21/04/2026
今回は、近年注目されるポリヴェーガル理論について解説しています。
ポリヴェーガル理論(Polyvagal Theory)とは、精神生理学の研究者であるスティーブン・ポージェス(Stephen W.Porges)が1994年に提唱した自律神経系の働きについての理論です。
発達過程で受けた影響、ストレスなどが自律神経のあり方にどのように関わって、それが心身の症状につながるかを説明したものです。
それまでは、例えば、精神的に感じる生きづらさと身体の問題とがどのようにつながっているのかをわかりやすく説明する理論はありませんでした。
トラウマ症状のメカニズムについても、どのように生起されているかわかりませんでした。
またトラウマに対するケアの効果についても、例えば、ウォーキングやエクササイズや演劇といったことが精神障害の改善につながるということは経験的にはわかっていても、なぜそうなるのかは治療者の推測や個別の実験に頼るものでした。
それがポリヴェーガル理論の登場で理論的に裏付けられることになったのです。理論的な土台があることで、治療者もアプローチのポイントやつながりを類推して、創造性を発揮することが可能になります。こうしたことを土台として、ソマティック・エクスペリエンシングなど様々なセラピーが展開されています。
このポリヴェーガル理論は、トラウマを意識して作られたものではありません。しかし、トラウマの治療者たちが注目し、ポージェス博士との交流を通じて、ポリヴェーガル理論自体も洗練され、現在に至っています。
参考になれば幸いです
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執筆・監修:公認心理師(三木一太朗)
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#ポリヴェーガル理論 #トラウマ