07/11/2025
立冬(11/7〜11/21頃)
立冬とは、冬の気配が山にも里にも感じられてくるころのこと。木々の葉が落ち、冷たい風が吹き、冬枯れのようすが目立ってきます。
初候(11/7〜11/11頃)
山茶始めて開く(つばきはじめてひらく)
山茶花の花が咲き始めるころ。候には「つばき」とありますが、ツバキ科の山茶花をいいます。
ひらめー透き通った白身が美しい、ひらめ。「鯛やひらめの舞い踊り」と歌われるほど、昔から海の幸のごちそうとされてきました。旬は9月〜2月。白身の刺身では極上とされ、とりわけえんがわは食感も甘みも旨味も文句なし。旬の握りは脂がのってとろけるよう。
次候(11/12〜11/16頃)
地始めて凍る(ちはじめてこおる)
地が凍りはじめる頃。霜が降り、氷が張り、季節は冬を迎えます。
ほうれん草ー別名冬葉と呼ばれるほどの、冬野菜の代表格がほうれん草です。旬の冬どりほうれん草のビタミンCは、夏の3倍とも。鉄分も豊富で、外食がちな時や貧血気味の人の頼れる味方。旬は11月〜1月。選ぶ時は、葉先がピンとして色鮮やかなものを。
末候(11/17〜11/21頃)
金盞香し(きんせんこうばし)
水仙の花が咲き、かぐわしい香りが漂うころ。金盞とは金色の杯を意味し、黄色い冠をいただく水仙の別名です。
まひわー冬を告げる鳥と言われるのが、立冬の頃に北から渡ってくる、まひわです。顔や胸、腰、羽の縁は黄色く、
背中は黄緑、翼は黒い鮮やかな見た目。冬木立に群れなしてとまり、寂しい景色に色を添えてくれます。