22/10/2025
第4水曜日は地域支援ネットワーク「ふぁみプラッと」の日です。本日、3か月に一度、支援者へ向けた勉強会を開催しました。
「だから、私はここにいる」と題して、依存症からの回復について深めて行きました。
アルコール依存症は「脳の病気」と言われますが、実際には脳だけでなく、身体や心、そして霊性にも関わる“生き方の病”です。
酒を抜くだけでは終わらず、「飲まない生き方を選ぶ」ことから本当の回復が始まります。その道のりには、専門的な治療だけでなく、人とのつながりを通した支援が欠かせません。
この病は人との関係の中で陥るものだからこそ、回復もまた人とのつながりの中でしか起こりません。自助グループや断酒会、医療機関、家族支援の場などがそれぞれの役割を果たし、ネットワークとして機能していくことが大切です。支援とは、単につなぐことではなく、“つながりを育てること”です。
現場では、家族支援の不足や、企業・職場での早期介入の難しさ、依存家庭で育った子どもへの支援など、まだ課題が多く残されています。しかし、支援者や家族、当事者が同じ方向を見つめ、互いに支え合える関係が築かれたとき、そこに“回復の力”が生まれます。
回復とは、酒をやめることではなく、自分らしく“生き直すこと”。そして支援とは、その生き直しの歩みに寄り添うことです。私たち支援者自身もまた、その出会いの中で“生かされる”存在であることを忘れずにいたいと思います😊
★次回は、1月に勉強会の開催を致します。ご興味のある方はご参加下さい。