04/11/2025
【金縛りから不眠症へ】
眠りに入りそうになると、体中が「ザワザワ」して武者震いするような感覚が起きる。
ウタタ寝していて「ハッ!」と目を覚ます時の感覚。
「しまった。起きなければ!」と言うような。
眠りそうになるとその感覚が出て苦しくて目を覚ましてしまう。
目を覚ましていれば、その「ザワザワ」を感じなくて済むので楽なのだそうだ。
睡眠が十分とれないと体が回復できないばかりか、さらなる不眠を招く悪循環へと繋がるので、始末が悪い。
眠れば回復するのに眠れないのが症状だから困る。
不眠は3年ほど続いているらしい。
特にここ半年頻度がひどくなっている。
それまでは病院で処方される薬を時々飲めば対処できていた。
それが毎日飲まなければ眠れなくなり、薬もだんだん強いものに変わってきた。
薬に頼りすぎるのも不安で飲まないと、やはり眠れない。
気分が急激に落ち込むことが多くなってきて、心療内科で薬ももらうようになった。
不眠症のような症状の場合、
何が影響しているのかは判断しづらいし原因も見つけにくい。
とりあえず切っ掛けを聞くことにした。
当初、まだ不眠症が発症していなかった頃、仕事や趣味で不規則な生活。
睡眠時間が削られる日々が続き、慢性的な寝不足が続いていた。
仕事中に仮眠することが出来るのだが、寝過ごしたと思って慌てて起きることが多い。
それが段々と起きられなくなってきた。
目は覚めているのに体が異常に重たくて起き上がれない。
心臓もドキドキ激しく鳴っている。
数分待っているとやっと体を起こすことが出来るようになって、普通の状態に戻る。
目が覚めているのに体が寝ている「金縛り」のような感じ。
こういったことが頻繁に起き始め、ある時夜寝入りそうになった瞬間
昼間に起きる「金縛り」とは逆の現象、
「頭は寝そうになっているのに体が逆に覚醒する」
そんな現象が毎晩起きるようになった。
さて、細かい経緯が把握できた。
体の興奮状態(活動モード)が沈静化しない(睡眠モードに移行しない)ようなので、その興奮の原因を解除すれば良い。
とは言ってもどこに「緊張のロック」があるのか?
首が痛ければまず首周辺を探すし、腰が痛ければ腰周辺から。
しかし不眠症では、どこと推測できない。
とりあえず足先手先、末端から中央へ向けてくまなく探すしかない。
探して見つかったところが原因緊張とは限らないし、これもとにかく見つかった緊張を解いて行くしかない。
緊張の塊が後頭部、首、背中、腰、でん部、膝、足首と何か所も見つかる。
それも「スッ」と緩んでくれないタイプの緊張。
時間がかかる。
後頭部や首は仰向けで、背中やでん部はうつ伏せでと姿勢を移しながらそれぞれなるべく均等な割合(おおよそ2割)ずつ緩めるようにした。
なるべく施術時間内で広範囲にアプローチするためだ。
こうやって全身の緊張レベルを少しずつ減少させていくと、
昼寝がすんなり出来るようになってきた。
これで少し睡眠時間を稼げるようになってきたのも功を奏し、次第に夜眠れる日が出て来た。
そうすると、慢性的な過度の睡眠不足から抜け出せ、体の回復力、自然治癒力もアップする。
最初は3日おきに施術というハイペースを続けていたが、ここまでくると1週間ごとに伸ばし、
最終的には約3か月後に十分睡眠がとれるようになった。
時々、また眠れなくなるんじゃないかと不安になって、案の定眠れなくなる日もあるらしい。
でも翌日からはまた普通に眠れる日が続くので、なるべく心配しないようにしているそうだ。
#不眠 #整体
広島市安佐南区長束 整体の安穏亭
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