27/10/2025
【加味逍遙散料】
これまで、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」「当帰芍薬散料(とうきしゃくやくさんりょう)」をご紹介しました。
今回は「加味逍遙散(かみしょうようさんりょう)」です。
この3つの処方は女性に使用される漢方薬としてよく知られています。
桂枝茯苓丸:血液循環の悪化による痛みや炎症、冷えのぼせ等に用いる。
当帰芍薬散:体の冷えやむくみ、めまい、月経痛などに用いる。
加味逍遙散:イライラやのぼせ、発汗、動悸、不眠などに用いる。
加味逍遙散の構成生薬は10品目です。
当帰(とうき) 3.0g
芍薬(しゃくやく) 3.0g
白朮(びゃくじゅつ) 3.0g
茯苓(ぶくりょう) 3.0g
柴胡(さいこ) 3.0g
甘草(かんぞう) 2.0g
牡丹皮(ぼたんぴ) 2.0g
山梔子(さんしし) 2.0g
薄荷(はっか) 1.0g
生姜(しょうきょう) 0.5g
調剤する時は、基本は分量の少ない構成生薬から順番に合匙で計量していきますので、最下の生姜から順番にはかっていきます。
薄荷は緑色の葉を乾燥させた生薬なので、質感が軽めです。1.0gですが合匙は大きなものを使います。
山梔子はクチナシの赤い果実を乾燥させた生薬です。
薄荷の緑と山梔子の赤で「クリスマスカラー」の入った漢方薬となっています。
※今回の加味逍遙散料の調剤動画は2倍速です。
♯加味逍遙散 ♯桂枝茯苓丸 ♯当帰芍薬散
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