京都大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

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京都大学耳鼻咽喉科のさまざまな情報を発信します。公開実習(頭蓋底実習、側頭骨実習、鼻副鼻腔実習)やセミナー(研修医向けモーニングセミナー、医療従事者向けイブニングセミナー)の情報や医局の行事など、随時掲載していきます。
Temporal bone dissection course, morning seminar, evening seminar

2025年9月25日~27日に東京ドームホテルにて第64回日本鼻科学会総会・学術講演会が開催されました。当科からは大森 孝一特任教授が特別講演の座長を、中川 隆之研究員が手術動画セッションの座長、松永 麻美助教がポスター演題の座長を務めまし...
04/11/2025

2025年9月25日~27日に東京ドームホテルにて第64回日本鼻科学会総会・学術講演会が開催されました。

当科からは大森 孝一特任教授が特別講演の座長を、中川 隆之研究員が手術動画セッションの座長、松永 麻美助教がポスター演題の座長を務めました。また中川 隆之研究員、松永 麻美助教、大江 健吾大学院生、小野 聡亮医員が演題を発表しました。

中川研究員: 内視鏡下鼻中隔手術III,IV型における内視鏡下操作のポイント (一般演題; 鼻中隔・下鼻甲介)

松永助教:経鼻内視鏡頭蓋底手術におけるsurgical corridorの工夫 (手術動画コンペ)

大江大学院生:嗅球低形成を伴うWaardenburg症候群の家族例:本邦初報告 (ポスター発表)

小野医員:手術加療を行った鼻性視機能障害例の予後因子に関する検討 (若手優秀発表賞応募演題)

頭蓋底手術に関する新術式や鼻副鼻腔手術における様々な工夫に関する演題が多く、またハンズオンでは自分では気づきにくい手術操作の癖などを指摘いただき、刺激となる学会でした。

2025年10月29日~11月1日に福岡国際会議場にて第35回日本耳科会総会・学術講演会が開催されました。大森孝一特任教授がシンポジウムとランチョンセミナーで司会を、西村幸司講師、中川隆之研究員が一般演題の座長を務めました。山崎博司講師はパ...
04/11/2025

2025年10月29日~11月1日に福岡国際会議場にて第35回日本耳科会総会・学術講演会が開催されました。

大森孝一特任教授がシンポジウムとランチョンセミナーで司会を、西村幸司講師、中川隆之研究員が一般演題の座長を務めました。山崎博司講師はパネルディスカッションでパネリストとして「当院における非典型例に対する人工内耳電極アレイ選択」について発表し、保険医療委員会報告で「耳科手術における顔面神経モニタリングの実態調査とその有用性の検討」について報告を行いました。耳科学について臨床・研究の両面から様々な発表について、非常に活発に議論が行われており、大変学びの多い学会でした。

発表演題一覧

西村幸司 講師:マウス蝸牛障害モデルにおけるType Iラセン神経節細胞サブタイプの特異的脆弱性

山崎博司 講師:両側人工内耳装用者とバイモーダル装用者の両耳聴効果の検討

十名洋介 病院講師:前庭階に人工内耳電極挿入を行った5症例の検討

松永麻美 助教:鳥類蝸牛有毛細胞再生過程のepigenetics:RNA-seqおよびATAC-seq統合解析

中川隆之 研究員:興奮性アミノ酸による蝸牛シナプス傷害と修復における IGF-1 の役割

大江健吾 大学院生:聴覚野の経頭蓋磁気刺激による 聴覚関連脳活動変化の検討

筑後千智 大学院生:人工内耳装用者における視聴覚統合の脳波指標の検討

2025年10月15日~17日に成田市国際文化会館にて第70回日本聴覚医学会総会・学術講演会が開催されました。大森孝一特任教授がランチョンセミナーと主題演題、山崎博司講師が一般演題の座長を務めました。そして、西村幸司講師、山崎博司講師、近藤...
21/10/2025

2025年10月15日~17日に成田市国際文化会館にて第70回日本聴覚医学会総会・学術講演会が開催されました。
大森孝一特任教授がランチョンセミナーと主題演題、山崎博司講師が一般演題の座長を務めました。そして、西村幸司講師、山崎博司講師、近藤香菜子言語聴覚士が以下の一般演題を発表しました。特別セミナーでは難聴の遺伝子治療が近年始動しており、その実績について拝聴することができ、大変勉強になりました。難聴遺伝子に対する治療は補聴器・人工内耳だけでなく遺伝子治療も選択肢に含まれる将来がくることに感銘を受けました。
西村講師:テプロツムマブによる聴力閾値変化の検討:治療12週間後の中間解析
山崎講師:企業と連携した人工内耳装用者サポートルームの院内設置と2年間の利用実態分析
近藤言語聴覚士:両側人工内耳装用とバイモーダル装用の両耳聴効果についての検討

15/10/2025

本年9月まで1年間、当科の医員として在籍された 上田啓史先生 の論文が Auris Nasus Larynx 誌に掲載されました。
側頭骨に発生したパラガングリオーマの診断において、国内ではまだ十分に普及していない ⁶⁸Ga-DOTATOC PETが有用であることを示した症例報告です。

本報告は、頭頸部領域における機能画像診断の新たな可能性を示唆するものです。
引き続き、診断・治療の最適化に貢献できる研究を進めてまいります。

Auris Nasus Larynx 2025 Oct;52(5):557–562. doi: 10.1016/j.anl.2025.08.003 Epub 2025 Aug 20

論文リンク

13/10/2025

第25回京滋めまいカンファレンスが、令和7年10月11日に京滋めまいカンファレンス/興和株式会社の共催により、完全Web形式で開催されました。
伊藤名誉教授が開会の辞を述べられ、一般演題Ⅱでは西村講師が座長を務めました。
発表演題として、西村講師が「垂直注視麻痺の合併が疑われた中脳出血症例の眼球運動評価」、小野医員が「内リンパ嚢減圧術が有効であった小児遅発性内リンパ水腫の一例」をそれぞれ発表しました。特別講演では、近畿大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室の山中敏彰教授より、「BPPV診療の実践 ― 病態論から考える診断と治療手順 ―」と題してご講演をいただきました。
本カンファレンスを通じて、京滋地方におけるめまい診療の学術・臨床の発展に引き続き貢献してまいります。

13/10/2025

第25回内耳研究会が、2025年10月4日(土)、京都大学医学部附属病院耳鼻咽喉科セミナー室にてハイブリッド形式(現地+Zoom)で開催されました。
本研究会は、これまでに神戸大学、京都府立医科大学、摂南大学薬学部、京都大学などが参加し、研究室の日常的なラボミーティングの雰囲気を取り入れた形式で運営されています。
今回から新たな参加者も加わり、現地参加10名、オンライン参加17名と盛況でした。

発表演題は以下の3題です。
• 「留学で拡がる内耳研究の可能性」
 毛利 宏明(京都府立医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科/Stanford University Otolaryngology – Head & Neck Surgery)[Web発表]
• 「蝸牛障害モデルにおけるType Iらせん神経節細胞サブタイプの選択的脆弱性」
 福永 陽子(京都大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科)[現地発表]
• 「モルモット用Rotarod testの試み」
 扇田 秀章(日本赤十字社和歌山医療センター)[現地発表]

活発な討論が交わされた後の懇親会でも、内耳研究に関する議論が尽きることなく、大変有意義な時間となりました。

2025年9月13日〜16日にドイツ・チュービンゲンで開催された The 60th Inner Ear Biology Workshop & Symposium (IEB2025) に参加しました。会場はTübingen大学近くのInnov...
13/10/2025

2025年9月13日〜16日にドイツ・チュービンゲンで開催された The 60th Inner Ear Biology Workshop & Symposium (IEB2025) に参加しました。会場はTübingen大学近くのInnovationszentrum Westspitze。内耳研究分野の国際的な基礎研究者が一堂に会する歴史ある学会です。

当科からは、
• 西村講師:Neuron-specific gene delivery into the mouse inner ear using an adeno-associated virus vector
• 松永助教:Epigenetic regulation of EDNRB2, a key factor for fate determination during hair cell regeneration in chick auditory epithelia
• 中川研究員:A low-molecular-weight compound mimicking IGF-1 repairs excitatory amino acid-induced synaptic damage via Klotho suppression similar to IGF-1
• 福永医員:Subtype-specific vulnerability of type I spiral ganglion neurons across cochlear injury models
の4題をポスター発表しました。

福永先生にとっては初めての国際学会での発表でしたが、世界各国の研究者とのディスカッションを通じて、自身の研究の立ち位置や今後の課題を改めて見つめ直す良い機会になったようです。女性PIの活躍も目立ち、非常に刺激的でした。研究動向としては、Corfasらのグループをはじめ、聴覚障害のメカニズムとしてmyelinopathy(聴神経の脱髄)に注目した発表が複数ありました。特に、一過性の聴神経脱髄が閾値上応答の低下を引き起こし、シナプス喪失を伴わずにhidden hearing loss様の表現型を示し得るという報告が印象的でした。夕食会では、即興劇(インプロシアター)やYale大学のJoseph Santos-Sacchi先生による恒例の自作オペラソングの披露などもあり、和やかで親密な雰囲気の中で多くの交流が生まれました。

竹内万理恵 医学研究科博士課程学生、松永麻美 同助教、中川隆之 同研究員らの研究グループは、鳥類の有毛細胞再生過程における新たな分子メカニズムを明らかにし、研究成果が国際学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」に掲載されました。DOI:...
10/07/2025

竹内万理恵 医学研究科博士課程学生、松永麻美 同助教、中川隆之 同研究員らの研究グループは、鳥類の有毛細胞再生過程における新たな分子メカニズムを明らかにし、研究成果が国際学術誌「PNAS(米国科学アカデミー紀要)」に掲載されました。
DOI:10.1073/pnas.2502713122
また、報道機関に向けてプレスリリースされました。

 竹内万理恵 医学研究科博士課程学生、松永麻美 同助教、中川隆之 同研究員らの研究グループは、鳥類の有毛細胞再生過程における新たな分子メカニズムを明らかにしました。

住所

左京区聖護院川原町 54
Kyoto-shi, Kyoto
606-8507

電話番号

075-751-3346

ウェブサイト

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/department/departments/ohns.html

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