12/11/2025
📚国内研究のアブストラクトを紹介📚
甲状腺微小乳頭癌に対する積極的経過観察
医療法人 神甲会 隈病院 伊藤 康弘、他
著者からのひと言🗣️💭
種々の画像検査の進歩と普及によって小さい甲状腺癌の発見が急増した。エコーガイド下細胞診にて3mmの乳頭癌でも診断できる。一方、剖検にて甲状腺には小さい癌が高頻度で報告されている。著者らは微小乳頭癌を診断手術することに疑問を抱き、1993年に積極的経過観察臨床研究を世界で始めて開始し、2年後に癌研病院でも開始した。32年を経て、2025年アメリカ甲状腺学会甲状腺癌取扱規約に積極的経過観察が採用された。日本発の患者さんの為になる情報である。
アブストラクトはこちらから
https://www.usaco.co.jp/article/detail.html?itemid=2628&dispmid=610&TabModule439=0
原題
Active surveillance for small papillary thyroid carcinoma
多くの国で最近数十年間に小さい甲状腺癌が急速に増え大きい臨床課題となっている。世界に先立ち、1993年に隈病院で、1995年に癌研病院で甲状腺微小乳頭癌に対する積極的経過観察臨床研究が開始され、良好な結果が報告....