09/10/2025
皆さん、こんにちは!
いつも当院をご利用いただきありがとうございます。
突然ですが、ケアマフをご存知でしょうか。
イギリスでは認知症高齢者のケアのために筒状のニット製品が使われています。
twiddle muffs(手でいじる筒状防寒具)と呼ばれるこの製品は、ボランティア団体から病院や高齢者施設に送られ、看護師さんの判断で認知症高齢者の方に渡しているそうです。
中に手を入れると温かく、飾りを触ってみたりしていると気持ちが落ち着くようで、
点滴の針を抜いてしまったりする行為が減ったという報告もあるようです。
2018年ころ日本にも伝わり、大阪のボランティア団体は自らの手で作成したマフを高齢者施設や病院などに配ったりしているそうです。
当院に通院している患者さまの中に、同じ江東区内でこのマフを作るサークル活動をしている方がいらっしゃり、その存在を知ることとなりました。
その方のご厚意からひとつお分けいただき、高齢者施設にいる義母に渡したところ、今までいろいろなことに関して無反応、感情が閉じてしまっていた状態でしたが、温かいね温かいね、と繰り返し、作ってくれた人にありがとうって伝えてねと言うようになり、むしろこちら側が感動してしまいました。
これはより多くの方に知ってもらいたいと感じ、当院にはこのマフのサンプルを置かせていただくことにいたしました。
そして、興味を持たれる方にはこの製品とボランティアサークルの存在をご紹介させていただいております。
営利目的ではありませんので、販売はしておりません。
日本では認知症マフ、なごみマフ、ほっこりマフ、などと呼ばれているようですが、医療や介護の業界でもまだまだ知る人は多くありません。
少しでもこの活動を広めようとしている方々の力になれればと思います。