07/04/2026
4月のカウンセラー養成集中講座は、午前の部は「アダルト・チルドレン」について、ちょっと哲学的な話も混ぜてお話しました(これについては4月のWEBカウンセラー養成講座でも行いますので、そちらの記事をご覧ください)。
そして午後は、その流れから、「自己愛と自己肯定感」をワークも交えて考えていただきました。
まずはフロイト、コフート、フロムが考えた「自己愛」の比較から始まり、そしてこれは日本人によくある「隠蔽する自己愛(パスカル)」についてと話は進みます。
隠蔽する自己愛とは、内面の欠如を隠す自己愛のことで、
・人は自分の欠陥を直視できない
・だから回避に向かう(本当の自己を隠す)
・そして他人からの評価で自分を飾る
という流れとなります。
日本社会では
・露骨な誇大性(自慢、自己顕示)は嫌われる
・謙遜が美徳
・「出る杭は打たれる」
というのが無意識に存在し、自己愛は自己防衛や隠蔽、そして場の空気に適応という行動に出やすいんですね。
つまり自己愛は外的誇大性よりも内的防衛性のほうが目立つケースが多いわけです。
さて、これはアダルト・チルドレンにも当てはまる話ですが、「権利と義務の認知バイアス」についても今回はフォイエルバッハの言葉を借りて、考えてみることにしました。
彼は「私の権利とは法律によって承認された私の幸福欲で、私の義務とは私に承認を強いる他人の幸福欲である」と言いました。
わかりやすく言うと、「権利」というのは「自分が満たしていい欲求」であり、「義務」というのは「他人から求められる欲求」だということです。
ところが自己肯定感が低いタイプは、このあたりがごちゃまぜになっているケースが多いんですね。
まず自分の幸福欲を権利として感じにくいということが挙げられます。
例えば、本来は「遊びたい」「嫌だと言いたい」「自分を優先したい 」等は正当な権利なのですが、これを「わがままではないだろうか」とか 「そんなこと思う自分はダメ」と感じてしまうワケです。
つまり自分の欲求を、こともあろうに自分が却下しちゃっているということですね。
逆に、他人の幸福欲は「義務以上」に感じます。
本来は「期待に応えるにこしたことはない」レベルのものでも、「応えないといけない」「応えない自分はダメ」というバイアスがかかってしまいがちです。
さて、そこで今度はニーチェの登場です。
彼は「自分の生を誰の名義で引き受けているのか?」と考えました。
「贈られることや強いられることは、人間が内面の勧告から逃れようとして用いる恥ずべき言葉である」と言うんですね。
なんのこっちゃ? と思わず首をひねってしまいますが、彼の言いたいことはこういうことです。
•「やらなきゃいけなかった」
•「断れなかった」
•「仕方なかった」
と言ったり思ったりしているが、 本当は自分で選択したのに、それを認めない態度ではなかっただろうか?
たとえ辛くても、「断る」とか「嫌われてもいいから〇〇する」という選択肢は皆無ではなかったのではないだろうか?
・傷つかない
・争わない
・波風を立てない
・みんなと同じ
という
・安全
・安心
・同調
・摩擦の回避
を選択することを、ニーチェは「群畜達の緑の牧場の幸福」と呼びました。
彼に言わせると、
「それは一見すると【良いこと】に見えるが、その代わりに何を失っているかを考える必要がある」
となるんですね。
厳しいでしょ? ニーチェって。
ということで、講義はその後「どのようにして低い自己肯定感を建て直すか」に進みました。
この内容は第3土曜、そして第2日曜と第3日曜にも行いますので、よろしければぜひご参加ください。
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カウンセラー養成集中講座(対面)は第1と第3土曜(どちらか選択)です。
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