金沢ホームケアクリニック

金沢ホームケアクリニック 訪問診療
在宅緩和ケア、在宅看取り
寝たきり状態、身体障害。
認知症や気分障害、統合失調。
なんとなく元気が出ない、朝起きられない、コミュニケーションが苦手、眠りが浅い。
などの方のためのクリニック。

 院長を務めております黒瀬亮太です。

 私は自治医科大学卒業後、石川県立中央病院での5年間の勤務の他、能登半島を中心とした石川県内の病院、診療所、離島診療所で5年間にわたる診療を経験させていただきました。もともとの専門は内科ですが、病院の中という特殊な環境でではなく普段の生活の中でより良くあるために、その人らしさを重視して"全体を診る"ことができる総合医として、より地域・家庭に密着した医療を行いたいとの思いがあり、当クリニックを開業致しました。

 当クリニックでは、患者さんが心身ともに調和の取れた健康的な生活を営めるよう、病院の主治医はもちろん、訪問看護師や薬剤師、ケアマネージャー、ヘルパー、ソーシャルワーカーといった、患者さんの御自宅での療養生活を一緒に支えていく方々と細やかに連携を取り合い、御家族の皆様とのチームワークで患者さんをサポートしていきたいと考えております。健康に関わる不安や問題がございましたら、遠慮なく御相談下さい。

 また、住み慣れた御自宅で、御家族に見守られながら、穏やかな最期の日々を過ごしたいという希望をお持ちの方もおられることと思います。 当クリニックはそのような方々の希望を最大限に尊重し、安楽で苦痛のない在宅療養をサポートできるよう、尽力させて頂きます。

 今後も地域に根ざし、多くの方々のお力になれるよう、精進努力して参りたいと思います。

【脳脊髄液減少症 認知と治療の選択肢を】立ち眩み症状をきたす疾病としてしばしば副腎皮質機能低下症を取り上げているが、脳脊髄液減少症も鑑別を要する重要な疾病である。原因は脳~脊髄を包む硬膜の部分破綻。事故やスポーツ等による外傷や髄液穿刺検査の...
08/10/2025

【脳脊髄液減少症 認知と治療の選択肢を】
立ち眩み症状をきたす疾病としてしばしば副腎皮質機能低下症を取り上げているが、脳脊髄液減少症も鑑別を要する重要な疾病である。
原因は脳~脊髄を包む硬膜の部分破綻。
事故やスポーツ等による外傷や髄液穿刺検査の後などに、起き上がった時に頭痛をきたし臥位になると治るという特徴的な症状をきたす。(起立性頭痛)
その他、めまいや耳鳴、倦怠感などなど、多彩な症状を伴うこともあり、認知が進んでいないために診断がついていないケースも多い。

この脳脊髄液減少症に対し、硬膜の破綻部に血液を注入するブラッドパッチ療法は保険診療として認められているが、より多くの医療機関で治療を行うためには、血液ではなく生理食塩水を注入する「硬膜外生理食塩水注入療法」が保険診療として認められる必要がある。

本症の患者支援協会では署名活動を行っており、1名でも多くの国民の協力が必要である。
http://www.npo-aswp.org/komakugai.html
ぜひみなさんのご協力と、可能であれば周知、拡散をお願いします。

上記の記事の通り、被曝の影響がない検査法で「子どもの診療体制」を進める事も重要であると述べられています。

【脂肪肝は体内に抱えた炎症 40代男性 副腎皮質機能低下症+パニック障害】公務員の40代男性。妻に伴われ初診。管理職への昇進や上肢との軋轢、震災対応、など、仕事上のストレス要因が強かった。2週間前から、パニック傾向(渋滞で気分が悪くなる)、...
05/10/2025

【脂肪肝は体内に抱えた炎症 40代男性 副腎皮質機能低下症+パニック障害】

公務員の40代男性。妻に伴われ初診。
管理職への昇進や上肢との軋轢、震災対応、など、仕事上のストレス要因が強かった。
2週間前から、パニック傾向(渋滞で気分が悪くなる)、抑うつ気分(「消えてしまいたいような気分」)、食思不振、動悸、などが出現してきたため初診。
大きな病院で頭部CT、血液検査(甲状腺機能を含む)などしたが、原因となる所見は指摘されなかった。
ストレスを自覚すると糖質の過食に走りがちであったといい、脂肪肝があった。

副腎皮質機能低下症+パニック障害(うつ病)と臨床診断し、その旨を説明した。
ストレス要因からは一旦離れるべきこと、血糖値の不安定そのものがストレスと同じ意味を持つこと、につき説明し話し合った。
→1ヶ月間は休業しますと決断された。

副腎皮質機能低下症に対してはコートリル20mg/朝。
パニック障害、うつ病に対してはジェイゾロフト25mg/夕。
不安、不眠時にはデパス錠0.5mgの頓用。

【1週間後】
不安、不眠が未だ強く、生活を障害している。
今はまだクスリをしっかりと使うべき時期です。デパス錠0.5mgの頓用回数は増えても構いません。
余計なことを考えず、ネットでいろいろと調べすぎず、心身を静養させましょう。
ジェイゾロフトは50mgに増量。
タンパク質の摂取量を増やして。
鉄はサプリメントで開始して。

【2週間後】
全体として改善基調。
食欲は改善してきたため、タンパク質の摂取ができてきている。
夜間睡眠の質が低いといい、リフレックス7.5mgの併用を開始。

【3週間後】
食欲は安定、睡眠の質も改善した。
デパス錠0.5mgの頓用が必要なくなってきた。
コートリルは20→10mg/朝へ。
職場でのストレスに加え、糖質の過剰摂取とその結果としての脂肪肝、いずれもコルチゾールを浪費してしまう要因だったと思います。

【4週間後】
糖質の摂取を控えてタンパク質の摂取を励行している結果として、体重が5kgほども減ったと笑っておられ、余裕が感じられる。
一方、「コートリルを減量したタイミングで数日間、少し調子が上がらないと感じた」とも。
→復職を控えていること、また低血糖症様の浮動感もあり、コートリルは20mg/朝に再増量。

【6週間後】
復職して2週間。大きな問題なく勤務できている。
体重はトータル7kg減。
タンパク質ばかりでなく脂質の摂取を励行することについてもお勧めした。
サプリメントの利用、鉄に加え、Mg、B50、ナイアシン、ビタミンC、を服用すればなおいいのでは。

【8週間後】
調子は良好。
採血の結果、AST32/ALT64 Hb15.7/MCV90 Fe58/ferritin242.8。 
まだ脂肪肝がありそうです。鉄の数値からは慢性炎症の潜在が窺われます。
肥満、脂肪肝の解消がやはり必要です。

【10週間後】
コートリルを減量してみたが食欲は十分にあり。
→コートリルは中止へ。
抗うつ剤等も中止の方向で。
一旦終診。

【27週間後】
再び易疲労感や食思不振があると再診。
(手持ちの)コートリルを服用してみたところ、明らかに食欲が改善したと感じられるという。
不調の要因として、冬の寒さや業務多忙、正月の食生活の乱れ、などを挙げておられる。
→コートリル20mg/朝を再開。

【30週間後】
コートリルは漸減中止し得た。
症状の改善に明らかに有効だったといい、調子は元に復している。
7kg減った体重は下げ止まり維持しているが、まだ肥満状態と言える。
→減量しないとまたこのようになってしまいます。
食事の回数を減らす、バターコーヒーなど脂質を上手に利用する、などの工夫で減量を図りましょう。

********
肥満、脂肪肝、血糖値の乱高下はいずれもコルチゾールの浪費、結果として副腎皮質機能低下症に繋がってしまう。
根底にこれがある以上、糖質の摂取を思い切って減らし、減量を図ることは治療のために欠かせない。
我々の本来の食欲はタンパク質、脂質の摂取によって充足されるものであるが、多くの人は血糖値の上昇を食欲の充足であると誤って認識してしまっている。
これが大きな問題である。
まずは、血糖値を変動させないことに身体を慣らさねばならない。

【3ヶ月間ほどで劇的に改善した16歳女性 副腎皮質機能低下症+うつ病】16歳高校1年の女性。中学1年の時に起立性調節障害と他院で診断されている。複数の医療機関、鍼灸院などを受診するが軽快せず。高校1年になり、症状が増悪してきた。食思不振(3...
03/10/2025

【3ヶ月間ほどで劇的に改善した16歳女性 副腎皮質機能低下症+うつ病】

16歳高校1年の女性。
中学1年の時に起立性調節障害と他院で診断されている。複数の医療機関、鍼灸院などを受診するが軽快せず。
高校1年になり、症状が増悪してきた。
食思不振(3-4割)、朝方に多い腹痛・嘔気・頭痛、夕方にはこれらが改善する。
マイナス思考。学校に行けない。

症状経過より副腎皮質機能低下症およびうつ病と臨床診断し、コートリル20mg/朝+ジェイゾロフト25mg/夕を開始。

【1週間後】
コートリル20mg/朝を服用開始し、朝起きられるようになった。
頑張って7時から8時には身体を起こして服薬し、午前中は横にならないようにしてください。
治療の3本柱はクスリ、食事、運動、です。

【2週間後】
やっぱり嘔気や不安感のために朝起きるのが難しいとのこと。
不安感に対し、ジェイゾロフトは25→50mgに増量。
L/D;Hb13.7/MCV85 Fe95/ferritin58.6 BUN10.9/Cr0.72 ALP61 AST14/ALT11 LDH160。
コレステロール豊富な卵、赤身の肉・魚をなんとか摂取して。
加えて、鉄、Mg、B群、ナイアシンをサプリメントから補充下さい。

【3週間後】
食欲が回復してきている。
朝は8時半には起きられている。
不安感も緩和している。

【5週間後】
22時に就眠、7時には起きられている。
食欲は旺盛。サプリメントも摂取している。
経過良好につきコートリル20mg/朝、ジェイゾロフト25mg/夕に各々減量。

【7週間後】
さらに症状軽快。自信ありげな表情。
コートリルは10mg/朝へ。
クスリは減ってきましたが、サプリメント療法は半年間程度は続けましょうね。

【14週間後】
調子よく、ジェイゾロフト25mg/夕は中止してみたが問題なしという。
コートリルも中止の方向で検討ください。
終診。以後受診なし。

**********
初診時の症状を考えると、3ヶ月間で終診にまで至るのはかなりうまくいった方である。
半年から1年、長いと数年間、治療期間を要する場合もあり、むしろそちらの方が普通。
生来の体質や、これまでの取り組みによる栄養の充足度合い、などが関連していると推測される。

年齢や性別を考慮すると、なるべくクスリを使いたくないのは山々であるが、「食べられない」レベルにまでホルモンの不足が深刻だと、望ましい栄養について指導したとしても、これが摂取できない。
本症例がそうだったように、最初は素直に補充した方がスムースである。

最初はクスリを用いるが、なるべく短期間で減量し、最終的には中止に向かう。
サプリメントも同様に中止を目指すが、クスリを卒業しても当面は続ける方が無難。

【県外から受診の10歳男児 副腎皮質機能低下症】約2年前にCOVID-19に罹患し、これを契機に発症したという、断続的な嘔気・腹痛、いっぺんにたくさん食べられない、朝起きられない、学校に行けない、感染症に頻繁に罹患する、夜に眠れないこともあ...
03/10/2025

【県外から受診の10歳男児 副腎皮質機能低下症】

約2年前にCOVID-19に罹患し、これを契機に発症したという、断続的な嘔気・腹痛、いっぺんにたくさん食べられない、朝起きられない、学校に行けない、感染症に頻繁に罹患する、夜に眠れないこともある、等の症状。
前医で漢方薬とビタミンCを処方されたが無効。
グルテンカゼインフリーもやってみたが効果がよく分からない。
先月の前医L/D上、BUN12.4/Cr0.47 Hb12.1/MCV80.3 Zn79。
貧血はないが小球性。BUNはやや低い。

症状経過より副腎皮質機能低下症と臨床診断し、コートリル20mg/朝で開始。
3大栄養素について一般的な説明。
タンパク質や脂質の摂取励行を。
低血糖症はコルチゾールの不足そのものである。
サプリメント療法。まずはFeとMgを充分な量で。

【1ヶ月後】
食欲は6-7割程度にまで回復。元気さも回復した。腹痛はあるが緩和した。
学校に行くことはできるものの、行くと疲れてしまいぐったりとする。
コートリルは20→30mg/朝に増量。
これまでのFe、Mgに加え、B群、B3の併用をお願いした。
漠然とした不安感やパニックはなく、抗うつ剤は敢えて処方しない。

【3ヶ月後】
食欲はほぼフルにまで回復し、学校に通うこともできている。
体育の授業は見学のみ。
寒冷環境には弱く、すぐにお腹を壊してしまう。

回復は主に4種のサプリメントとコートリル30mgの効果と思われるが、ぐったりはしない範囲で適度に負荷をかけることも、今後クスリを減量していく中で必要である。
引き続き肉・魚・卵をしっかりと摂取する他、適度に身体を動かしましょう。
そのことが睡眠の質を高めることにも繋がると思います。(まだ中途覚醒がある由)

コートリルは引き続き30mgで処方するが、学校に行けるならば20mgに減量を。
もし調子が悪くなったとしても30mgにまで戻れば現在の体調にはなるわけですから、恐れずにやりましょう。

【6ヶ月後】
コートリル30mg/朝は当方とTELで相談しながら漸減し中止。
この1ヶ月間は服用していない。
サプリメントは4種類、1日1回で継続中。
顔色よく、元気そうに見える。
学校にも休まず通学できているが、6時間の授業が3日間など続くと、やはり疲れてしまうのだという。
→治療開始からまだ半年。未だ回復の途上にあると思います。
タンパク質や脂質の摂取励行、運動、日光を浴びるなど、引き続きお願いしますと説明し話し合った。
サプリメントも、そろそろ減らすチャレンジをしても良いのかもしれません。
1週間毎に中止のチャレンジをしてみてください。

************
副腎皮質機能低下症の典型的な症状と経過。
メンタル面の症状をはっきりと伴うことも多いが、本症例では不眠傾向だけだった。
ぐったりして食欲がないほどであれば、コートリルは恐れずに内用してよい。
栄養の改善とサプリメントのみで回復させるのはかなりしんどいので。

【将棋は教えちゃいけないんだな 今さらですが】毎週日曜日、自身が主宰する将棋クラブで、来てくれる子供たち、未就学児から小学校低学年の子らと将棋を指す。これで8年か9年。普段は高齢者医療に従事する自身にとっては、週末だけは若く瑞々しい感性に接...
20/09/2024

【将棋は教えちゃいけないんだな 今さらですが】
毎週日曜日、自身が主宰する将棋クラブで、来てくれる子供たち、未就学児から小学校低学年の子らと将棋を指す。これで8年か9年。
普段は高齢者医療に従事する自身にとっては、週末だけは若く瑞々しい感性に接することで、エネルギーを補給しているような意味があると感じている。
たくさんの子供が来てくれる中で、年に1-2人、突出した才能に出会う。
そんな子は当方が教えたか否かなど全く関係なく、一足飛びに僕を追い越して強くなっていく。
若い才能の開花。その驚きもまた愉しみのひとつ。

一方で、一所懸命に「こうだからこうだよね?」「数で負けてるとこに突っ込んじゃだめだよね?」と道理を伝えても、一向に伝わらない子もいる。
最近、これは子供の方が悪いんじゃなくて、教えるという行為が間違ってるんだろうなと改めて気づいた。
特に将棋はそもそもがゲームなので、楽しくてなんぼ。
気づきや閃きで相手の王様を詰ませることができた! 時の喜びを求めているゲームなのであって、そこから始まるからこそ、その過程も考えるようになる。
要は最初にドーパミンを出して貰わなくちゃいけないんだよな。
四間飛車美濃囲いの駒組みじゃなくて。

というわけで今後は、定石や道理を教えるのはよそうと思う。
わいわいがやがやみんなで盛り上がっている卓もあって、昔はそれを注意してたけれども、最近は周囲に迷惑でない限りは追認している。
がやがや卓は、時々のぞくと変則ルールでなんかやってるけれども、みんな楽しそう。
あれでいい。というよりも、あれがいいのかも。

【未だに病院との文化の違いに驚く】病院のスタッフから見た在宅医療。在宅側から見た病院。立場が異なれば見え方も考え方も、違うのはまあ当然。しかし。あまりに違いすぎていて驚くことが今でもよくある。Aさんは脳梗塞後遺症の寝たきり状態で人生の最終末...
12/09/2024

【未だに病院との文化の違いに驚く】
病院のスタッフから見た在宅医療。在宅側から見た病院。
立場が異なれば見え方も考え方も、違うのはまあ当然。
しかし。あまりに違いすぎていて驚くことが今でもよくある。

Aさんは脳梗塞後遺症の寝たきり状態で人生の最終末段階にある。
入院のまま最期を迎えるのはあまりに可哀想、少しでも自宅に戻してあげたいと奥様。
病院では1000mg/dayの補液をして、痰が湧きますのでと退院前に家族に吸痰の指導。「これができないと自宅には戻れませんよ」だって。
退院したその足で早速、在宅のスタッフと家族とで話し合い。
自宅に戻ってきた意味は? なにを重視したいか? どうなれば最高にハッピーか?

奥様は吸痰はできるようになったが、処置をすることが「とても可哀想だ」と精神的に大きな負担を覚えながら戻ってきたらしい。
充分な量の経口摂取はいきなりは無理。
お楽しみのほんの少量でも十分なんですよ。

結論として、点滴は全て中止へ。痰が湧くもんね。
どこまで食べられるようになるか。それは本人の体力次第なので、やってみないと分かりませんが、覚醒している時にぜひ試みましょう。
奥様のほっとした顔。

病院は検査をして治療をすることが前提の場所。
それは分かっている。
が、こういう話し合いを経て意志決定をしたのでないとしたら、人の尊厳を扱う仕事として、あまりにも寂しいことではないか。
若い頃に地方の病院で勤務医をしていた頃の自分に今、そう言いたい。

【告知】ひふみ杯女子アマ王位戦 2024/09/23(月・祝)金沢ホームケアクリニックも協賛させて頂いてます。
27/08/2024

【告知】ひふみ杯女子アマ王位戦 2024/09/23(月・祝)
金沢ホームケアクリニックも協賛させて頂いてます。

将棋は女性でも生涯楽しめるボードゲーム。主宰するそらまめ将棋クラブにも女性プレーヤーがいて、毎週楽しんでいます。いつも使うのは脳の左側。将棋の時に使うのは脳の右側。「いつもと違うところ働いてる~」感が.....

【井上正康先生きたる】全体主義的な空気に逆らって物を言える人は、本当に凄い。「それでも地球は回っている」と言うことには、誹謗中傷を受けて生活を脅かされるリスクはもちろん、時に命の危険すら伴う。堂々とそれができる人は真のサムライである。この4...
29/03/2024

【井上正康先生きたる】

全体主義的な空気に逆らって物を言える人は、本当に凄い。
「それでも地球は回っている」と言うことには、誹謗中傷を受けて生活を脅かされるリスクはもちろん、時に命の危険すら伴う。
堂々とそれができる人は真のサムライである。

この4年間、たくさんのサムライを目の当たりにしてきた。
福島雅典先生、宮沢孝之先生、藤井聡先生、木村もりよ先生、などなど。

その中でも、井上正康先生の知性と発信力は傑出している。
井上先生がそう言うのだから自分の行動は正しいだろうと、幾度も勇気をもらった。

その井上正康先生が金沢市で公演をされる。
耳の穴をかっぽじって拝聴したい。
2024年4月23日(火)19時から @石川県地場産業振興センター 本館 大ホール

【高級食材】行きつけの日本料理屋さんのご主人から聞いた話。高級食材を使って美味しいものを作れるのは当たり前。本当の料理人としての勝負は、ありあわせの、たまたま冷蔵庫に残っていた食材を使ってどれだけのものが作れるのか、である。修業時代に、先輩...
06/02/2024

【高級食材】
行きつけの日本料理屋さんのご主人から聞いた話。
高級食材を使って美味しいものを作れるのは当たり前。
本当の料理人としての勝負は、ありあわせの、たまたま冷蔵庫に残っていた食材を使ってどれだけのものが作れるのか、である。
修業時代に、先輩料理人に振る舞う“まかない”を、その厳しい条件で作り、辛辣な意見を聞いてきたのだという。
なるほど修行って、そういうものだよねと感心。

考えてみればこの話は、医療にも通ずる。
24時間CTが撮れる病院で一定のレベルが担保されるのはある意味当然。
本当に腕前が試されるのは、呼ばれて深夜に、なーんにもない患者宅で、自分独りだけで、なんらかの判断や対応をせねばならない時である。
そうした時にこそ、患者や家族と信頼関係が築けているかどうか、五感で情報収集できるか、人生観を含めた患者の全体像を踏まえることができているか、そういったことが試される。
医療の本質は詳しい検査や高額な治療ではなく、そこにこそある。

【避難所でも医療の提供は必要】JMATに登録し、いしかわスポーツセンターに石川県が開設している1.5次避難所に半日間、出向してきた。輪島市や珠洲市、穴水町から昨日の時点で251人の方が避難してきておられた。1.5次とは、加齢や疾病のために全...
21/01/2024

【避難所でも医療の提供は必要】
JMATに登録し、いしかわスポーツセンターに石川県が開設している1.5次避難所に半日間、出向してきた。輪島市や珠洲市、穴水町から昨日の時点で251人の方が避難してきておられた。1.5次とは、加齢や疾病のために全体的な状況がやや不安定な方々に関し、独居となる2次避難所に移る前の中間施設的な位置づけ。
県や市町が開設するいわゆる避難所は災害救助法を根拠としており、そこでは原則として応急処置以外はできないこととなっている。
今回の震災では、視察に来た厚生労働大臣の鶴の一声だとのことであったが、いしかわスポーツセンターでは応急的な医療の提供はできることになっていた。
10人ほどの方に、いわゆるDo処方をしてきた。
ただし原則として点滴や、止痢薬・解熱剤の処方など、今ある症状に対応するような医療の提供はできず、そうした場合には医療機関への搬送を検討することと決められていた。災害救助法の矩を超えないためである。
しかしこれでは、受け皿である医療機関の方が持たない。
実際に、搬送を依頼した症例については、2つの二次医療機関に満床だと断られ、結局、下痢症+脱水の高齢者を三次医療機関に搬送することとなった。

いしかわスポーツセンターには全国の都道府県からDMATを始めとしてたくさんの専門職のみなさんが支援に来て下さっていた。感謝感激。
しかしそのような支援は徐々になくなっていくのであり、この未曾有の事態に対し、今後はオール石川で立ち向かわねばならない。
当面最も必要なのは、3,000人超といわれる生活の全般に介助を要する要介護高齢者を受け容れる大きな箱であるが、施設を作ったとしても膨大な働き手がすぐには確保できないだろう。
粛々と、他都道府県に受け容れの分担をお願いするしかないのではないか。
そして要介護とまではいかない、しかし認知症やその他の理由で独力では医療機関を受診できない高齢者についてはどうするのか? 
仮設住宅ができてそこに入居できるまでに月の単位で時間がかかるとすれば、どうしても、避難所で医療を提供する必要があるのではないか。
超法規的な対応が望まれる。
これができないとなると、いよいよどうにもならなくなってから119番せざるを得ない方が続出してしまい、病院のパンク状態が解消されない。
本来はこんな時こそ、在宅医療の出番なのではないかと思うが、手を出すことができないという現状である。

16/01/2024

【二次避難所とされる施設での医療の提供について 覚え書きと共有】
金沢市のいしかわ総合スポーツセンターやホテル等、県や市が借り上げて提供している施設での医療について。
動けない高齢の方について診療のオファーがあったため、石川県医師会等に問い合わせて確認した内容の共有。(2024年1月16日現在)

・二次避難所で提供される医療については災害救助法が適用され、JMATがこれを担う。
・通常の医療保険での対応とはならないため、一般の医療機関が往診をして医療を提供することはできない。
・動ける方の場合、最寄りの医療機関を受診して医療保険で医療を受けることは可能。

僕が問い合わせた二次避難所となっているホテルには90余名の方が既に避難しておられました。
しかし対応下さった受付の方は、そうした医療のことは全く聞いていないので分からないとのことでした。ばたばたと、収容がようやく終わったという段階のようです。

【令和6年能登半島地震 当クリニックでできる対応につき】今回の地震に際し、亡くなられた方々、また自宅を失うなどして避難を余儀なくされている方々に、心よりお見舞い申し上げます。輪島市と珠洲市にそれぞれ2年間、能登島には1年間、若い頃に赴任して...
14/01/2024

【令和6年能登半島地震 当クリニックでできる対応につき】

今回の地震に際し、亡くなられた方々、また自宅を失うなどして避難を余儀なくされている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

輪島市と珠洲市にそれぞれ2年間、能登島には1年間、若い頃に赴任してお世話になったことがあります。その頃にお世話になった方々が今どうしているのか、想像すると胸が塞がるような思いです。

個別に金沢市の家族の下に身を寄せている方に関し。

ご自身では医療機関を受診することができない場合には、当クリニックから往診の対応をすることができます。またオンライン診療の対応も可能です。
これらについては時限的な対応として、医療費の自己負担がない場合もあります。(令和6年4月末までの特例措置)

県や市町が管理する二次避難所とされる施設に移動された方につきましては、通常の医療保険での対応ではない場合があります。医療の対応について、その避難所の管理者にまずは確認をお願いします。

住所

大友1丁目102番地
Kanazawa-shi, Ishikawa
920-8205

電話番号

+81762257010

ウェブサイト

アラート

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