12/11/2025
【外来研修】
出雲市民病院にて、2年目研修医の先生が一か月間、外来研修を行いました。
診断から治療、そしてフォローまでの一連の流れを経験し、実際の症例を通して診断基準やリスク分類を考える力を養いました。
今回の研修では、「disease(病気)・illness(病い)・health(健康)」という考え方を学び、これまでの“病気を診る”視点に加えて、患者さんの生活背景や働き方、生活リズムなどを踏まえて治療を考える姿勢が身についたそうです。
また、脂質異常症の患者さんをフォローし、治療によって数値が改善していたことで、「患者さんの経過を見守るおもしろさ」を感じたとのことでした。
一方で、健診で異常を指摘されても危機感を持ちにくい方への声かけや、生活習慣の改善をどう促すかについては難しさも感じたようです。患者さんそれぞれの「変わる準備の段階」に合わせたアプローチの重要性を実感したとのことでした。
指導医からは、
「器質的な側面と精神的な側面の両方を大切にしていること」
「患者さんを一人の人として丁寧に見ようとする姿勢が素晴らしい」
と高い評価が寄せられました。
出雲市民病院では、研修の最後に指導医との振り返りを行っています。「もし、もう一度同じ診察ができるとしたらどうする?」という前向きな問いかけを通じ、次のステップにつながるポジティブなフィードバックが得られ、研修医の先生にとって大きな励みになったようです。
今回の研修で得た気づきと成長が、今後の臨床の場で確かな力として発揮されることを期待しています。