30/06/2025
「立つ鳥跡を濁さず」と言います。私は朝、当直室を出るときは、当直室のゴミはまとめて、当直室の外の廊下に出しておきます。当直室のゴミ箱には、果物の皮や、使い終わった割り箸など、臭いのするゴミを入れることになりますので、翌朝、当直室に入られた方が不快な思いをされないよう、病院側でゴミ箱の内側にセットしてある透明なゴミ袋(最近はセキュリティー上の理由からなのか、黒ではなくて透明なんですよね)を、ゴミ箱から抜き出して、その袋の口をしっかり結んで、それからそれを廊下に出すようにしているのです。
さて、私が当直室で食べる夕食は、たいていうちの者が作った手製の弁当です。ときどきは、買ってきた弁当やカップ・ラーメン、あるいは出前で済ませることもありますが、たいていはうちから持参した弁当です。さて、弁当を食べ終わると、私は2Fの食堂に行って、弁当箱を洗うことにしています。ただし、食堂の流し台を汚したくないので、弁当箱はできるだけきれいな状態にして持って行きます。つまり、魚の骨やラップ類などは、事前に当直室のゴミ箱に捨てます。ソース類が弁当箱に付着している場合は、それをティッシュペーパーで拭き取ってから食堂へもっていって、それから洗うようにしているのです。
昨夜の弁当のおかずはハンバーグでした。ブラウンソースも手作りで、大変美味しくいただきました。いつものように、ティッシュペーパーで、弁当箱の汚れを拭き取ってから、2Fに持って行って、それを洗いました。・・・それでその場は終わったのですが、朝になってゴミ箱のビニール袋の口をしばって、それを廊下に置いたところまではなんでもなかったのですが、その袋を改めて見て愕然としました。袋の中には丸めたティッシュペーパーがいくつも入っているのが見えるのですが、その1つひとつが茶色く汚れているのです。これでは誰がご覧になっても、私が粗相(そそう)をしたようにしか見えません。
「これはハンバーグのソースです」と紙に書いて袋に貼っておこうかと思いましたが、かえって大袈裟になるので、ティッシュペーパーがなるべく見えないように袋の向きを加減して、足早のその場を立ち去りました。