ふぁみりーすまいる

ふぁみりーすまいる アルコール依存症者を抱える家族は、依存症者の言動により様々な問題に巻き込まれていき、家族自身も病気になります。その病気からの回復を、私たち経験者が寄り添いながら共に回復を目指します。

第4水曜日は地域支援ネットワーク「ふぁみプラッと」の日です。本日、3か月に一度、支援者へ向けた勉強会を開催しました。「だから、私はここにいる」と題して、依存症からの回復について深めて行きました。アルコール依存症は「脳の病気」と言われますが、...
22/10/2025

第4水曜日は地域支援ネットワーク「ふぁみプラッと」の日です。本日、3か月に一度、支援者へ向けた勉強会を開催しました。

「だから、私はここにいる」と題して、依存症からの回復について深めて行きました。

アルコール依存症は「脳の病気」と言われますが、実際には脳だけでなく、身体や心、そして霊性にも関わる“生き方の病”です。

酒を抜くだけでは終わらず、「飲まない生き方を選ぶ」ことから本当の回復が始まります。その道のりには、専門的な治療だけでなく、人とのつながりを通した支援が欠かせません。

この病は人との関係の中で陥るものだからこそ、回復もまた人とのつながりの中でしか起こりません。自助グループや断酒会、医療機関、家族支援の場などがそれぞれの役割を果たし、ネットワークとして機能していくことが大切です。支援とは、単につなぐことではなく、“つながりを育てること”です。

現場では、家族支援の不足や、企業・職場での早期介入の難しさ、依存家庭で育った子どもへの支援など、まだ課題が多く残されています。しかし、支援者や家族、当事者が同じ方向を見つめ、互いに支え合える関係が築かれたとき、そこに“回復の力”が生まれます。

回復とは、酒をやめることではなく、自分らしく“生き直すこと”。そして支援とは、その生き直しの歩みに寄り添うことです。私たち支援者自身もまた、その出会いの中で“生かされる”存在であることを忘れずにいたいと思います😊

★次回は、1月に勉強会の開催を致します。ご興味のある方はご参加下さい。

第3火曜日は、「LOOK in 奈良」の開催日です。今日のテーマは「酒害」でした。💬 「酒害」って、何を指すんでしょう?辞書には「酒の飲みすぎによる害」とあります。でも実際には――・体を壊したことを「酒害」と思う人もいれば、・家族に与えた苦...
21/10/2025

第3火曜日は、「LOOK in 奈良」の開催日です。
今日のテーマは「酒害」でした。

💬 「酒害」って、何を指すんでしょう?

辞書には「酒の飲みすぎによる害」とあります。
でも実際には――
・体を壊したことを「酒害」と思う人もいれば、
・家族に与えた苦しみこそが「酒害」だと感じる人もいます。

つまり、「酒害」という言葉の受け取り方は、人によって大きく違うんです。

断酒を続ける中で、依存症の本人が“家族への影響”を本当に感じられるようになるには、時間がかかります。まずは自分自身の問題と向き合うことから始まり、その過程で少しずつ周囲への影響に気づいていくもの。だからこそ、「すぐに反省してほしい」と求めるのは難しいことなのです。

家族もまた、長年の怒りや悲しみを抱えています。
けれど、その感情を見つめ、整理し、手のひらサイズにしていくこと――
それが、家族の「回復」の第一歩。

🍀 “たかがコトバ、されどコトバ。”
「酒害」という言葉を通して、家族としての“今”を見つめ直すきっかけにしていけたらと思います。

🌱【たがやすかいぎ での学びの時間】🌱★奈良の大和郡山病院の会議室にて、多施設・多職種が定期的に集まり学び合う「たがやすかいぎ」にお招きいただき、アルコール依存症の家族支援について、事例をもとにお話しさせていただきました。★多職種の皆さんか...
19/10/2025

🌱【たがやすかいぎ での学びの時間】🌱

★奈良の大和郡山病院の会議室にて、多施設・多職種が定期的に集まり学び合う「たがやすかいぎ」にお招きいただき、アルコール依存症の家族支援について、事例をもとにお話しさせていただきました。

★多職種の皆さんからたくさんのご意見やご質問を頂き、
「どうすればより良い支援ができるか?」を一緒に考える貴重な時間となりました。

★一方で、まだまだ依存症という病気や支援のあり方についての理解が十分に広まっていないと感じる場面もあり、“一般的な常識”と“依存症支援の考え方”のギャップを改めて実感しました。

★それでも、理解を深めてくださる方や、
「自分の支援を見直すきっかけになった」と言ってくださる方もいて、とても励みになりました。

★依存症への理解は、まだ道半ばですが、こうして学びの場にお招きいただき、少しでも関心を持っていただける機会を頂けたことに心から感謝しています。

関係者の皆さま、本当にありがとうございました🍀

★今日のLOOKカルデモンメでは、「自分のトリセツ(取扱説明書)」づくりについて学びました。★心の病気や生きづらさ、生きる“クセ”などで、生きていくことがしんどくなってしまうことってありますよね。医療や支援が助けになることもありますが、本当...
11/10/2025

★今日のLOOKカルデモンメでは、
「自分のトリセツ(取扱説明書)」づくりについて学びました。

★心の病気や生きづらさ、生きる“クセ”などで、生きていくことがしんどくなってしまうことってありますよね。
医療や支援が助けになることもありますが、本当に大切なのは「自分の生きる力」を取り戻すこと。
その力は、自分の中にしかありません。

★今回の学びのベースには、「べてるの家」の考え方や、自助グループ(12ステップ)の知恵があります。
「三度の飯よりミーティング」「問題が起こっても順調」――そんなユーモアのある姿勢にたくさんヒントがありました。

📝 今日のテーマ:「自分のトリセツをつくる」

★自分の感情や行動のクセは、なかなか自分では見えないもの。
だからこそ、“外に出して見る”=外在化が大事です。

「またやってもた!」
「なんでこんなにしんどいの?」
「どうして自分だけ…」

★こうした言葉たちは、自分を責める言葉ではなく、“自分を知る入口”。ここから、自分の心のクセやドツボを見つめていきます。

そこに“自分で勝手に診断名”をつけてみるのもポイント。
たとえば「空気読みすぎ症候群」とか「頑張りすぎ依存症」みたいに。
自分を少し笑える距離で見つめられたら、それだけで“順調”です。

★そしてアドバンス編では、
自分でつけた診断名を分析して、
その意味やメリット、注意点を物語のように書いてみます。

ここで大事なのは「笑い」!
自分の物語を笑えたら最高。
まだ笑えない時は、仲間の物語を聞いて一緒に笑う。
笑いには、自分も仲間も救う力があります。

★落語『長屋の花見』のように、
泣けるけど可笑しい、可笑しいけど泣ける――
そんな人間らしい優しさを大切にしたいですね。

★今日の学びを一言でまとめるなら…

「自分のトリセツは、自分の中にある。そして、笑いながら書くのが一番順調!」

木津川市広報12月号にも、掲載して頂いております!今、アルコールや薬物の問題でお困りのご家族の方、ご参加をお待ちしております🙇‍♀️🌿
29/09/2025

木津川市広報12月号にも、
掲載して頂いております!

今、アルコールや薬物の問題でお困りのご家族の方、ご参加をお待ちしております🙇‍♀️🌿

★2025/9/16は「LOOKin奈良」の開催でした。★今回のテーマは「無力の力」という事で依存症の回復は「無力」を認めることから始まります。アルコール依存症者は意志力で酒をやめようとするほど渇望が強まり、家族もまた「飲ませない」ことに必...
17/09/2025

★2025/9/16は「LOOKin奈良」の開催でした。

★今回のテーマは「無力の力」という事で依存症の回復は「無力」を認めることから始まります。アルコール依存症者は意志力で酒をやめようとするほど渇望が強まり、家族もまた「飲ませない」ことに必死になってしまいます。しかしそれは本来できないことであり、苦しみを深めるだけです。

★「無力」を受け入れることは、依存症者にとっては自己中心性から離れること、家族にとっては喪失体験を伴う大きな壁です。頭で理解するだけでは不十分で、報われなかった過去に意味を見いだせたとき初めて腑に落ちた受容につながります。

★支援は、家族や仲間、医療者それぞれの責任範囲を尊重し、安心できる場や心の拠り所を提供することが大切です。「無力」を認めることは矛盾のようでいて、実は新しい力の源であり、そこから自己中心性や傲慢さを手放す道が開けます。

★ふぁみりーすまいるのLOOK勉強会では、家族は家族の中で回復を目指し、より良い関係性を構築するためにはどうするのか?を一緒に考え分かち合う場所を提供しています。

★本日は「LOOK in カルデモンメ」🫡★予定日を変更しての開催です。―本日のテーマは「霊性」―[人はパンのみにて生くるにあらず]「人はパンのみにて生くるにあらず」――これは聖書の言葉ですが、信仰に関わらず真理を語っていると思います。食べ...
06/09/2025

★本日は「LOOK in カルデモンメ」🫡
★予定日を変更しての開催です。

―本日のテーマは「霊性」―

[人はパンのみにて生くるにあらず]

「人はパンのみにて生くるにあらず」――これは聖書の言葉ですが、信仰に関わらず真理を語っていると思います。
食べ物や物質的な豊かさだけでは、人は本当に満たされない。私たちにはもうひとつの柱、霊性が必要なのです。

世界保健機関(WHO)が健康の定義に「霊性」を加えたのは、その表れでしょう。体と心が健やかで、人との関係が整っていても、それだけでは足りない。大切なのは「生きる方向性」や「何とつながっているか」という目に見えない力です。

霊性を見失うと、人は自分を見失い、心が乾き、依存に陥ってしまいます。けれど、振り返りや仲間との分かち合いを通して、自分を正しく生き直すことはできるのです。

一方で、霊性の回復は「気づき」から始まります。
自分の生き方を振り返り、間違いを認め、修復していく――12ステップの実践が示すように、それは「生き方の大掃除」とも言える作業です。日々の小さな振り返りや、仲間と分かち合うことも、霊性を育てていく力になります。

そして、これは家族にとっても同じこと。
安心できる居場所や仲間があれば、負の感情に振り回されずに、自分の過去や痛みを新しい意味に変えていくことができます。
そのために大切なのが「アノニミティ」。名前を隠すことではなく、生身の人間同士として誠実に向き合う前提なのです。

結局、人は「自分らしく生きること」と「他者とよりよく生きること」を目指しています。
それを支えているのが霊性。だからこそ――人はパンのみにて生くるにあらず、なのです。

★本日のテーマは、「LOOK」が目指すそのものでした🌿

第3火曜日は「LOOK in 奈良」です。今日のテーマは「依存症の都市伝説」依存症について信じられていることって、本当なの?でした。★依存症についての誤解 ― 本当のことを知るために★依存症には、いまも多くの「都市伝説」や誤解があります。【...
19/08/2025

第3火曜日は「LOOK in 奈良」です。
今日のテーマは「依存症の都市伝説」
依存症について信じられていることって、本当なの?でした。

★依存症についての誤解 ― 本当のことを知るために

★依存症には、いまも多くの「都市伝説」や誤解があります。

【よくある誤解】

★アルコール依存症の人は、いつも飲みたい気持ちと闘っていて苦しい

★断酒はとても辛く、家族の強い支えがないとできない

★夫婦で例会に出席しないと意味がない

★飲み屋が多い場所では断酒できない

★脳の病気だから、お酒が抜ければ自然に解決する

こうした考え方は一見もっともらしく聞こえますが、必ずしも正しくありません。

【実際はどうなのか?】

★依存症は「意志の力」だけでどうにかできるものではありません。むしろ、無理に我慢しようとすると逆に欲求が強くなることがあります。

★家族や医者が「飲ませないようにする」こともできません。本人の人生を生きるのは、あくまで本人自身だからです。

★依存症は「脳の病気」という面もありますが、人との関係の中で悪化し、人とのつながりの中でしか回復できない病気でもあります。

【家族や支援者にも広がる誤解】

★「依存症の人はやめる気がない」

★「家族が必死に支えなければならない」

★「自己犠牲こそ美しい」

こうした思い込みは、家族を苦しめるだけでなく、かえって回復を遠ざけてしまうこともあります。

【なぜ誤解が残るのか?】

★医療や支援の現場と、実際に回復していく人々の視点にはギャップがあります。さらに、「回復とは何か」が十分に言葉にされてこなかったため、古い考え方や都市伝説が今も残っているのです。

【まとめ」

★依存症は「意志が弱いから」なるものでもなければ、「家族が頑張れば治る」ものでもありません。
★大切なのは、本人も家族も「無力さ」を認めたうえで、人とのつながりの中で回復を目指すことです。

――だからこそ、まずは「正しい言葉」で回復を語り直すことが必要なのです。

★来月のテーマは決まっておりませんが、ふぁみりーすまいるでは、感情の外在化、回復の言語化を目指し勉強会を開催しています。ご興味のある方はご参加お待ちしております🙇‍♀️🌿

★本日の「LOOK in カルデモンメ」は【外在化の力】がテーマ👆★私たちの心は、形を持たない感情や思考が渦巻く「混沌のるつぼ」です。言葉にする本当の力は、単なる伝達ではなく、未分化の心のエネルギーに形と名前を与え、自分で認識できるようにす...
09/08/2025

★本日の「LOOK in カルデモンメ」は【外在化の力】がテーマ👆

★私たちの心は、形を持たない感情や思考が渦巻く「混沌のるつぼ」です。言葉にする本当の力は、単なる伝達ではなく、未分化の心のエネルギーに形と名前を与え、自分で認識できるようにすることにあります。

★語ることは、溜まった心のエネルギーを外に出して心を軽くし、感情を明確にします。聴くことは、相手の物語を受け入れるだけでなく、自分の語りを聴き直し、新たな気づきを得る機会にもなります。

★語り続けることで心のエネルギーを外に置く「外在化」が起こり、過去の意味が変化します。生き延びるための戦略を振り返り、それが不要だと気づくことで「生き直し」へとつながります。

★ただし、語っても苦しみが増す場合があります。これは感情がまだ語り尽くされていない、自分責めの癖が強い、防衛機制を手放す途中で傷つきやすくなっているなどが原因です。そんな時は、安心できる場や整理の枠組みを持ち、必要なら医療の力を借りることが大切です。

★外在化は、感情を自分の外に置き、客観的に見つめ直すための方法であり、心を整理し、過去の意味を変え、生き直すための力となります。

☆毎月第2土曜の「LOOKinカルデモンメ」は、自分の心の中を見つめる作業を重視しております。皆様のご参加をお待ちしております🙇‍♀️🌿

★本日、3か月に一度の開催「地域支援ネットワークふぁみプラッと」の勉強会でした!地域の支援者の皆様に集まって頂き、今日は「女性とアルコール依存症」をテーマに理解を深めて頂きました。★「元始、女性は太陽であった」は、女性の本来の力強さと尊厳を...
23/07/2025

★本日、3か月に一度の開催「地域支援ネットワークふぁみプラッと」の勉強会でした!地域の支援者の皆様に集まって頂き、今日は「女性とアルコール依存症」をテーマに理解を深めて頂きました。

★「元始、女性は太陽であった」は、女性の本来の力強さと尊厳を象徴しますが、しかし現代社会では、女性がその光を発することが困難な現実があります。とくにアルコール依存症の問題は、女性の生きづらさやジェンダー格差の深層を浮き彫りにします。

★アルコール依存症の女性は少数とされますが、実際には「見えない」だけで、表面化していないケースが多いと感じます。女性はアルコールに対する身体的影響を強く受け、肝障害の進行も早い。また、社会的・経済的に弱い立場に置かれがちで、治療や支援の前に社会から排除されることすらあるのです。

★依存症からの回復支援は、今なお男性基準で作られており、過去には女性専用の施設がほとんど存在せず、現在でも十分とは言えません。さらに、社会に染み込んだ「男尊女卑」的価値観を内面化した女性たちは、自らを責め、周囲からも認められず、孤立しやすいのです。

★依存症患者の家族のうち、約半数は女性であり、支える側であっても、女性たちは精神的・社会的負担を抱え、性被害や家庭内暴力といった問題も見過ごされがちです。

★「男らしさ」「女らしさ」は本来、人間に備わったものではなく、社会構造が作り出した幻想であり、ジェンダー格差や男尊女卑の根底には、人が人を支配しようとする「コントロール」や「疎外」の構造が存在します。男性もまた「男らしさ」に縛られ苦しんでいるのです。

★女性や子ども、依存症者など、生きづらさを抱える人々の声を無視することは、社会の優しさの欠如を示しており、アルコール依存症の女性を見つめることは、単なる医療問題ではなく、人と社会のあり方を問い直す行為なのです。

★結びとして、、、
「人はみんな、太陽じゃないといけないネ」──その言葉の通り、誰もが尊厳を持って輝ける社会を目指すには、弱い立場の声に目を向けることが出発点です。

★次回のふぁみプラッと勉強会は、10月の第4水曜日です。
 詳細が決まり次第お知らせ致します。

住所

Nara-shi, Nara

ウェブサイト

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