福岡市平尾 performance lab Body Provite Proof

福岡市平尾 performance lab Body Provite Proof BODY PROVITE PROOFは福岡を中心に、パーソナルトレーニング・チームトレーニ?

『動作のエラー』「動作のエラー=悪いこと、直すべきもの」と捉えられることが多いですが、これは動作において最も大きな誤解です。本来エラーとは脳にとって最強の学習データです。エラーがあるからこそ、脳は修正し、調整し、学習します。エラーがなければ...
18/11/2025

『動作のエラー』

「動作のエラー=悪いこと、直すべきもの」
と捉えられることが多いですが、
これは動作において最も大きな誤解です。

本来エラーとは脳にとって最強の学習データです。

エラーがあるからこそ、
脳は修正し、調整し、学習します。

エラーがなければ、動作は進化しません。

◆エラーは“何を教えてくれているのか?”

エラーは、ただの失敗ではありません。
動きの中に隠れた「不足」「偏り」「誤差」を教えてくれるサインの役割を果たしています。

✔ フォームが崩れる

→ 身体のどの軸が弱いか
→ どの感覚が働いていないか
→ どのタイミングで破綻しているか

崩れた瞬間の情報に、改善のヒントがすべてある。

✔ バランスを失う

→ 深部感覚が鈍い
→ 接地が不安定
→ 前庭の反応が遅れている

倒れそうになる“直前”に、学習材料が詰まっている。

✔ タイミングが合わない

→ 予測(フィードフォワード)がズレている
→ 感覚の遅延が起きている
→ 環境に注意が向いていない

タイミングの狂いこそ、調整力を育てる最大のチャンス。

◆エラーが多い人ほど伸びる理由

エラーとは、ズレ(Error)と正解(Goal)のギャップ情報。

この誤差を小脳が検出し、脳全体が修正モデルをアップデートすることで、動作はより正確に、より滑らかな動きになります。

つまり、エラーが多い = 情報が多い = 学習材料が多いことになります。

◆逆に「エラーゼロ」を目指すと成長が止まります。

よくある間違いは、正確にできる環境でばかり練習してしまうことが問題です。

✔ 完璧なフォーム
✔ 安定した条件
✔ 同じ速度・同じリズム

これは一見良さそうに見えて、脳がエラー情報を得られず、成長が停滞してしまいます。

人間の動作は、日常もスポーツも“変化”だらけで安定環境だけでは学習になりません。

エラーは “修正すべき欠点”ではなく、
動きを進化させるためのデータそのものです。

『修正力』エラーをどれだけ速く整えられるかが動作の質を決めます。人の動きは誤差(エラー)は必ず生まれます。床のわずかな傾き、足裏の接地の瞬間のズレ、相手の動き、環境の変化、疲労動作は常に乱され続けています。その中で本当に大事になるのが、『修...
17/11/2025

『修正力』

エラーをどれだけ速く整えられるかが動作の質を決めます。

人の動きは誤差(エラー)は必ず生まれます。

床のわずかな傾き、
足裏の接地の瞬間のズレ、
相手の動き、環境の変化、疲労

動作は常に乱され続けています。

その中で本当に大事になるのが、
『修正力(フィードバック制御)』です。

◆修正力とは何か?

修正力とは、動きの最中に生じたエラーを、素早く・適切に修正する能力です。

◎バランスを崩しても瞬時に立て直せる
◎キャッチボールでズレても正確に返せる
◎人混みでもぶつからずスムーズに歩ける
◎スポーツで急な方向転換に対応できる

これらはすべて「修正の巧さ」によって生まれています。

筋力でも柔軟性でもなく、
フィードバック制御の質が決めています。

なぜ修正力が“巧みさ”なのか?

巧みさ(Dexterity)とは、
ベルンシュタインも述べたように
“外乱の中で目標を達成し続ける能力” です。

つまり、
◾️状況が変わっても
◾️思い通りにいかなくても
◾️不確実性があっても

その状況に適応して最適な動きを保ち続けられる力です。

これはエラーをなくす力ではなく、エラーを処理する力で決まります。

◆修正力が弱いとどうなる?

◎一度崩れると立て直せない
◎動作が硬い、ぎこちない
◎力みやすく、疲れやすい
◎スポーツで反応が遅れる
◎"崩れた瞬間”に不安定になる

これは、筋力不足でも、技術不足でもありません。

フィードバック回路がうまく働いていないことで起こります。

◆修正力はどこでつくられるのか?

修正力は以下の感覚の“統合”によって成立しています
視覚(Visual Feedback)
 ズレを見て修正する
体性感覚(Somatosensory Feedback)
 足裏・関節・筋からズレを感じ取る
前庭(Vestibular Feedback)
 頭と身体の傾きの変化を検知する
小脳(Error Correction Center)
 ズレの“差分”を比較し、最適な修正を計算する

修正力が高い人は、この4つの感覚が“瞬時に感じ取り、修正しています。

◆修正力を高めるには

修正力を鍛えるには、あえてエラーを起こす環境が必要です。

◎微妙に不安定な環境で動く
→ ボスボール、不安定面、砂地など

◎速度やリズムを変える
→ ゆっくり→速く、速く→止まる

◎外乱を加える
→ 押される、引かれる、荷物を渡される

◎予測できない刺激を入れる
→ ランダムな合図で動く、フェイント動作

ポイントは、完璧に動く練習ではなく、崩れても立て直せる練習をすること”。

人間の動きは常に“乱され続けている”。
だから、動作の本当の巧みさは、

エラーをどれだけ素早く自然に修正できるか
で決まります。

修正力が高いほど、動作はスムーズに、無駄がなく動けるようになります。

動作は“予測”から始まる筋肉が動く前に動きは決まっている動きは、筋肉が動いてから作られているわけではありません。動きの始まりは「脳の中の予測」──ここからすべてがスタートします。私たちの脳は動作の前に、・どの方向へ・どれくらいの力で・どんな...
16/11/2025

動作は“予測”から始まる

筋肉が動く前に動きは決まっている

動きは、筋肉が動いてから作られているわけではありません。

動きの始まりは「脳の中の予測」──ここからすべてがスタートします。

私たちの脳は動作の前に、
・どの方向へ
・どれくらいの力で
・どんなタイミングで
動くべきかを“先にシミュレーション(予測)”しています。

この先読みを、フィードフォワード制御(feedforward control) と呼びます。

予測が正確なら動作はスムーズになります。

◎初動に力みが出ない
◎筋肉が必要量だけ自然に働く
◎姿勢がぶれずに動き出せる
◎切り返し・反応がスピーディ

筋力ではなく、脳がどれだけ先を見通せるかで決まります。

予測がズレると、身体は遅れて対応するため
予測が誤っていると、脳は“動きながら修正するしかない状態です。

すると

◎動き始めがぎこちない
◎フォームが安定しない
◎足がもつれるように遅れる
◎力みが強くなる
◎ケガに直結する補正動作が生まれる

これは筋肉の問題ではなく、「脳の予測モデルがズレている」だけです。

なぜ予測がズレるのか?

予測は“感覚情報”をもとにつくられています。
つまり、感覚が乱れれば予測も乱れます。

◎前庭(重力・加速度)の誤差
◎視覚情報の遅延
◎固有感覚(関節・筋感覚)のぼやけ
◎皮膚感覚のノイズ
◎呼吸と姿勢の不一致

これらが積み重なると、脳は「どこに、どう動けばいいのか」の精度を失います。

筋トレよりも、ストレッチよりも、
まず必要なのは「予測モデルの修正」。

予測を整えることで、

◎初動の力みが消える
◎無駄な筋緊張が減る
◎安定性が自然に高まる
◎動作の「一体感」が戻る
◎スポーツでは反応速度が劇的に上がる

🔳予測を改善する最も効果的な方法

◆ゆっくりした動作で開始方向を明確にする
→ 脳が「どこへ行くか」を再構築しやすい。

◆視線を先に向けてから動く
→ 視覚が予測を強化。

◆わざと負荷を変化させる(変動刺激)
→ 前庭・固有感覚が更新され、予測の柔軟性が高まる。

◆動き出し直前の“準備1秒”をつくる
→ Motor Set(運動準備状態)が整う。

『感覚の優位性』動作パターンは「どの感覚を使っているか」で影響を受けます。同じエクササイズをしても・すぐに理解して動ける人・動けるのに再現できない人・何度やってもフォームが安定しない人が存在します。この違いを生むのは、筋力でも柔軟性でもなく...
15/11/2025

『感覚の優位性』

動作パターンは「どの感覚を使っているか」で影響を受けます。

同じエクササイズをしても
・すぐに理解して動ける人
・動けるのに再現できない人
・何度やってもフォームが安定しない人
が存在します。

この違いを生むのは、筋力でも柔軟性でもなく、「感覚の優位性(Sensory Preference)」です。

優位性が生む “動作のクセ”

人間には、以下の感覚のどれを主軸に動いているかという“偏り”があります。

◆ 視覚優位

・見ないと動きが不安
・フォームを確認し続ける
・動き出しが遅くなる
→ 視覚情報が多すぎると、逆に身体感覚が弱まり「ぎこちさ」を生む。

◆体性感覚優位

・触れていないと不安
・接地やポジションを気にしすぎる
→ 安定性は高いが、変化に弱くスピードが出にくい。

◆前庭優位

・回転や加速・減速は得意
・重心移動が大きい
→ 大胆でダイナミックだが、細かい制御が苦手。

動作のクセ=あなたの感覚の使い方に影響を受けます。

・視覚を使いすぎている
・前庭に頼りすぎている
・体性感覚だけで完結してしまう

この偏りは、どれも悪いわけではなく
「必要なときに他の感覚を使えない」ことが問題です。

【前庭の神経ネットワーク】前庭システムは、内耳の「半規管」「耳石器」で感知した回転・重力・加速度の情報を、脳幹・小脳・脊髄・視覚・自律神経系へ中継して、全身の姿勢・平衡・視線・内臓機能をコントロールしています。【前庭から脳への主要な神経経路...
13/11/2025

【前庭の神経ネットワーク】

前庭システムは、内耳の「半規管」「耳石器」で感知した回転・重力・加速度の情報を、脳幹・小脳・脊髄・視覚・自律神経系へ中継して、全身の姿勢・平衡・視線・内臓機能をコントロールしています。

【前庭から脳への主要な神経経路】

内耳の「前庭器」で検知された情報は、
前庭神経(Vestibular Nerve)を通じて脳幹の前庭神経核(Vestibular Nuclei)へ送られ、そこから全身に分配されています。

前庭神経核は脳幹(橋〜延髄)にある4つの核群が中心で、

上前庭神経核(Superior Vestibular Nucleus)
→ 橋の下部
主な機能は視覚系(VOR)との連携、眼球運動制御

外側前庭神経核(Lateral Vestibular Nucleus)
→ 延髄上部
主な機能は体幹・下肢伸筋制御(姿勢反射)

内側前庭神経核(Medial Vestibular Nucleus)
→ 延髄上部
主な機能は頭と体幹の協調・VOR調整

下前庭神経核(Inferior Vestibular Nucleus)
→ 延髄下部
主な機能は自律神経・小脳との連携、姿勢調整の統合

【前庭から広がる主要な神経経路】

① 前庭−動眼系(Vestibulo-Ocular Pathway)
→ 上・内側前庭核 → 外眼筋核(III, IV, VI脳神経核)
頭の動きと眼の動きを同期させる(VOR)
例:頭を動かしても視線がブレない。

② 前庭−脊髄系(Vestibulo-Spinal Pathway)
→ 外側・内側前庭核 → 脊髄運動ニューロン
姿勢反射・抗重力制御(VSR)
例:傾いても自然に体が支え直す。

③ 前庭−小脳系(Vestibulo-Cerebellar Pathway)
→ 小脳の片葉・虫部(Flocculonodular Lobe, Vermis)へ
前庭入力をもとに運動精度と平衡を学習調整
小脳が“動きの誤差”を修正。

④ 前庭−網様体系(Vestibulo-Reticular Pathway)
→ 脳幹の網様体(Reticular Formation)へ
筋緊張・姿勢トーン・覚醒レベルの調整
"集中できる姿勢”を自動で維持。

⑤ 前庭−自律神経系(Vestibulo-Autonomic Pathway)
→ 迷走神経核・孤束核・視床下部へ
血圧・心拍・呼吸・内臓機能を重力に合わせて制御
立ち上がっても倒れないのは、前庭−自律神経の反応。

⑥ 前庭−視床−大脳皮質系(Vestibulo-Thalamo-Cortical Pathway)
→ 視床 → 頭頂葉・島皮質・体性感覚野へ
身体の空間認知と自己位置感覚(Body Orientation)
「自分の身体が今どこにあるか」を感じ取る。

【前庭経路が乱れると?】

◎視線が安定しない(VORの低下)
◎姿勢が揺れる(VSRの低下)
◎疲れやすい・めまい・自律神経症状(自律系の乱れ)
◎空間感覚が曖昧(大脳皮質連携の低下)
◎集中力の低下・パフォーマンス低下

【再教育の鍵:多方向入力 × 多感覚統合】

◆頭部の回転・傾斜・直線加速など「多方向入力」を行う
◆視覚・体性感覚と組み合わせる
◆呼吸・姿勢・平衡を同時に扱う

MOVEMENT DECODE評価力を磨く構造 × 感覚 × 神経制御から身体を評価根拠ある介入をする力を養う実践講座クライアントの身体は“見た目のフォーム”だけでは変わりません。なぜその動作を選び、なぜエラーが起こり、なぜ変わらないのか。...
13/11/2025

MOVEMENT DECODE
評価力を磨く
構造 × 感覚 × 神経制御から身体を評価
根拠ある介入をする力を養う実践講座

クライアントの身体は“見た目のフォーム”だけでは変わりません。
なぜその動作を選び、なぜエラーが起こり、なぜ変わらないのか。

これらを説明できて、改善に導けるようになります!

MOVEMENT DECODEでは、
ベーシックな姿勢・動作評価を土台にしながら

構造(Structure)
感覚(Sensory)
神経制御(Motor Control)
環境(Environment)

4つの領域から動作を読み解き

根拠ある評価と改善アプローチへと繋げる実践力を手に入れ
“再現性のある改善”へ導くための評価力を磨く専門講座です。

評価力とは
「体を読み解く力」

どれだけ技術を持っていても、
何を見て、どう考え、どこに働きかけるのか。
この“見立ての精度”が低ければ、改善は安定しません。
つまり、体をどう見るかがすべての出発点。
評価の力が上がると、その人の“動きの背景”が見えるようになります。
筋肉ではなく、その人の体の“物語”が見えてくる。
そうなると、あなたのアプローチは変わります。
そして、クライアントの“変化の再現性”が生まれます。

この講座で得られること
◉動作を「構造 × 感覚 × 制御」から多角的に読み解く力
◉何を見て➡️どう考えて➡️どこに働きかけるか”を言語化する力
◉クライアントの変化を確信を持って導ける力
◉技術ではなく「観る力」が変わります。

カリキュラム
全8章構成(オンライン動画講座)
1. 運動学とは何か
2. 骨と関節の基本構造
3. 筋の働きと連動性
4. 神経と感覚の基礎理解
5. 運動制御(Motor Control)
6. 動作分析の視点
7. 評価と指導へのつなげ方
8. 統合まとめ(5ステップ思考)

◉ 受講スタイル
* オンライン動画(会員サイト視聴)
* 好きなタイミングで学習可能

受講特典
【動画】
『動作評価のポイント』
『身体と環境の相互作用』
【ワークシート】
『動作分析シート』
『動作評価5ステップシート』
【資料】
『部位別エラー早見表(10部位)』
部位ごとの“よくあるズレ”と“見方”をまとめた実践資料。

【講師紹介】
御厨 広志 HIROSHI MIKURIYA

【認定資格】
NSCA-CPT
NASM-PES/NASM-CES
FMS社認定 FMS LEVEL 1&LEVEL 2
一般社団法人ビジョンアセスメント協会
ビジョントレーナー

アスリートから一般の方まで、
「動きの本質」から身体を変える指導を実践。
トレーナー育成にも力を注いでいる。

受講料
【新講座リリース記念限定特別価格】
通常販売価格 79,800円 
➡️ 59,800円
※期間限定 2025年11月16日(日)23:59まで

▶ スライド資料
▶ 会員サイトでいつでも受講可

この機会を逃さず、

あなたの指導力をさらに高めましょう!

今すぐお申し込みを!

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『前庭脊髄路』前庭システムの中でも“姿勢と筋活動”を直接制御しているのが前庭脊髄路(Vestibulo-Spinal Pathways)。これは、「傾きを感じて → 身体で支える」という“重力に抗う神経ループ”の要です。視覚や体性感覚が「動...
13/11/2025

『前庭脊髄路』

前庭システムの中でも“姿勢と筋活動”を直接制御しているのが前庭脊髄路(Vestibulo-Spinal Pathways)。

これは、「傾きを感じて → 身体で支える」という
“重力に抗う神経ループ”の要です。

視覚や体性感覚が「動きを導く」なら、
前庭−脊髄は「身体を支える」根幹。

前庭−脊髄とは?

「前庭−脊髄系(Vestibulo-Spinal System)」とは、前庭器(内耳)で感知した重力・傾き・加速度情報を、脊髄を通じて体幹・下肢の筋へ直接伝える神経経路。

前庭で感じた“傾き”が、脊髄を介して“筋の働き”に変換される
それが前庭−脊髄反射(Vestibulo-Spinal Reflex/VSR)です。

言い換えると:「頭で感じた傾き」を「身体で支える」ための自動制御システム。

【前庭脊髄系の2つの主要経路】

外側前庭脊髄路(LVST)
神経走行:外側前庭核 → 脊髄全域
主な働き: 体幹・下肢伸筋を活性化して姿勢を保持

内側前庭脊髄路(MVST)
神経走行: 内側前庭核 → 頚髄上部
主な働き: 頭と体幹の協調(頭位の安定化)

LVSTは「姿勢の根」、MVSTは「頭の安定」。
両者が協調して、
“頭と身体の軸”を一致させる働きを担っています。

LVSTは「姿勢の根」、MVSTは「頭の安定」。
両者が協調して、
“頭と身体の軸”を一致させる働きを担っています。

【前庭−脊髄の主な役割】

① 姿勢反射(Postural Reflex)
→ 重力方向の変化を即座に検知し、姿勢を再調整。
例:電車で揺れても自然に姿勢を立て直す。

② 抗重力筋の制御(Antigravity Control)
→ ふくらはぎ・殿筋・脊柱起立筋などを無意識に働かせる。
"立つ”こと自体が、前庭−脊髄系の成果。

③ 頭位・体軸の安定(Head–Body Alignment)
→ 頭の傾きを検知し、体幹・頸部を協調的に修正。
頭がズレると姿勢も崩れる──それを自動で直してくれるのがVSR。

【前庭−脊髄系が乱れると?】

◎立位や片脚バランスで揺れる
◎姿勢が前傾/後傾になりやすい
◎動作中に頭がブレる
◎無意識の力み(特に頸・腰・ふくらはぎ)
"軸が抜ける”“体幹が入らない”

これらは「前庭からの重力情報が筋制御に届いていない」サインです。

『VOR-C』視線と身体を“切り離す”制御力視線と身体、同時に動かせますか?歩きながら人と話すとき、走りながら周囲を確認するとき、ボールを追いながら身体を反転させるときに目と頭、同じ方向に動いていませんか?多くの人が「見たい方向」と「動く方...
11/11/2025

『VOR-C』

視線と身体を“切り離す”制御力

視線と身体、同時に動かせますか?

歩きながら人と話すとき、
走りながら周囲を確認するとき、
ボールを追いながら身体を反転させるときに目と頭、同じ方向に動いていませんか?

多くの人が「見たい方向」と「動く方向」を混同しています。
しかし本来、視線は身体から独立して動く必要があります。

VORとは?

VOR(Vestibulo-Ocular Reflex:前庭動眼反射)とは、頭が動いたときに、視線を安定させる反射機構のこと。

例:頭を右に回しても、目は自動的に左へ動く。
→ 結果として、見ている対象をブレずに捉え続けることができます。

このVORのおかげで、歩行・ランニング・回旋などの動作中も、視界は安定しています。

VOR-C (Vestibulo-Ocular Reflex – Cancellation)とは?

VOR-Cとは、前庭動眼反射の“抑制機能”を意味します。

すなわち、「頭と目を同じ方向に動かす」ために、あえてVORを解除・抑制する神経制御です。

例:
・走りながら周囲を見渡す
・ピッチャーがボールを投げながら相手の動きを追う
・トレーナーがクライアントの動作を観察しながら自分も動く

どれも、頭部運動と眼球運動を“協調的に制御”する力が求められます。

VOR-Cが担う機能的役割

前庭システム
➡️頭部運動と重力方向の検出
回旋・傾き時の姿勢制御

眼球運動システム
➡️視線の固定・追従
動体視力・周辺視統合

小脳・脳幹
➡️VORの抑制と再調整
視覚−前庭−体性感覚の統合

つまりVOR-Cは、
「見ながら動く」ための神経協調機能。
視線と身体を切り離し、かつ連動させる“精密な動作制御力”です。

VOR-Cが乱れるとどうなる?

◎頭を動かすと視界がブレる(視覚不安定)
◎動作中に目線が泳ぐ
◎細かい動きに過剰な力みが出る
◎バランス能力が低下する
◎スポーツで「間に合わない」感覚が生じる

『前庭動眼反射(VOR)』前庭システムの中核──前庭動眼反射(Vestibulo-Ocular Reflex/VOR)。前庭動眼反射(VOR)とは?頭を動かしても、視線がブレずに対象を見続けられる。この“見える安定”を支えているのが、前庭動...
11/11/2025

『前庭動眼反射(VOR)』

前庭システムの中核──前庭動眼反射(Vestibulo-Ocular Reflex/VOR)。

前庭動眼反射(VOR)とは?

頭を動かしても、視線がブレずに対象を見続けられる。

この“見える安定”を支えているのが、前庭動眼反射(Vestibulo-Ocular Reflex/VOR)です。

頭部の動き(加速度)を前庭器が感知し、その情報を反射的に眼筋へ伝えて、視線を補正する仕組みです。

つまり、VORは「頭が動く方向」と「眼が動く方向」が常に逆になる反射です。

これは「頭が動いても視線を安定させる」ための神経反射であり、"動きながら見る能力”の基盤となります。

現場で見る「動くと視線がブレる」「頭を動かすとフォームが乱れる」などの多くは、実は筋力ではなく VORの機能低下 によりおこります。

【VORの基本メカニズム】

1️⃣ 頭が右に回る
2️⃣ 半規管(外側)が「右回転」を感知
3️⃣ 脳幹を介して眼筋に信号送信
4️⃣ 目が自動的に“左”へ動き、視線を補正

これがわずか 0.01秒以下のスピード で起こり、
動いていても世界が“静止して見える”ように保たれています。

【VORが担う3つの重要な役割】

① 視線の安定(Gaze Stability)
→ 頭を動かしても対象を正確に見続ける。
走っていても、相手の顔やボールをブレずに捉えられる。

② 姿勢とバランスの維持(Postural Stability)
→ 頭の位置情報が脳幹・小脳へ伝わり、体幹・下肢の筋活動を自動制御。

③ 空間認知の安定(Spatial Orientation)
→ 頭の動きと視覚のズレを補正し、“今どこにいるか”を正確に感じ取る。

✅ 【VORが乱れるとどうなる?】

◎動作中に視界が揺れる(世界がブレる)
◎頭を動かすとめまい・ふらつき
◎走る・方向転換でフォームが崩れる
◎動作中に目線が定まらない/焦点がズレる
◎スクリーンやスマホで疲れやすい

原因は、“目の問題”ではなく“目と頭の協調”の乱れにあります。

『耳石器』半規管と並んで前庭システムのもう一つの器官「耳石器(Otolith Organs)」耳石器とは?耳石器は、内耳前庭の中にある球形嚢(Saccule)と卵形嚢(Utricle)という2つの感覚器の総称。ここは、半規管が「回転のセンサ...
10/11/2025

『耳石器』

半規管と並んで前庭システムのもう一つの器官
「耳石器(Otolith Organs)」

耳石器とは?

耳石器は、内耳前庭の中にある
球形嚢(Saccule)と卵形嚢(Utricle)という2つの感覚器の総称。

ここは、半規管が「回転のセンサー」であるのに対し、"重力(傾き)”と“直線加速度(加速・減速)”を感じ取るセンサーです。

"重力”と“直線加速度”**を感じ取る、身体の「静的バランスセンサー」の役割ん果たしています。

姿勢、接地、重心コントロールなど、この耳石器が正しく働いているかどうかで決まります。

【耳石器の2つの構造と役割】

卵形嚢(Utricle)
水平面の直線加速度
前後・左右への動き(歩行・滑走)を検知

球形嚢(Saccule)
垂直方向の加速度
上下・重力方向の動きを検知(立つ・しゃがむ)

両者が協調して、
◎重力方向の認識
◎姿勢の維持
◎接地感覚の安定化
をつくり出しています。

【耳石器のしくみ】

耳石器の内部には「耳石膜(Otolith Membrane)」と呼ばれるゼリー状の膜があり、
その上に耳石(カルシウム結晶)が並んでいます。

頭が傾いたり、直線的に動くと、
この耳石が慣性でズレて感覚毛を刺激し、
その信号が脳幹・小脳へ送られます。

これにより、身体は「どちらに傾いているか」「どの方向に動いているか」を瞬時に把握しています。

【耳石器が働く3つのシーン】

① 重力方向を感じ取る(Gravity Sensing)
→ 立っている・座っている・寝ている、姿勢の向きを認識。

② 直線加速度を検知(Linear Acceleration)
→ 歩行・車の加速・エレベーターなどでの前後・上下移動を感知。

③ 姿勢安定と接地制御(Postural Grounding)
→ 重心を常に地面方向へ引き戻し、姿勢の“根”を作る。

【耳石器の機能低下で起こること】

◎地面がふわふわする感覚
◎重心が定まらない/姿勢が崩れやすい
◎頭の位置がわからない(空間定位の乱れ)
◎エレベーターや乗り物で酔いやすい
◎目を閉じるとふらつく

筋力ではなく、“重力感覚のズレ”が原因のことが多い。

「半規管(Semicircular Canals)」──今回からは前庭システムついて前庭システムの中でも、"動きの方向とスピード”を感知する回転センサーである『半規管』についてお伝えしていきます。半規管とは?半規管は、内耳の前庭器の一部にあ...
09/11/2025

「半規管(Semicircular Canals)」──

今回からは前庭システムついて

前庭システムの中でも、"動きの方向とスピード”を感知する回転センサーである『半規管』についてお伝えしていきます。

半規管とは?

半規管は、内耳の前庭器の一部にある、
3つの輪(前・後・水平)から成る回転感知センサーです。

それぞれの管は互いに直交して配置されており、頭の動き(回転や傾き)を三次元的に感知します。

💡
つまり半規管は、回転方向・スピード・停止を瞬時に検知し、姿勢を制御しています。

ここが乱れると、身体は自分がどれだけ動いているかを正しく感じ取れず、動作中のブレやめまい、方向感覚の喪失といった不調を繋がります。

【半規管の3つの構造と役割】

前半規管(Anterior Canal)
➡️前後方向の回転
前転・うなずく動き・しゃがむ姿勢

後半規管(Posterior Canal)
➡️ 斜め後方の回転
後ろを振り返る・上を見る

外側(水平)半規管(Lateral Canal)
➡️左右の水平回転
首を振る・方向転換する動き

それぞれが頭の回転運動を感知し、
「どの方向に・どれくらい・どの速さで」動いたかを脳に送ります。

【半規管のしくみ:流体と神経の連動】

半規管の中にはリンパ液(内リンパ)が満たされ、その内部にある「膨大部」には感覚毛(毛細胞)が存在します。

頭が回転すると、この液体が慣性で動き、
毛細胞がそれを感知して電気信号として脳へ伝える
これが動作中の「回転感覚」です。

動き始めと止まる瞬間の“揺れ”や“回転後の違和感”は、このリンパの流れが収まるまでに時間がかかるために起こります。

【半規管が果たす3つの重要な機能】

① 回転の検知(Angular Acceleration)
→ 回転方向・スピードを感知し、頭部運動を安定化。

② 姿勢とバランスの制御(Postural Stability)
→ 体幹・下肢の筋活動を調整して転倒を防ぐ。

③ 視線の安定化(VOR:前庭眼反射)
→ 頭を動かしても目が対象を見失わないよう制御。

半規管が乱れると、“目と身体のズレ”が生じます。

【半規管の乱れによるサイン】

◎回転時にふらつく/めまいを感じる
◎急な方向転換が苦手
◎頭を動かすと視界がブレる(VORの低下)
◎傾きの感覚が曖昧

筋肉の問題ではなく、“回転を感じる神経”が鈍っている可能性があります。

📣 新講座リリースMOVEMENT AWARENESS動きの再教育アプローチ 感覚 × 認知 × 環境から、“動作の本質”を再構築する。「動きを変えても、クライアントが変わらない。」 そんな違和感を感じたことはありませんか? * 可動域は広...
08/11/2025

📣 新講座リリース
MOVEMENT AWARENESS
動きの再教育アプローチ
感覚 × 認知 × 環境から、“動作の本質”を再構築する。

「動きを変えても、クライアントが変わらない。」
 
そんな違和感を感じたことはありませんか?
 
* 可動域は広がるのに、すぐ元に戻ってしまう。
* エクササイズはできても、日常動作が変わらない。
* 指導した瞬間は良いのに、本人が“再現できない”。
 
それは“動かし方”の問題ではなく、
“自分の身体を感じ取れていない”ことが原因です。

私たちは、毎日「動いて」います。
でも、その多くは“自分の身体を意識しないまま”行われています。
筋肉を動かすことはできても、
どの部位が、どんな感覚で、どう動いているのか──
自分の身体を正確に“認識する力”が弱まっている。

つまり、
「身体がどうなっているのか分からないまま動いている」状態です。
 
どれだけフォームを整えても、
どれだけ筋力を高めても、
“自分の身体を認識できていない”動きには再現性がない。
 
クライアントが変わらない理由は、
動作の“やり方”ではなく、“自分の身体を感じ取る力”が欠けているから。

MOVEMENT AWARENESS は、
「動きを変えても変わらない」クライアントを、
“自分の身体を感じ取れる”状態へ導く。
身体認識を再教育し、根本改善へ導くための実践講座。

動きを“教える”のではなく、
“感じ直す”ことで動きを再教育する。
感覚・認知・環境という3つの要素を統合し、
「動作を再び学ぶプロセス」= Relearning を構造的に学ぶ。
トレーナー・セラピスト自身が
“観る・感じる・導く”を一体で捉え直し、
クライアントの“内的変化”を引き出せるようになるための、
身体の再教育ラボです。

🎓 講座概要
MOVEMENT AWARENESS は、
「動きを直す」ではなく、「感じ直す」ことから始まる再教育プログラムです。
筋肉やフォームではなく、
感覚 × 認知 × 環境 の3つの要素から動作を再構築し、
クライアント自身が“自ら動きを学ぶ”状態を導きます。

📘 全6章構成(オンライン動画+ワークブック)
1. 動きの再学習
2. 感覚の再構築(固有感覚・前庭・視覚の統合)
3. 認知と注意の再方向づけ
4. 環境と課題の再設計(エコロジカルアプローチ)
5. 再学習の5段階プロセス
6. 実践への応用とケーススタディ

◉ 受講スタイル
* オンライン動画(会員サイト視聴)
* 好きなタイミングで学習可能

受講特典3大セット(MOVEMENT AWARENESS EXPERIENCE SET)
💎 感覚再教育テンプレート(PDF)
💎 再教育セッション設計シート(ワークシート形式)
💎 DL × CLA 再教育セッション設計テンプレート(3枚構成)
感覚を“見える化”し、再教育を“設計化”し、現場で“再現できる力”を手に入れる。

【講師紹介】
御厨 広志 HIROSHI MIKURIYA

【認定資格】
NSCA-CPT
NASM-PES/NASM-CES
FMS社認定 FMS LEVEL 1&LEVEL 2
一般社団法人ビジョンアセスメント協会
ビジョントレーナー

アスリートから一般の方まで、
「動きの本質」から身体を変える指導を実践。
トレーナー育成にも力を注いでいる。

受講料
【新講座リリース記念限定特別価格】
通常販売価格 49,800円 
➡️ 29,800円
※期間限定 2025年11月9日(日)23:59まで

▶ スライド資料
▶ 会員サイトでいつでも受講可

この機会を逃さず、

あなたの指導力をさらに高めましょう!

住所

Performance Lab BODY PROVITE PROOF 中央区那の川2-7-2グローリー平尾, 502
Fukuoka-shi, Fukuoka
8100015

営業時間

月曜日 10:00 - 21:00
火曜日 10:00 - 21:00
水曜日 10:00 - 21:00
木曜日 10:00 - 21:00
金曜日 10:00 - 21:00
土曜日 10:00 - 21:00

電話番号

+819084092253

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