兵庫県立加古川医療センター 救命救急センター

兵庫県立加古川医療センター 救命救急センター 兵庫県立加古川医療センター救急科/救命救急センターのページです。 重症患者の診療に特化した救命救急センターです。

【ダブルで出動】現場が比較的当院から近く、複数の重症患者の発生が疑われるときには、ドクターカーとドクターヘリが同時に出動することもあります。それぞれにその日の担当医師、看護師が搭乗しています。この日は現場の事情で救急隊のランデブーポイント到...
28/09/2025

【ダブルで出動】
現場が比較的当院から近く、複数の重症患者の発生が疑われるときには、ドクターカーとドクターヘリが同時に出動することもあります。それぞれにその日の担当医師、看護師が搭乗しています。

この日は現場の事情で救急隊のランデブーポイント到着まで少し時間があったので、消防の無線で情報収集したり、役割分担を決めたり、院内に情報を送ったりしています。

【救急医療のコスト】前回、県立病院の厳しい現状に関する記事を紹介しました。記事の後半(有料部分)でも触れられていましたが、今回は、現場のやりくりの話です。夜中の交通事故。一見してあちこちに大きな怪我があり、大量出血で血圧が下がっています。こ...
23/09/2025

【救急医療のコスト】
前回、県立病院の厳しい現状に関する記事を紹介しました。
記事の後半(有料部分)でも触れられていましたが、今回は、現場のやりくりの話です。

夜中の交通事故。一見してあちこちに大きな怪我があり、大量出血で血圧が下がっています。
この時点で、広大な播磨地域に対応可能な医療機関は二つの救命センターに限定されます。この二箇所が対応不能だと、時間がかかっても神戸市内までの搬送を余儀なくされます。
なぜ、対応できる施設が少ないのか?
受け入れに際して、全身状態を維持しながら病態を把握するメンバーが必要です。どこに、どんな怪我があるのか。どのような治療が必要か。治療の順番はどうするか。医師、看護師、放射線技師、検査技師、薬剤師といった職種が待機している必要がありますし、危険な状態の患者対応に慣れたスタッフでないと、診療はスムーズに進みません。出血が続く患者の診療は、時間との勝負でもあるため、この部分はとても大切な要素です。
なんとか状態を安定化させつつ診断をつけたら、怪我の治療です。オンコールの麻酔科の医師と整形外科の医師二名を呼び出し、当直の手術室看護師に連絡して緊急手術の準備をします。
手術が終わると、まだ麻酔のかかった患者は夜勤看護師の待つ集中治療室へ。事故から数時間、まだまだ不安定な状態でたくさんの管が入ったまま、一般病棟に行くことはできません。

…という具合に、一人の重症患者の受け入れから数時間の間に、院内ではいくつもの職種の、多数の医療者が走り回ります。どの部分が欠けても患者の生命は危うくなります。播磨地域に救命センターがなかった時代には、遠方への搬送中に亡くなる外傷患者が少なからずおられました。

機材価格や人件費が高騰する中、このような当直やオンコール体制の維持を断念したり、縮小したりする医療機関も増えています。実際経営を考えた場合、そうせざるを得ない現状があることも理解できます。しかし、その結果、体制維持に努める施設には負担が集中しますし、やがては現場の疲弊につながっていきます。医師の働き方改革もまた、一部の医療機関の救急離れを招いています。

【求められる医療をどうやって維持するのか】以前から不採算であると言われてきた医療分野はいくつもありますが、多くの医療機関は他の部分で生じるプラスや補助金でそれらをカバーしてきました。しかし、昨今はそれも難しくなっています。診療報酬が物価や人...
21/09/2025

【求められる医療をどうやって維持するのか】
以前から不採算であると言われてきた医療分野はいくつもありますが、多くの医療機関は他の部分で生じるプラスや補助金でそれらをカバーしてきました。
しかし、昨今はそれも難しくなっています。
診療報酬が物価や人件費の上昇に追いつかないという保険診療における構造的問題。
これまで地域住民のために地元医療機関を補助してきた自治体財政の悪化。
具体的な数字を出して、このままではあと何年で市民病院の維持ができなくなると示している自治体が、県内にもあります。

こちら有料記事ですが、シリーズで県立病院の置かれている状況を伝えています。

 病院内で行われる朝礼なのに、医療とは程遠い会話が交わされていた。

住所

神野町神野203
Kakogawa-shi, Hyogo
675-8555

電話番号

079-497-7000

ウェブサイト

アラート

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重症急患、昼夜を問わず。

 兵庫県立加古川医療センターは、2009年秋の旧県立加古川病院移設に伴って、現在の地に開設されました。  この際、新たに救命救急センターが併設され、それまでは時として神戸まで長距離搬送を余儀なくされていた、兵庫県南西部の重症患者さんたちの命を救うべく、救急診療と集中治療を担うこととなりました。  当院は、決して大きな医療機関ではありません。市街地に立つ600床、700床といった大きな規模の総合病院よりも、有する診療科は限られており、医師の数も及びません。  それでもなお、当院には24時間365日、重篤な患者さんや、他に受入先のない患者さんが搬送されてきます。これは、限られた医療資源を、できる限り休日や時間外といったことに左右されず均一に配置することで、何とか受け入れ態勢の維持に努めているからです。救急科の医師だけでなく、他の診療科の医師も、看護師や薬剤師、検査技師、事務方その他多くのスタッフが、通常であれば多くの人が寝たり、休んだり、家族との一時を過ごしているであろう時間を割いて、この体制の維持に協力してくれています。  当然ながら、そのような体制と限られた病床を背景に、無制限に患者さんを受け入れることはできません。搬送依頼が重なればお断りせざるを得ないこともありますし、専門性ゆえに対応できない事案もあります。  ただ、規模があまり大きくないから出来ることもあります。他の診療科や各部門との距離感が近いことで、患者さん一人一人の事情を優先しながら検査や診療を進めることができる、というところです。この問題は誰に相談すればよいだろう?どこに電話すれば事態が先に進むのか?こんな悩みを抱くことは、日常的にめったにありません。  加古川医療センター救命救急センターは、重篤な患者さんを救命し、より良い予後を獲得することを第一義に診療を行っています。  皆様のご理解とご協力を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。 Thank you for vititing to our FB page. Kakogawa Acute Care Medical Center is the only faculty which treat patients of multiple trauma, shock, poinsoning, severe burn, etc. in north and east Harima area of Hyogo Prefecture, Japan. Our emergency department is not ER style. We sometimes see patients out of hospital, then transport them by Doctor car or Docter Helicopter, treat them in ER trough ICU/HCU. In some cases, we participate in surgical operation or IVR. Off course, we collaborate with a lot of doctors of other Clinical Departments, e.g. cardiologists, neurosurgeons, orthopedists.