17/11/2025
産後骨盤矯正 なぜ産後の骨盤矯正は必要なのか
当院ではいろいろなお悩みをお聞きすることがありますが、以前こんな相談を受けたことがあります。
「産後の骨盤矯正ってしたほうがいいの⁇」と。
結果だけを言うと出産方法に関係なく「Yes」です。
今回は意外と知られていない産前、産後の身体の変化にも触れながら、なぜ必要なのかお話していこうと思います。
これから出産を控えている、もしくは、産後のあなたに読んでほしい内容です!
一般的に骨盤のゆがみと言われたときにイメージするのは、骨盤の骨がぐにゃぐにゃに捻じれたり傾いたり、を想像する方もいると思いますが、実はそんな風には歪んだりはしないと言われています。
というのも仙骨と左右にある腸骨という骨の間にできる関節にはとっても強い靱帯がついており、そのおかげで骨自体が動いて歪むということはないというわけです。
そもそも、骨盤のゆがみの大きな原因の一つは体の使い方の癖による「筋肉の引っ張りあい」によるものです。
ここまでが前提で話を進めていきましょう!
ただ、女性の場合は少し特別な場合があります。
それが妊娠、出産です。
見た目的な変化だけでなく、体内ではホルモンの働きが著しく変化しています。
今回はそのなかの1つに触れていきますね!
先ほど仙骨と腸骨の間の関節は靱帯で固定され動かないと言いましたが、出産のとき赤ちゃんが通れるようにするため骨盤を横に広がるようにホルモンによりその靱帯が少しだけ緩みます。
これは「リラキシン」というホルモンによる働きです。
このホルモンについて重要なことがあり、じつは出産時だけでなく生理前にも分泌されるため、骨盤が支える力が弱まってしまい腰痛が出やすくなってしまいます。
それにより骨盤周囲の筋肉が支えるために緊張し、血流が悪くなり痛みが強くなるということもあるわけです。
少し話がそれましたが、まとめてみると
・リラキシンにより女性はもともと骨盤が支える力が弱まるタイミングがある。
・出産のとき赤ちゃんの通り道を作るため骨盤は少し横に開く
ということを頭に入れておきましょう。
その続きを書いていきたいと思います!
前回はホルモンのお話が主でしたが、今回は筋肉について触れていきます。
妊娠後期になってくるとだいぶお腹も大きくなってきますが、その時体の中ではお腹周りや奥にあるインナーマッスルがかなり引き延ばされた状態になっています。
それが何週間も続いているわけですから、もちろん、筋肉たちはとても疲れがたまっていきます。
その後出産し体はホルモンの働きにより、しづつ元に戻っていきますが、それだけではすべてが元には戻らないこともあります。
また、以前聞かれたことがあることなのですが、帝王切開の場合赤ちゃんは産道を通ってないから、しなくてもいいんじゃないの?と。
結論から言うと逆に帝王切開をした方のほうがしたほうがいい場合もあります!
その理由が赤ちゃんが産道を通らずともお腹が膨らんで筋肉が引き延ばされたり、ホルモンによって、骨盤の靱帯がゆるみ、歪みやすくなっていることに変わりはないということ。
そして、帝王切開のときにお腹やインナーマッスルを切るため、術後その切開痕が痛み真っ直ぐではいられないため、そこからさらに体を支えるためのインナーマッスルが弱り余計に姿勢が悪くなってしまうからです。
ポイントとして今回覚えておいてほしいことは・妊娠中は筋肉が引き延ばされ出産後も疲労しているため、支える力がかなり弱まっていること・帝王切開の方でも出産の直前までは普通分娩の方と状態は変わらないためむしろ骨盤矯正をしたほうがいいこと。
いろいろと書きましたが
おおまかにこの2つのことを覚えておいてもらえたらと思います。
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