横浜市立大学医学部　肝胆膵消化器病学（消化器内科）

01/12/2025

The Liver Meeting 2025（AASLD）活動報告

2025年11月7日～11日、米国ワシントンD.C.のWalter E. Washington Convention Centerにて「The Liver Meeting 2025（AASLD）」が開催されました。

当教室からは和田直大医師が参加し、肝疾患領域における最新の知見や技術を学ぶとともに、世界中の研究者と活発な議論を行う貴重な機会となりました。

■ 和田直大医師　ポスター発表
演題名：
Factors contributing to technical success and its predictors in transjugular liver biopsy

本研究は、経頸静脈的肝生検（TJLB）の手技成功に影響する因子を明らかにすることを目的としたもので、会場では国内外の医師・研究者から多くの質問やコメントをいただき、大変有意義なディスカッションを行うことができました。

01/12/2025

第 33 回日本消化器関連学会(JDDW2025)　活動報告

　去る2025年10月30日(木)～11月1日(土) (11月2日(日)～12月12日(金)：オ ンデマンド配信・教育講演 e-learning)、神戸コンベンションセンターにおいて、第33回日本消化器関連学会（JDDW 2025）がハイブリッド形式で開催されました。
　JDDWは、日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本肝臓学会、日本消化器外科学会の 4 つの構成学会と日本消化器がん検診学会（参加学会）からなる消化器病領域の日本最大級の組織であり、JDDW 2025 では、第67 回日本消化器病学会大会、第110回日本消化器内視鏡学会総会、 第29回日本肝臓学会大会、第23回日本消化器外科学会大会、および第63回日本消化器がん検診学会大会が開かれました。

当教室からも多数の医師が参加、発表を行い、大変有意義な経験となりました。

演題数：18(主題演題9、ブレックファーストセミナー1、デジタルポスター8)
米田正人(司会)：〈シンポジウム2(肝臓学会・消化器病学会)〉MASHの発症機序と分子標的.

長谷川 翔, 窪田賢輔, 中島 淳:〈シンポジウム9(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会) (JGES Core Session)　慢性膵炎に対する内視鏡診療〉(内S9-6) 慢性膵炎に対する内視鏡的膵石破砕および膵管ステントの長期成績.

岡田直也, 枇杷田裕佑, 佐野 誠:〈ワークショップ5(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器がん検診学会) スクリーニング内視鏡の最前線〉(内W5-10) スクリーニング大腸内視鏡時のAI併用による腫瘍検出能上昇効果の検討.

永井奎毅, 栗田裕介, 藤田祐司:〈ワークショップ12(消化器病学会・消化器内視鏡学会・消化器外科学会) 多角的アプローチによる膵・胆道インターベンション治療の最先端〉(内W12-4) 悪性胆道狭窄に伴う急性胆嚢炎に対するDouble Pigtail Plastic StentによるEUS-GBDの有用性.

鈴木 瞳, 三澤 昇, 日暮琢磨: 〈ワークショップ14(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器外科学会) 上部消化管腫瘍に対する内視鏡治療の最前線≪ビデオ≫〉(内W14-1) 咽喉頭腫瘍に対する咽頭ESDとELPSの比較 －短期成績と技術的工夫－.

本多 悠, 栗田裕介, 窪田賢輔: 〈ワークショップ15(消化器内視鏡学会・消化器病学会) 超音波内視鏡下処置におけるトラブルシューティング≪ビデオ≫〉(内W15-6) EUS-HGSにおけるステント逸脱のリスク因子の検討.

日暮琢磨, 田村繁樹, 三澤 昇: 〈ワークショップ17(消化器内視鏡学会・消化器病学会・肝臓学会) 内視鏡周術期管理の現状と課題〉(内W17-1)鎮静内視鏡の安全な運用のための現状と課題.

加藤真吾, 中島 淳:〈統合プログラム3（S）(JDDW・肝臓学会・消化器病学会・消化器内視鏡学会・消化器外科学会・消化器がん検診学会) ゲノム時代の内科学・外科学―消化器疾患とゲノム診療の未来〉(消_統合3-5) 消化器がんにおける dual DNA－RNA panelの臨床的有用性の検討.

Masato Yoneda, Michihiro Iwaki, Takashi Kobayashi：〈Strategic International Session1（S）(肝臓学会)〉JSH-AASLD joint symposium：MetALDの臨床像とマネジメント（JSH-AASLD joint symposium : Landscape and management of MetALD）(ST1-4指_H) Utility of Non-Invasive Tests for Evaluating Liver Fibrosis in MetALD.

中島 淳: 〈ブレックファーストセミナー(消化器がん検診学会)〉(ブレ2-1) 新たなエビデンスから考えるシンプルな慢性便秘症治療～エロビキシバットの最新リアルワールドデータから紐解く～．共催：第63回日本消化器がん検診学会大会　EAファーマ株式会社/持田製薬株式会社．

中島 淳, Lai Wei, Samina Ajaz Hussain, Mandy Fraessdorf, Azadeh Hosseini-Tabatabaei, Vincent Wai-Sun Wong, Ramy Younes：〈デジタルポスターセッション肝010(肝臓学会) MASLD・MASH（治療）1〉(肝P-47) 線維化を伴う代謝機能障害関連脂肪肝炎（MASH）患者を対象としたグルカゴン受容体およびGLP-1受容体のデュアルアゴニストであるSurvodutideの第II相試験：東アジア人サブ解析. 《優秀演題賞》

野上麻子, 和田直大, 岩城慶大, 中島 淳, 米田 正人：〈デジタルポスターセッション肝015(肝臓学会) 原発性及び転移性肝癌（外科切除）・肝不全〉(肝P-76) 重症肝不全患者における経頚静脈的肝生検の安全性と有効性の検討.

枇杷田裕佑, 逸見莉子, 森本紗生, 能中理紗子, 悦田咲季子, 井出貴也, 和田直之, 金田真人, 今長大輝, 松本彰太, 伏見 光, 佐野 誠, 春日範樹, 杉本祐一, 岡田直也, 内山詩織, 関野雄典, 永瀬 肇: 〈デジタルポスターセッション消026(消化器病学会) 大腸（ESD・ステント）〉(消P-129) 送水機能付きナイフを用いた大腸内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)trainingについての検討.

春日範樹, 逸見莉子, 能中理紗子, 今長大輝, 金田真人, 松本彰太, 杉本祐一, 関野雄典, 永瀬 肇: 〈デジタルポスターセッション消057(消化器病学会)〉(消P-272)糖尿病患者の膵癌を見逃さないために -スクリーニングEUSの有用性-. 《優秀演題賞》

緒方智樹, 原 和生, 奥野のぞみ：〈デジタルポスターセッション消058(消化器病学会) 膵臓（癌）2〉(消P-275) 膵胆道癌に対する遺伝子パネル検査の現状と課題. 《優秀演題賞》

利井辰光, 立川 準, 大西勇輔, 丸屋黎香, 加藤亜美, 安永浩基, 吉澤大樹, 奥富雅俊, 半田祐太, 滝本恒行1, 岩瀬麻衣, 谷口礼央, 武内悠里子, 斯波忠彦:〈デジタルポスターセッション内031(消化器内視鏡学会) 大腸（ポリペクトミー・EMR・ESD）3〉(内P-140) 単一施設内におけるオンラインでの動画共有を用いた大腸ESDの学習法について.

海老澤 佑, 千葉秀幸, 林 映道, 有本 純, 中岡 宙子：〈デジタルポスターセッション内031(消化器内視鏡学会) 大腸（ポリペクトミー・EMR・ESD）3〉(内P-143) 当院の大腸腫瘍に対する全身麻酔下内視鏡治療の適応と現状.

池田佳彦, 佐藤高光, 松本悠亮, 上野航大, 林 春菜, 中原祐貴, 浅野悠稀, 東 暖乃, 後藤駿吾, 内田苗利, 村田依子, 秦 康夫, 栗山 仁: 〈デジタルポスターセッション内040(消化器内視鏡学会)〉(内P-185) 内視鏡的経乳頭的胆嚢ドレナージの手技不成功因子の検討.《優秀演題賞》

飯塚 武, 栗田裕介, 本多 悠, 小田貴之, 山崎雄馬, 二瓶真一, 八木 伸, 長谷川 翔, 窪田賢輔, 中島 淳: 〈デジタルポスターセッション内044(消化器内視鏡学会) 大腸（胆道・胆嚢（応用と展開））〉(内P-203) 進行胆道癌におけるコントロール困難な胆管炎に対するERCPとEUS-HGSを併用したドレナージの有効性．

細野邦広, 吉原 努, 古川潔人, 高橋伸太郎, 佐藤晋二, 森川瑛一郎, 栗田裕介, 池田隆明:〈デジタルポスターセッション内061(消化器内視鏡学会) 教育・トレーニング〉(内P-284) 市中病院におけるEUS習熟度評価方法の検討と教育体制の構築.

17/11/2025

米田正人教授がDiabetes, Obesity and Metabolism に報告.―日本人2型糖尿病患者で脂肪肝改善 ―

米田正人教授の研究成果である「チルゼパチド治療により日本人2型糖尿病患者の脂肪肝指数が有意に改善 ― SURPASS J-mono試験の事後解析 ―」が、Diabetes, Obesity and Metabolismに掲載されました。

Decreased fatty liver index with tirzepatide treatment in Japanese patients with type 2 diabetes: A SURPASS J-mono post hoc analysis
Masato Yoneda, Masakazu Takeuchi, Tomonori Oura, Atsushi Nakajima
Diabetes, Obesity and Metabolism. First published: 27 October 2025
DOI: 10.1111/dom.70225

リンクはこちら
https://dom-pubs.pericles-prod.literatumonline.com/doi/10.1111/dom.70225

［米田正人教授のコメント］
　本研究は、日本人2型糖尿病（T2D）患者におけるチルゼパチド（tirzepatide）の肝脂肪関連指標への影響を評価した、SURPASS J-mono試験の事後解析です。チルゼパチドはGIPおよびGLP-1受容体作動薬として血糖と体重を改善することが知られていますが、肝脂肪への影響について日本人集団でのエビデンスは限られていました。
　本解析では、BMI 23 kg/m²以上のT2D患者636例を対象に、チルゼパチド（5、10、15 mg）またはデュラグルチド（0.75 mg）を週1回52週間投与し、脂肪肝指数（FLI）および線維化指標（FIB-4 index）を評価しました。
解析の結果、

チルゼパチド全投与群でFLIが有意に低下し、52週時点でデュラグルチド群（−3.2）に比べ、5 mg群−20.6、10 mg群−25.6、15 mg群−31.6と大きな改善を示しました。
脂肪肝を示すFLI≧60の割合はデュラグルチド群の49.1%→41.3%に対し、チルゼパチド群では約半数以下の19.4〜26.8%へ減少しました。
FIB-4 indexの変化は軽度でしたが、ALTが高値（>30 IU/L）の患者では一部のチルゼパチド群で有意な改善がみられました。
　これらの結果は、チルゼパチドが血糖および体重を改善するのみならず、脂肪肝指数の低下を介して肝脂肪蓄積の改善にも寄与することを示唆しています。脂肪肝指数（FLI）≧60はMASLD（代謝機能障害関連脂肪性肝疾患）を示唆する指標であり、本研究はチルゼパチドがMASLD合併糖尿病患者の治療に新たな可能性をもたらすことを支持するものです。
　本研究成果を通じて、日本人T2D患者におけるチルゼパチドの肝代謝改善効果を世界に報告できましたことを、大変光栄に存じます。
本研究の遂行にあたりご尽力いただいた共同研究者の皆様、関係各位に心より感謝申し上げます。

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17/11/2025

小林貴医師，中島淳名誉教授が参画のMASLDにおける非侵襲的検査を評価した国際共同研究が Hepatology 誌に掲載

小林貴医師、中島淳名誉教授が参画したMASLDにおける非侵襲的検査を評価した国際共同研究が、肝臓病学分野の最も権威ある雑誌の一つ Hepatology 誌に掲載されました。

Global performance of non-invasive tests in MASLD: Insights from the G-MASLD study
Zobair M Younossi, Leyla de Avila, Salvatore Petta, Hannes Hagström, Seung Up Kim, Atsushi Nakajima , Javier Crespo, Laurent Castera, Naim Alkhouri, Ming-Hua Zheng, Sombat Treeprasertsuk, Prooksa Ananchuensook, Doc Shalimar, Emmanuel Tsochatzis, Shenoy Kotacherry Trivikrama, Leena Kondarappassery Balakumaran, Jian-Gao Fan, Stuart K Roberts, Khalid Alswat, Vincent Wai-Sun Wong, Yusuf Yilmaz, Winston Dunn, Sven Francque, Ahmed Cordie, Ming-Lung Yu, Mattias Ekstedt, George Boon-Bee Goh, Claudia P Oliveira, Mario Guimaraes Pessoa, Wah Kheong Chan, Marlen Ivon Castellanos Fernandez, Ajay Duseja, Juan Pablo Arab, George Papatheodoridis, Giada Sebastiani, Cristiane Villela-Nogueira, Roberta D’Ambrosio, Pietro Lampertico, Khalid Alnaamani, A G Holleboom, Arun Valsan, Arathi Venu, Mohamed El-Kassas, Grazia Pennisi, Ying Shang, Wen-Yue Liu, Hye Won Lee, Takashi Kobayashi, Satoru Kakizaki, Cyrielle Caussy, Brian Pearlman, Paula Iruzubieta, Rida Nadeem, Felice Cinque, Antonia Neonaki, Mirko Zoncapé, Rui-Xu Yang, Sherlot Juan Song, Nicholas Dunn, Zouhir Gadi, Ming-Lun Yeh, Kevin Kim-Jun The, Sanjiv Mahadeva, Licet Gonzalez Fabian, Ahmed Almohsen, Nathalie Leite, Nicola Pugliese, Johan Vessby, Chencheng Xie, Narendra Singh Choudhary, Ethan Friend, Maria Poca, Takumi Kawaguchi, Francesco Paolo Russo, Adrian Gadano, Luis Antonio Diaz, Ashwani K Singal, Berenice Segrestin, Nadege Gunn, Didac Mauricio, Marco Arrese, Anna Fracanzani, P A Brian Lam, Andrei Racila, Saleh A Alqahtani, Maria Stepanova; Global NASH/MASH Council (GNC)

Hepatology. October 8, 2025. | DOI: 10.1097/HEP.0000000000001564

リンクはこちら
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41100867/

［小林貴医師のコメント］
　本研究は、世界41か国・17,792例のMASLD患者を対象に、FIB-4、ELF、肝硬度測定（LSM）などの非侵襲的検査（NITs）の診断性能を地域別に比較検討した大規模国際共同研究です。その結果、NITsの診断精度には地域差があることが明らかになり、なかでも Agile-3+ および Agile-4 スコアが最も高い精度で線維化を診断できることが示されました。
　世界中のデータを集約し、非侵襲的検査の性能を包括的に評価する本研究に参画できたことを大変光栄に思います。
　本研究の遂行にあたり、ご指導いただいた中島淳名誉教授をはじめ、多くの共著者の皆様に深く感謝申し上げます。

Diagnostic performance of common non-invasive tests for fibrosis in MASLD varies across the world. In the large multinational G-MASLD sample, the most accurate NITs were Agile-3+ and Agile-4 composite scores.

17/11/2025

第61 回日本胆道学会学術集会 活動報告

2025年10月2日(木)～3日(金)に名古屋にて日本胆道学会が開催され、当教室から多数の医師が参加、発表を行い、大変有意義な経験となりました。

第61 回日本胆道学会学術集会
テーマ：「熱く，深く語ろう胆道学」
会　期：2025 年10 月2 日(木)～3 日(金)
会　場：ウインクあいち（愛知県産業労働センター）

演題数：10（主題演題4、一般演題4、ポスター2）

飯塚 武，栗田裕介，八木 伸: (SP2–3) 致死的な経過を辿ったERCP後膵炎の1例. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, 特別企画2「熱く,深く語りたい症例(若手セッション)」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

永井奎毅，辻川真太朗，藤田祐司: (SP2-4) クリップと糸による縫縮法およびEUS下ランデブー法を駆使し治療完遂した十二指腸乳頭部腫瘍に対する内視鏡的ハイブリッド治療の1 例. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, 特別企画2「熱く,深く語りたい症例(若手セッション)」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

栗田裕介，緒方智樹，窪田賢輔: (S3-9)進行胆道癌におけるコントロール困難な胆管炎に対するERCP とEUS-HGS を併用したドレナージの有効性. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」,シンポジウム3 「切除不能・再発胆道癌に対する集学的治療と予後」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

緒方智樹，奥野のぞみ，原和生: (PD3-3) 胆嚢腫瘍診断におけるEUS-FNA の有用性.第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」,パネルディスカッション3 「胆嚢癌疑診例に対する治療戦略“内科診断と外科治療の最適解”」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

長谷川翔，遠藤格，中島淳，二瓶真一，飯塚武，栗田裕介，本多悠，山崎雄馬，窪田賢輔: (O7-1) 肝門部領域胆管癌の術前胆管炎のリスク因子は何か？. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, 口演7 「肝門部クロストーク1（主題関連）」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月2日．

逸見莉子，松本彰太，春日範樹，関野雄典: (O25-3) 急性胆嚢炎加療後の経乳頭的胆嚢ステント（EGBS）長期的留置に対する安全性と有用性の検討. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, 口演25「胆嚢ドレナージ1」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

藤田祐司，永井奎毅，上地大樹，辻川慎太朗，小山裕司: (O25-5) 急性胆嚢炎に対する胆道鏡ガイド下経乳頭的胆嚢ドレナージ術. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, 口演25「胆嚢ドレナージ1」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

松本彰太，逸見莉子，春日範樹，関野雄典: (O28-4) 軽症急性胆管炎に対しての一期的採石は入院期間の短縮につながるか. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」口演28 「胆道結石2」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

本多悠，栗田裕介，飯塚武，八木伸，長谷川翔，窪田賢輔: (P4-1) IgG4 関連硬化性胆管炎における胆道ドレナージ非施行時のステロイド治療の有効性. ポスター4 「胆管炎」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月2日．

上地大輝，藤田祐司，小山裕司，辻川真太朗，永井奎毅: 進行胆道癌におけるGEM/CDDP＋ICIの初回治療比較：Durvalumab とPembrolizumabどちらを選ぶか. 第61回日本胆道学会学術集会 テーマ「熱く,深く語ろう胆道学」, ポスター18 「切除不能胆道癌」, 愛知(ウインクあいち)，2025年10月3日．

13/11/2025

小林貴医師が「JSGE-UEG Rising Stars」を受賞！

　小林貴医師が、UEGW 2025（ベルリン）において JSGE-UEG Rising Stars を受賞し、受賞講演を行いました。
　JSGE-UEG Rising Stars とは、日本消化器病学会（JSGE）と欧州消化器病学会（UEG）が、それぞれの学会に所属する医師を対象に推薦募集を行い、業績をもとに選出するものです。
　今回は、日本から2名、ドイツから1名の計3名が選出され、いずれもベルリンで開催された欧州消化器病学会週間（UEGW）2025にて講演を行いました。

ご受賞、誠におめでとうございます。

［小林貴医師のコメント］
　このたび、JSGE-UEG Rising Stars という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。
　ご指導を賜りました中島名誉教授、米田教授をはじめ、多くの先生方、そして日頃よりご支援くださっている教室・関連施設の皆様に深く感謝申し上げます。
　この受賞を励みに、今後も肝疾患領域の診療・研究・教育に一層尽力してまいります。

13/11/2025

新刊『肝臓丸かじり』のご案内
『これ1冊でカンペキ！ 肝臓まるかじり 必須知識から最新概念MASLDまで完全ガイド』
肝臓疾患に関わるすべての方に向けた待望の最新版『肝臓まるかじり』が刊行されます。
本書は、肝臓学の必須の基礎知識から、近年注目される新しい疾患概念 MASLD（代謝関連脂肪性肝疾患） までを網羅。
日常診療の疑問解決から最新研究の理解まで、この1冊で幅広くカバーしています。
監修：中島淳
編集：角田圭雄、編集：米田正人
発売予定日：2025年10月24日

臨床医、研修医、学生、そして肝臓に関心を持つすべての方におすすめの実用的なガイドブックです。
ぜひお読みください

02/10/2025

緒方智樹医師の論文が『DEN Open』に掲載

現在、愛知県がんセンターへ国内留学中の緒方智樹医師の原著論文が、このたび『DEN Open』に掲載されました。

Efficacy of Drainage Combining Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography With Endoscopic Ultrasound-guided Biliary Drainage for Difficult-to-Control Cholangitis in Patients With Hilar Cholangiocarcinoma
Tomoki Ogata, Yusuke Kurita, Takamitsu Sato, Shin Yagi, Yu Honda, Takeshi Iizuka, Sho Hasegawa, Kunihiro Hosono, Noritoshi Kobayashi, Itaru Endo, Kensuke Kubota, Masato Yoneda, Atsushi Nakajima
DEN Open, 2026; 6:e70213

リンクはこちら
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/deo2.70210

［緒方智樹医師のコメント］
　肝門部領域胆管癌においては胆道ドレナージが治療継続や切除可否を左右します。しかし、ERCPによる経乳頭胆管ステントのみでは胆管炎コントロールが困難な症例が一定数存在します。 本研究では、そのような症例に対して 経乳頭ドレナージに加えEUS-BDを併用 することで、 ステント開存期間が有意に延長し、化学療法の継続性が高まり、外科的根治切除へ移行できた症例も認められました。
　ご指導いただきました 中島淳教授、米田正人教授、栗田裕介先生 をはじめ、共著者の皆様に心より御礼申し上げます。

Objectives Hilar cholangiocarcinoma often results in repeated early stent dysfunction and difficult-to-control cholangitis after drainage using endoscopic retrograde cholangiopancreatography (ERCP)....

29/09/2025

【医療従事者対象】肝炎医療水準向上研究会 開催のご案内

横浜市立大学附属病院は肝疾患診療連携拠点病院の活動の一環として、医療従事者を対象に、肝炎医療水準向上研究会を 開催いたします。
是非ご参加をお待ちしております。

【肝炎医療水準向上研究会】
講演名：肝疾患診療におけるプライマリーケア医と専門医の連携を再考する
会場：横浜市立大学みなとみらいサテライトキャンパス
　　　（横浜ランドマークタワー７階）
　　　※ZOOM併用
日程：2025年12月3日水曜　19：00～20：15

内容：
　【総合司会】神奈川県内科医学会　肝・消化器疾患対策委員長　岡正直先生
　①「脂肪性肝疾患：MASLDとMetALDについてのアンケート調査」
　　～肝・消化器病専門医、糖尿病専門医、非専門医での診断、治療介入に関する調査～
　　横浜内科学会（済生会横浜若草病院）　菱木 智　
　②「変わりゆく肝疾患診療～MASLD（代謝機能障害関連脂肪性肝疾患）～」
　　横浜市立大学附属病院 国際臨床肝疾患センター　センター長　米田 正人

ご参加には参加登録が必要です。チラシのQRコードまたは下記からご登録ください。
ご登録後、自動でZoom情報がご登録のメールアドレス宛に送信されます。

https://yokohama-cu-ac-jp.zoom.us/meeting/register/pYJwtFMVSWWxGanz3OLjGw #/registration

20/09/2025

第13回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会 活動報告

2025年9月13日（土）に京都産業会館ホール （京都経済センター2階）にて第13回日本神経内分泌腫瘍研究会学術集会が開催され、当教室からは飯塚武医師、栗田裕介医師、小林俊規先生が参加しました。

■一般演題（ポスター）PRRT-2
演題：当院で経験した直腸神経内分泌腫瘍に対するペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)の治療成績
飯塚 武、小林 規俊、鈴木 啓章、前原 健吾、大久保 直紀、露木 翔、市川 靖史
※横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科

■一般演題（ポスター）薬物
演題：PNENに対するエベロリムス再治療の有効性
栗田 裕介1)、小林 規俊2)、原 和生3)、米田 正人1)
※1)横浜市立大学 肝胆膵消化器病学、2)横浜市立大学 臨床腫瘍科、3)愛知県がんセンター 消化器内科部

■一般演題（ポスター）　PRRT-1
座長：小林 規俊

P5-5 ※優秀演題
演題：切除不能神経内分泌腫瘍(NEN)に対するペプチド受容体放射性核種療法(PRRT)の有効性と安全性:国内多施設共同観察研究
松本 慎平1)、岡本 浩平5)、横田 勲6)、肱岡 範2)、上野 真行3)、津村 英隆4)、飛松 和俊5)、小林 規俊7)、清水 怜8)、奥山 浩之9)、森實 千種2)、上野 誠10)、古瀬 純司10)
※1)愛知県がんセンター 消化器内科部、2)国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科、3)倉敷中央病院 消化器内科、4)兵庫県立がんセンター 消化器内科、5)神戸大学 医学部消化器科、6)北海道大学 大学院医学研究院医学統計学教室、7)横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科、8)埼玉県立がんセンター 消化器内科、9)香川大学医学部附属病院 腫瘍内科、10)神奈川県立がんセンター 消化器内科

P5-6
演題：JNETS新規プロジェクト研究:NENに対するPRRT再治療の有効性と安全性に関する多施設共同後ろ向き観察研究
小森 康寛1)、伊藤 公輝1)、肱岡 範1)、竹内 啓2)、國土 典宏3)、今岡 大4)、小林 規俊5)、大野 栄三郎6)、原 和生7)、松本 繁巳8)、伊藤 鉄英9)、笠井 洋祐10)、中本 裕士10)、上本 伸二10)
※1)国立がん研究センター中央病院 R-PRRTチーム、2)北海道大学 大学院医学研究院 腫瘍内科学教室、3)国立健康危機管理研究機構国立国際医療センター 外科、4)国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科、5)横浜市立大学附属病院 臨床腫瘍科、6)藤田医科大学医学部 消化器内科学、7)愛知県がんセンター 消化器内科、8)京都大学医学部附属病院 腫瘍内科、9)福岡山王病院 肝臓・胆のう・膵臓内科、10)JNETSプロジェクト研究委員会

20/09/2025

栗田裕介医師、二瓶真一医師の論文が『Digestive Diseases and Sciences』に掲載

Enhancing the Diagnostic Performance of Repeated Endoscopic Ultrasound-Guided Tissue Acquisition Combined with Surrogate Repeated Endoscopic Retrograde Pancreatography for Small Pancreatic Cancer
Kurita Y, Nihei S, Kubota K, Yagi S, Honda Y, Yamazaki Y, Iizuka T, Hasegawa S, Sato T, Hosono K, Harada J, Yoneda M, Kobayashi N, Fujii S, Endo I, Nakajima A.
Dig Dis Sci. 2025 Sep 6.
doi: 10.1007/s10620-025-09373-5.
PMID：40913724

リンクはこちら
https://link.springer.com/article/10.1007/s10620-025-09373-5

［栗田裕介医師のコメント］
10mm以下の小膵癌の病理診断は依然として困難とされています。
本研究は10mm以下の小型膵腫瘍においてEUS-TAとERPを繰り返し行うことで病理診断感度が向上する結果で、合併症も本集団では許容できる範囲でした。
特に10mm以下の膵癌でもFNAとERPを繰り返すことで96％まで感度は向上し、画像上悪性が疑わしい場合は、少なくともそれぞれ2回までは検査を繰り返す意義がありそうです。

ご指導、ご協力を賜りました共著の先生方に深く感謝申し上げます。

Purpose Diagnosing pancreatic tumors ≤ 10 mm is challenging due to limited visualization and low sampling sensitivity. This study aimed to evaluate the cumulative diagnostic performance of repeated endoscopic ultrasound-guided tissue acquisition (EUS-TA) and surrogate repeated endoscopic retro...

16/09/2025

【更新者向け】神奈川県肝疾患コーディネーター 開催のご案内！

更新者向けに、神奈川県肝疾患コーディネーターセミナーを 開催いたします。
新たなステップを踏み出すための貴重な機会です。是非ご参加をお待ちしております。

【神奈川県肝疾患コーディネーターセミナー】
会場：オンライン配信（ZOOM）
対象：神奈川県肝疾患コーディネーター更新希望者
日程：10月2日木曜　18：30～20：30
参加方法：下記申込フォームよりお申込みください。

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