30/11/2025
おはようございます!
少し文章も長く、写真も多くなりますが、昨日の市民公開講座のご報告をさせていただきます。
昨日の市民公開講座「人生会議(ACP)啓発イベント」にたくさんの方にお越しいただけて、心より感謝申し上げます。
私たちが取り組んでいる「人生会議」、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、簡単に言うと「自分らしい生き方を最期まで貫くために、今から始める大切な話し合い」のことです。今回のイベントを通じて、当院の活動を皆様に知っていただけたことを大変嬉しく思っています。
特に、講師の加納先生のお話は、私たちの胸に深く響くものでした。先生は、ご自身がACPに関わるお仕事をされているにもかかわらず、実際にお父様が癌になった際には「最期をどう迎えるかの話は、悲しすぎてできなかった」とおっしゃっていました。
しかし、毎日のように一緒に過ごし、何気ない会話や行動を注意深く見ていたことで、お父様がどうしたいか、どのように最期を迎えたいかを自然と感じ取ることができたそうです。そのおかげで、迷うことなくご自宅の畳の上でお父様の最期を見送ることができた。お父様もきっと満足してくださったと思う、という言葉で講演を締めくくられました。
このお話から、私たちは大切なことを学びました。
ACPは「死」を考えることではなく、「今、どう生きるか」、そして「未来の自分を大切にする」ための、とても前向きなプロセスなのです!
なるべく一緒にいること。そして、話し合うこと。これが、お互いの価値観を再確認し、残りの人生をより豊かに生きる力になることが分かりました。やはり、たくさんふれあい、対話を重ねることが何よりも大切なのですね。
皆様もぜひ、ご家族や大切な方との「対話」を始めてみてください。それが、必ずあなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。一緒に、心豊かな未来を築いていきましょう!