01/12/2025
コーレス骨折とは?分かりやすく解説
コーレス骨折(Colles骨折)とは、手首の骨(前腕にある「橈骨=とうこつ」)の先端部分が折れてしまうケガのことです。特に転んだときに反射的に手のひらを地面についた際に起こりやすく、日常で頻発する骨折のひとつです。
どのような状況で発生するのか?
コーレス骨折は、主に次のような場面で起こります。
・転倒して、手のひらをついてしまったとき
例:段差でつまずく、スポーツ中に転ぶ、雨の日に滑るなど
・高齢者に多い骨折
骨粗しょう症があると、軽い力でも折れやすくなります。
・自転車やバイクでの転倒
思わず手を突いて衝撃を受けやすい状況です。
衝撃が手首にダイレクトにかかったときに、橈骨の先端部分に力が集中し、骨折が発生します。
どんな症状が出る?
コーレス骨折の主な症状は以下の通りです。
・手首周辺の強い痛み
・腫れ・熱感(はれぼったい感じ)
・手首が「フォーク状」に変形する(特徴的なシルエット)
・手や指を動かしにくい
・物を握ったり持ったりすると強い痛みが出る
外見上の変形が分かりやすい骨折のため、「捻っただけかな?」と思っても症状が強い場合は早めの受診が必要です。
治療について
まずは整形外科での検査が大切
コーレス骨折は骨が折れているケガのため、レントゲンによる検査が必要です。
骨折の状態により、
・ギプス固定
・骨の位置を整える整復
・手術(ズレが大きい場合)
などの治療が行われます。
整骨院でもケア・リハビリが可能です
整形外科で骨折と診断され固定処置が行われた後、
整骨院では以下のようなサポートが可能です。
・固定中の痛み・腫れを軽減するための施術
・骨が固まってきてからのリハビリ(可動域回復)
・手首や腕の筋力低下を防ぐためのトレーニング
・再発防止のための動作指導
骨折は治療期間が長期に及ぶこともあるため、整骨院でのケアは回復をスムーズにし、日常生活に戻るまでのサポートとして有効です。
まとめ
コーレス骨折は「転んで手をついた」だけでも起こりやすい身近な骨折です。
痛みや腫れ、変形が見られる場合は、早めの検査と適切な処置が重要です。
整形外科で診断・処置を受けた後、
整骨院でのケアやリハビリを併用することで、より早く・安全に回復を目指すことができます。