋群へ指をひっかける
4.引っかけたまま、頭方へ軽く牽引する
5.組織が緩むまでそのまま待つ

上位頸椎の動きを担うのが後頭下筋群の役割。
しかし、後頭下筋群がタイトネスとなり、上位頸椎のアライメントが変化していることがしばしば認められます。

簡単にできますので、是非すぐに試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【臨床に活かす機能解剖学 〜横隔膜の機能解剖学編〜】 No.19【シリーズ19】『横隔膜の基礎知識を臨床に活かす②』前回、横隔膜の解剖学的な特徴から横隔膜がより働きやすい環境を整えることをお伝えしました。今回は別の視点から、横隔膜の機能解剖...
02/02/2018

【臨床に活かす機能解剖学 〜横隔膜の機能解剖学編〜】 No.19
【シリーズ19】
『横隔膜の基礎知識を臨床に活かす②』

前回、横隔膜の解剖学的な特徴から横隔膜がより働きやすい環境を整えることをお伝えしました。

今回は別の視点から、横隔膜の機能解剖を理解して横隔膜への効果的なアプローチを学びましょう。

【横隔膜の機能解剖の復習】

起始:胸骨部 剣状突起
   肋骨部 第7〜12肋骨・肋軟骨の内面
   腰椎部 L1〜3または4にわたる内側脚および前縦靭帯
停止:腱中心

前回は吸気時の横隔膜が下制することへ焦点を当ててお話しました。

ある程度下制すると、腱中心は横隔膜の下部に位置する肝臓に固定されるため、下部肋骨が横方向へ広がります。

つまり、前回お伝えした通り、横隔膜が下制するだけの余裕を考えることも必要ですが、下部胸郭の横方向への拡張を妨げる要因がないか考えることも必要となります。

【横隔膜に対する臨床へのヒント(機能解剖学-臨床での思考)】

ここで考えるべきは、下部胸郭の横方向への拡張が妨げられる要因は何か。

関節と筋肉の両方からの視点が必要になりますが、今回は分かりやすい筋肉の視点から考えてみます。

直接的に胸郭の拡張を妨げるのは、広背筋と肋間筋の柔軟性低下。

広背筋は胸郭の後側面を覆うように付着、肋間筋は肋骨間に付着していますので、どちらが硬くなっても胸郭の拡張は制限されてしまいます。

【実際の評価とアプローチの例】

具体的には以下の通り。

1.端座位となり、みぞおちを触れる
2.胸骨中心と胸椎の間を膨らませるつもりで吸気する
3.膨らませた部位はそのまま、息を吐く
4.さらに膨らませるように吸気する
5.2~4を3回程度繰り返す
6.最後は吸った空気を全て吐き出すように脱力する

<ポイント>
・端座位で伸張される大殿筋を通じ、筋連結をもつ広背筋が間接的に伸張される
・伸張された広背筋と胸郭を膨らませることで肋間筋にもテンションがかけることができる

胸郭の拡張を妨げる広背筋と肋間筋へのアプローチ、胸郭を意識的に拡張させることで呼吸練習にもなり、横隔膜を働かせる練習にもなります。

是非、すぐに試してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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【臨床に活かす機能的な運動療法】〜下位胸郭の拡張を促すために見逃せないポイント〜 呼吸は胸郭の拡張と収束によって行われています。 ご存知の通り、吸気はほとんどが横隔膜(外肋間筋も関与)の収縮によって促され、呼気は肺の弾性によって筋収縮をほと...
31/01/2018

【臨床に活かす機能的な運動療法】
〜下位胸郭の拡張を促すために見逃せないポイント〜
 
呼吸は胸郭の拡張と収束によって行われています。
 
ご存知の通り、吸気はほとんどが横隔膜(外肋間筋も関与)の収縮によって促され、呼気は肺の弾性によって筋収縮をほとんどせずに行われます。
 
胸郭の可動性に対して簡易的なスクリーニング評価としては、胸郭の上位、下位をそれぞれ左右で評価することが多いと思います。
 
その際に、下位胸郭の拡張制限があった場合に、多くの人が着目する筋はもちろん横隔膜ではないでしょうか。
 
横隔膜は肋骨部の起始が第7~12肋骨と肋軟骨内面で下位肋骨に直結しており、また、吸気時の主動作筋であるため見逃す人はいないでしょう。
 
しかし、下位胸郭の拡張には、もう1つ見逃せないポイントがあります。
 
それは『下後鋸筋』です。
 
なぜこの『下後鋸筋』が見逃せないのか、介入方法も含めて説明していきます。
 
 
<下後鋸筋の解剖>
まずは『下後鋸筋』の解剖から確認していきます。
 
 起始:Th11~L2の棘突起
 停止:第8~12肋骨(肋骨角付近の下縁)
 作用:下位肋骨の後方回旋
 
『下後鋸筋』の走行をあまり詳しく知らない人もいたのではないでしょうか。
 
走行を見てみると、胸郭の後面ではあるものの、停止部が下位胸郭にしっかりと付着しています。
 
作用は下位肋骨の後方回旋です。
 
肋骨の後方回旋は胸椎との関節面に対して後方に回旋するため、運動方向としては胸郭の拡張になります。
 
つまり、『下後鋸筋』が仮に緊張が高くなっている、もしくは短縮している場合、下位肋骨の後方回旋制限が起こる=胸郭の拡張制限になるため、吸気時の下位胸郭の拡張制限を引き起こします。
 
吸気はそのほとんどが横隔膜によって起こりますが、『下後鋸筋』も吸気のサポートをしているという認識を持っておきましょう。
 
 
 
<下後鋸筋を促通する運動療法>
それでは、実際に『下後鋸筋』を促通する運動療法を考えていきます。
 
最初の評価として、吸気時に下位胸郭の拡張制限があったとします。
 
まずは横隔膜の機能評価をして、横隔膜に問題がない、もしくは横隔膜に問題があったがすでに介入済みであってもまだ下位胸郭の拡張制限があった場合は『下後鋸筋』に着目します。
 
『下後鋸筋』を促通する運動療法の目的は、下位胸郭の下制運動促通による下位肋骨の後方回旋誘発です。
 
これを頭に置いて、2通りの運動療法をしてみましょう。
 
 
A.徒手で運動方向をサポートしながら呼吸運動を促す
①下位肋骨の外方化や下制運動の制限があった方の下後鋸筋を触診
②呼気で下位肋骨を引き下げるように誘導する

B.セルフエクササイズ
①自分の右手で右側腹部、左手で左側腹部を触る(下位肋骨の下に母指から示指を添わすように)
②そこを拡げるように吸気を促して拡げた感覚のまま呼気をする
 
 
簡単な運動療法でありますが、これにより『下後鋸筋』の促通がしやすいです。
 
なかなか着目しない筋かもしれませんが、下位胸郭の拡張には見逃せない重要なポイントになりますので、ぜひ忘れずに評価をしてみてください。 
 
 
 
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