おぐの相談室

おぐの相談室 「おぐの相談室」は強度行動障害研修、及び精神障害相談支援研修を修了した相談支援専門員が担当する相談支援事業所です。

25/10/2025

障害福祉分野では移民の方が増える程に難しくて大変な労力を要する状態になると思う。

日本政府による移民と留学生の受入れ政策により、ここ数年で街に外国の集団の方を見かける機会が急増しました。
それにより異文化やその宗教的なコミュニティとの摩擦によるトラブルも最近は頻繁に聞かれます。
日本で無くなると危機感を持ってしまう人の気持ちも良く分かります。

介護業界は人手不足だからといって、安易に外国人で間に合わせようとしても、現実はそう簡単ではありません。
例えば日本人が1人でイスラム系が残り4人の現場では、イスラム系の支援サービスにならざるを得ませんが、様々なトラブルも増える筈です。

一方でサービスを受ける側も異文化の方が増える事によるトラブルも増えています。
今までの発達障害の方の療育は、日本での集団生活に適応できる事が主目的でしたが、異文化の方は違った考えをお持ちです。
異文化やその宗教のコミュニティが力を付けられる程、障害福祉分野ではサービス提供側と受ける側の両面で混乱する事は目に見えています。

10年前は外国の方が日本式に溶け込んでくれたから良かったですが、近年の外国の方に頼る政策により、かなり混乱して来ました。
2000年以上も島国として独自の文化を継続して来た為、どこまで譲歩すべきかは個々に検討するしか無く、移民の方が増える程に難しくて大変な労力を要すると思われます。
移民政策を直ぐに方向転換しない場合は大混乱が生じますが、もしかしたら新たな希望が見えてくる可能性はあるかも知れません。

20/09/2025

相談員として利用者様を意識する事で、少しは相手の存在を濃くしていると信じたい。

量子物理学の観測問題は不思議であり難しいですが、人が意識する事によって存在が変化する現象には興味を持っています。
量子は最小の粒子であり波動でもあるのですか、観測者がいると物質が存在して、居ないと存在が薄くなる結果に驚きつつも、何となく相談支援とも似た面も感じてしまいます。

身寄りも少なく引っ込み思案な方は、意識される事が少ない為に存在が薄くなっているのでは無いかと、ふと思います。
私自身も一人暮らしで独身を謳歌していた時と、子供達の世話と仕事に追われている時では、存在の濃さが違う様な感覚を持っています。

相手を意識する事が或いは相手の存在を濃くしているのかも知れません。
相談員の仕事としても、利用者様の事を良く考えて意識する事で、少しは存在を濃くしているのでは無いかと想像しています。

29/08/2025

重度障がいの方を無意識に「穢れ」で見てしまう方は多く、相手の真の理解を妨げていると思う。

夏場は怪談や妖怪の話が増えて、最近はその動画でも多く再生されて、つい観てしまいます。
お化けが単に怖いだけの話ならば全く興味はありませんが、何故そんな事をするのか、お化けや妖怪の人格まで踏み込んだ作品には興味を抱きます。
特に穢れの本質が気になる事は、私が障がい者支援に公私共に長年携わって来た事と関係がある様に思います。

軽度ならば兎も角、知的や精神の重度の障がいの方は見た目や言動の異常さから、穢らわしい存在として忌み避けられる事を私は多く経験しています。
虐待防止や差別解消について机上で学んだ方でも、重度障がい者に接する際に敬遠に近い言動をしてしまう方は多いです。
それにより深層心理が傷ついてしまう方もいるでしょう。

障がいの理解を妨げる本当の壁は、無意識に「穢れ」を感じる事なのかも知れません。
衛生学的に清潔である事は重要ですが、衛生面と関係ない穢れは、接する側の心のバリアと言えるでしょう。
お化けや妖怪の気持ちを理解しようとする事と、重度障がいの方を理解する事の根本はどこか似ていると感じます。

19/07/2025

フェンタニルの問題に多くの人が危機感を持って欲しいですし、薬物依存症が増えない様な希望を持てる社会になって欲しいと切望している。

名古屋が合成麻薬「フェンタニル」の原料物質の中国からの中継基地になっているニュースは非常に重大だと思いますが、政府が有効な手を打てていない現状は保健面でも外交面でも大問題だと思います。
フェンタニルはモルヒネの50〜100倍もの鎮痛効果があり、アメリカでは多くの中毒患者が社会問題になっていますが、魔の手は確実に日本にも迫っています。
また麻薬類と戦争は密接な関係があり、アヘン戦争の様に敵国を貶める作戦もありますし、普通の人は平気に殺人は出来ない為、麻薬類で罪の意識を減らして戦闘能力を上げる目的でも使用されます。

薬物依存症は絶望感から陥ってしまう事が多く、希望を持って前向きに生きている方は依存する確率は低いです。
実際にベトナム戦争中にヘロインを常用していたアメリカ兵士でも、帰国して家族と暮らす事で薬物依存症にならなかった方は多いです。
私も相談員として薬物依存症やフェンタニルの問題は他人事ではありません。
相談員として出来る事は限られますが、依存症の方とも親しく接して貰う事で、少しでも希望を持って前向きに生きて欲しいと願っています。

22/06/2025

ゲノム解析によって解明される人類史、そしてゲノム解析で解明して欲しい自閉症の原因も何か関係がありそうで興味が尽きない。

ゲノム解析による人類史の解明は日進月歩であり、ネアンデルタール人は広くユーラシア大陸に生息してホモサピエンス(現在唯一の種)と共存していった様子が分かって来ました。
ホモサピエンスにネアンデルタール人のDNAが含まれている事は判明していますが、優れた知能や文化や芸術性を持ったネアンデルタール人がなぜ種として絶滅したのかは不明です。
縄文土器の芸術性や旧人類との交流を思わせる様々な神話等、解明されて来たネアンデルタール人(またはデニソワ人等)に関係していたかも知れないと思えて、興味が尽きません。

自閉症スペクトラム症(ASD)は社会性、コミュニケーション、拘り等の症状から診断される診断名ですが、原因が一つでは無い事は明らかで、今後はゲノム解析によって原因の組合せが分かって来るかも知れません。
偶然とは思いますが、ネアンデルタール人由来のDNAの割合とASDの方の割合が共に3~5%と同等の割合になるのも、ASDの要因が人類の歴史に関係している気がしてしまい、興味が尽きません。

28/05/2025

障がい者の相談支援に特化したAIの実現はかなり先と想定しており、文書作成スキルは未だ重要と思う。

AIが徐々に普及してきており、AI化によって働き方や社会構造に変化をもたらすと言われています。
障がい者の相談支援に特化したAIが開発されれば、計画案やモニタリングの文書作成は自動化されると思いますが、障がい者の相談支援は市場規模が小さい為、AI化はかなり先と想定しています。
例えば、税理士に10万円払っていた税務をAI税理士が1万円でしてくれるならば、かなり多くの利用が見込まれる為、AI化のメリットがあります。
市場規模の大きい分野程、早くAI化されるでしょう。

AI化の後も「共感して欲しい」ニーズが無くなる事は無く、障がいの本人や家族との面談は引き続き重要だと思います。
今は相談員は文書作成や雑用に多くの時間を取られている為、人と会うニーズに特化できれば2倍は効率良くなるでしょう。
AI化により、相談員不足と言われる社会課題が解消される一面はありますが、かなり先だと思います。
今は文字起こしとしてAIを活用する方法はありますが、効率化は部分的でしょう。

私は文書作成よりは障がい者、特に障がい児と会う事が好きなので、AI化は望ましいです。
しかし現実は未だ難しく、当分は文書作成スキルを向上させる必要がありそうです。

20/04/2025

タウマゼイン(知的探求の始まりにある驚異)のプラス面は大きいが、苦痛面を強く感じてしまう方こそ、一部の発達障がいの方なのかも知れない。

身近な日常の中にある些細な出来事の中に知的理解が及ばない物事を見いだした時、人は自分の周囲すべてが謎・困惑に包まれている感覚を覚えるが、このとき体験される驚き、驚異、驚愕の事をタウマゼインと言うらしい。
タウマゼインは精神的高揚を伴うが、同時にそれは日常的世界観の崩壊を予見する不気味さも併せ持っている為、こうした驚異と向き合い続けることは、時に精神的な苦痛を伴う、ともWikipediaに書かれています。
この様に覚えた言葉を直ぐに使う私(笑)も、タウマゼインを感じているからこそです。
万人にタウマゼインは存在しますが、やはり子供達の方がタウマゼインを感じる機会はより多く、それこそが知的な成長の源なのでしょう。

発達障がいの方も当然タウマゼインを感じる時はあり、例えば回る物に興味をもって色々と試して目を輝かせている瞬間もそうだと思います。
一方で、健常者よりも発達障がい者の方が常に同じ行動をしないと不安を覚える傾向が強い、と一般的に言われています。
言い換えると、日常的世界観の崩壊を恐れて、タウマゼインの精神的な苦痛の側面を強く感じてしまうケースが多い様に思えます。
知的興味はあっても前に踏み出せない発達障がい(特に学習面の障がい)の方は、タウマゼインの精神的な苦痛面を強く感じてしまう特性をお持ちの方なのかも知れません。

30/03/2025

未だ未だ放課後等デイサービスや移動支援のニーズは満たされておらず、制度上や地域の課題として挙げられると思う。

毎年3月は年長クラス(5歳クラス)の利用者様が終了となるケースが多く、特に今年は年長クラスの担当が多くて、終了される方が多かったです。
数年間お世話になり、成長を見届けられた嬉しさはありますが、終了となる事に寂しさを感じる事も多い3月でした。
これは大半の児童発達支援サービスの利用者様が、就学後の放課後等デイサービスについては利用されない現実を表しています。
因みに当事業所の児童発達支援ご利用の方が令和7年4月1日から放課後等デイサービスを利用される率は45.8%でした。

半分以上の方が就学を機に障害福祉サービスの利用を終了される事になりますが、理由としては主に以下が挙げられます。
1)放課後等デイサービスの空きが少なく、移動手段の確保も難しい為、これらが見つかる迄は強く希望する程では無い。
2)グレーゾーンに近い為に親は余り気にしていなかったが、周りの勧めもあり、児童発達支援の3年間は無償でもある為、通所していた。
3)小学校は園と違って勉強面や環境面でも本人にとって厳しい事が予想されるので、放課後は家でゆっくり過ごす方が良いと考える。
4)放課後等デイサービスは児童発達支援に比べて療育よりも見守りの要素が強くて「手厚い学童」的である為、他の医療系等の療育やリハビリに集中したい。

アンケートを取った訳ではありませんが、当事業所で継続されなかった保護者様のご意見を大まかに統計すると、1)は70%、2)は50%、3)は40%、4)は3% 位になると思います。
学童保育に比べて、障害への理解、支援の手厚さ、いじめの少なさ、落ち着いた環境等は放課後等デイサービスの方が優れている事は殆どの保護者様は理解されています。
それにも関わらず、1)の理由が多い事は、制度上や地域の課題として、放課後等デイサービスや移動支援の増強が重要である事を示しています。

24/02/2025

精神障害の予備軍にならない為にも、家族以外の環境で「自信」や「自己肯定感」をつけられる児童発達支援等の通所は非常に重要だと思う。

先日、精神障害者の地域移行の研修を受講して、歴史的背景等について学んで色々と考えさせられました。しかし大人の制度の話であり、グレーゾーンの方の若年からの支援の在り方という視点が抜けている点では疑問を感じました。
私は児童の利用者様を多く担当していますが、グレーゾーンと言われる、お話もできて理解力もあるがやや不安定なお子様の利用が急増しています。特に児童発達支援が無償化されてグレーゾーンの方の支援が一気に広がった事は、精神障害の歴史的背景としても非常に大きな意義があると感じています。

不安定さを改善する支援の大きな目標は「自信」や「自己肯定感」を強化する事です。翻って精神障害の全ての方の共通点は「自信」や「自己肯定感」の少なさでは無いでしょうか。即ち精神障害支援と発達障害の方の若年からの支援は重要な共通点があるのです。
今の精神障害の方が若かりし頃は、家族以外の方との環境で「自信」や「自己肯定感」をつける支援が広まっておらず、殆ど無かった事を残念に思います。
今は児童発達支援等の通所により、家族以外の環境で「自信」や「自己肯定感」をつける支援が豊富にある事は素晴らしいと思います。精神障害の予備軍にならない為にも、児童発達支援等の通所は非常に重要な意味を持つと思います。

住所

西尾久5-9-7 リード西尾久 104
Arakawa-ku, Tokyo
116-0011

営業時間

月曜日 09:30 - 15:30
火曜日 09:30 - 15:30
水曜日 09:30 - 15:30
木曜日 09:30 - 15:30
金曜日 09:30 - 15:30
土曜日 15:00 - 18:00

ウェブサイト

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