14/06/2023
ウクライナの戦争に思う事
医師の仕事は患者さんを治療し、元気になって頂くこと、そうです単純明快です。お命のある限り、より快適に生きていただくように努力します。その立場から見ると、あらゆる戦争は悪に思えます。若くて元気な人たちが殺しあうなんて、医療の目指すものとは正反対、絶対にあって欲しくありません。しかし、ウクライナの状況をみると複雑な思いに駆られます。ロシアが国境を越えて攻め込んできました、それを防ぎ国土と国民を守ることは正しいことのように思えます。人の命を救うために、何が何でも、現状で停戦し平和交渉をせよなどとは言えない気持ちです。そう思う一方で、いまこのときにも、兵士や一般市民たちまでが亡くなっている現実を考えると、いたたまれない思いを感じます。出来るだけ早く、人命の損失を最小限にして元来の国境が回復することを願いますが、どうすればそれが実現するのか、遠い異国で医者をしている私には何もすることが出来ない無力感を覚えます。
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