23/04/2026
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『ぼくたちはどう老いるか』
高橋源一郎
2025、朝日新書
著者・高橋源一郎さんは72歳(執筆当時)。
鶴見俊輔『もうろく帖』、ハルノ宵子『隆明だもの』、有吉佐和子『恍惚の人』、耕治人「命の終三部作」、谷川俊太郎の詩、そして弟さんの死を手がかりに、「老い」というテーマを見つめている。
「老い」とはどういうことか。
文学作品や身近な死をとおして、その考察は静かに続いていく。
老いの向こうには死がある。
けれど、それを恐れるのでも、美化するということでもない。
高橋さんはこう書く。
「ぼくは『老い』について考え、そして書きつづけている。『老い』のことを知りたいからだ。もちろん、それは自分のためでもある。でもそこでわかったことを、みんなに伝えたい。そのことで、みんなが善き『老い』を迎えることができればいいな、そう思って書き続けている」
そして、
「この本は『老い』に関する考察の始まりにすぎない」と。
「老い」の季節に入った方にも、
まだその手前にいる方にも、
静かに“考えるきっかけ”をくれる一冊。
(E)
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