06/11/2025
やっぱり私が言ってきたとおりじゃないですか!!
以下、最新号の専門誌Lancetに載った論文からで、2000~2022年にイギリスで得られた電子データ(人口の約98%をカバーするデータ)に由来するものです。
その結論は、
1. 子どもを含む18歳以下の若者では、新型コロナの初回感染から12ヵ月後までは(未診断あるいは診断前と比較して)、生命に危険をもたらすような血管疾患や炎症性疾患の発症リスクが明らかに高かった。たとえば、新型コロナ感染すると、血管疾患では、動脈血栓塞栓症で2.3倍、静脈血栓塞栓症で4.9倍、血小板減少症で3.6倍、心筋炎で3.5倍と高くなっていた。炎症性疾患に至っては14.8倍も発症リスクが高くなっていた。
2. 5歳~18歳までの年代では、新型コロナワクチン接種で心筋炎が発症するリスクは(未診断あるいは診断前と比較して)1.8倍と確かに高くなっていたが、このリスクは新型コロナ感染後のリスクよりも大幅に低くかった(逆に言うと、コロナ感染のほうがコロナワクチン接種よりも心筋炎になるリスクがずっと高かったということ)。
3. ワクチン接種後では心筋炎の過剰発症リスクは半分以下に低下していた。
どうですか?「子どもや若者はコロナにかかっても大したことない」と言ってきた方々、これが実際のデータですよ。新型コロナ感染により、子どもや若者では、普通はきわめて稀な血管疾患、炎症性疾患を起こしやすくなっていて、心筋炎の場合、ワクチン接種のリスクよりも感染によってかかるリスクのほうがずっと高かった、という結果です。
もうそろそろ、実際の疫学データを直視して、正しい判断をすべき時ではありませんか?
やはり、子どもたちや若者たちにとっても、新型コロナはかかったら損な病気です。
Children and young people have higher risks of rare vascular and inflammatory diseases up to 12 months after a first COVID-19 diagnosis and higher risk of rare myocarditis or pericarditis up to 4 weeks after a first BNT162b2 vaccine, although the risk following vaccination is substantially lower tha...