12/04/2026
パンジーの大川誠さんは、日ごろから作業で使うハンガーのフックで机をコンコンと叩くことがあり、とても大きな音が出ていました。
今年2月、パンジーの会議の中でこの行動について話し合いを行い、「周囲の人も音がしんどいと感じているかも知れない」「別の方法で大川さんが安心して落ち着いて過ごせるように支援していこう」ということになりました。
その後、職員全体で関わり方を統一し、「耳が痛いなあ。もう少し音を小さくして欲しい」と伝えたり、手を差し出しながら「フックは(叩く物ではなく)こちらにほしい」「手伝ってもらえないかな」といった声かけを、大川さんの表情を見ながら丁寧に行っていきました。
最初は大川さんも戸惑いがあったようで、他の職員に助けを求めて「フックを叩きたい」と訴える様子も見られました。しかし、どの職員も同じ姿勢で関わり続ける中で、大川さんはふと理解した表情をしました。
日が経つにつれ、納得して落ち着くまでの時間も短くなっていきました。
現在では、声かけのみでフックを叩くことはなくなり、無理なく落ち着いて作業に取り組むことができています。
当事者ひとりひとりにとってより良い関わりとは何かを、支援者が改めて考える機会となりました。
また、1つのことだけに注目するのではなく、物事を様々な方向から見ることの大切さも感じました。(本田)