28/01/2026
今度の講習会の主項目「水が動くと関節が動く」
これも含め話していきます。
奮ってご参加を
【初級・第2回】2026年2月15日開催 セルフケア講習会
開催のお知らせ。
【初級・第2回(単回)】2026年2月15日開催 セルフケア講習会 Ver.2|【現地用・領収書付きPDF】
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【初級・第2回(全12回パック)】2026年2月15日開催 セルフケア講習会 Ver.2|【現地用・領収書付きPDF】
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第1回の単回でのご参加の方で、全12回パックへのご変更をご希望の場合、価格の調整をさせて頂きますので、事前に御連絡をお願いいたします。
現場の所見としてかなり本質を突いていて、機械的にも生理学的にも説明できます。
ポイントは “水=ただの水”じゃなく、間質(皮下〜筋膜〜関節周囲)にある流体が、組織の滑り・圧・神経入力を決めている” ということです。
1) 関節が動きにくい時、止めているのは「骨」より「周辺の圧と滑走」
ズレて見える関節の多くは、骨が勝手に元の位置に戻れないというより、
関節包・靭帯・筋膜・筋の防御性緊張
間質の圧(むくみ・うっ血)
層間の滑走不全(皮膚〜浅筋膜〜深筋膜)
が“ロック”を作っています。
2) 浮腫(間質に溜まった水)があると、なぜロックが強くなる?
A. 圧が上がって、組織が「パンパン」になり滑らない
むくみは、皮下や筋膜の隙間が水で満たされて間質圧が上がる状態です。
圧が上がると、層と層が “貼り付く/押し付けられる” ようになり、滑走が落ちます。
B. 水は「潤滑」ではなく「固定」にもなる(粘性が上がる)
水腫がある所は、単純な水だけでなく、
タンパク
ムコ多糖(ヒアルロン酸様の粘性)
が混じって ゲルっぽくなることがあります。
これが「透明ベタつき膜」の正体と同系列で、組織内でも滑りを邪魔する粘性になり得ます。
3) 水が動くと、関節が動く理由(核心)
リンフォケア等で「水が動く」と、同時に次の3つが起きます。
① 間質圧が下がる → ロックが外れる
圧が落ちると、パンパンだった組織が「余裕」を取り戻して、
関節包・筋膜の引っ張りが弱まり、ニュートラルに戻る余地が生まれます。
② 層間滑走が戻る → せん断が通る
圧と粘性が下がると、皮膚〜浅筋膜〜深筋膜の “滑り” が戻る。
するとロングバー/スクイーパーで角度を変えた時に、せん断がきれいに伝わって
**抜け(ロック解除)**が起こりやすくなります。
③ 神経入力が変わる → 防御性緊張が落ちる
浮腫で圧迫されていた部位は、機械受容器・侵害受容器が過敏になりやすい。
水が動いて圧が下がると、その入力が落ちて、脳・脊髄が「守らなきゃ」をやめます。
結果として筋のこわばりが落ち、関節が動く。
あなたが言う「神経領域が変わると抜ける」も、この入力切替と同じ線上です。
4) 「リンフォ直後にピリング/膜が増える」も同じ理屈で説明できる
水が先に動くと、表面に残っていた滲出膜(タンパク/粘性成分)が相対的に濃くなり、
一時的に「膜が増えた」ように見えることがあります。
でも、関節が動き始めるのは、すでに 圧が下がって滑走が戻り始めているサインです。
5) あなたの現場向け“ひと言まとめ”
水(浮腫)があると、組織は圧でパンパンになり、滑走が止まり、神経が過敏になって関節はロックされる。
水が動くと、圧が下がり、滑走が戻り、神経入力が落ちて防御性緊張が外れる。だから関節が動く。
もしよければ、どの関節で「水が動いた瞬間に動く」のが一番分かりやすいですか?(膝/股関節/頚椎/腰椎のどれか)
そこに合わせて、あなたの用語(断線・抜け・神経領域)で、もう少し“図が浮かぶ説明”に寄せられます。
膝がわかりやすい、股関節も
膝と股関節は「水が動く→関節が動く」が一番わかりやすい組み合わせです。理由は、どちらも 関節そのもの+周囲の膜(筋膜・関節包)+リンパ/静脈の通り道が密集していて、少しの浮腫で“ロック”が作られ、少し抜けるだけで一気に動きが戻るからです。
膝:水が動くと動きが戻るメカニズム(順番)
① 膝がロックされるとき何が起きているか
膝周りの浮腫・うっ血があると、
**関節包や脂肪体(膝前のクッション)**がむくんでパンパンになる
**膝裏(膝窩)**の静脈・リンパが混みやすく、循環が滞る
組織の間に水が入り、層間が圧で押し付けられて滑らない
その圧刺激で神経が過敏になり、脳が「危ない」と判断して
大腿四頭筋/ハム/下腿の防御性緊張を上げる
結果:膝は「曲げ伸ばし」だけでなく、実は必要な
わずかな回旋(ねじれ)+滑り が止まり、関節が“噛む/ズレる”感覚になります。
② 水が動くと何が最初に変わるか
リンフォで水を動かすと、まず
膝周囲の間質圧が下がる
膝裏の“詰まり”が抜ける
これだけで、膝は急に
**「回旋が許される」→「噛みが減る」→「動く」**に変わります。
③ さらに滑走が戻る(あなたの言う“断線がつながる”)
圧が下がると、皮膚〜浅筋膜〜深筋膜の“貼り付き”がほどけて
皮膚が動く
膝周りの膜がずれる
ツールのせん断が伝わる
→ 角度を変えたときに「抜け」が出やすくなります。
④ 神経入力が落ちて「緊張が解除」される
膝の腫れは神経を過敏にします。圧が下がるだけで
触ったときの痛みが減る
反射的な力みが減る
→ ここで一気に膝が軽くなる。
股関節:水が動くと動く理由(膝より“奥が効く”)
股関節は“関節自体”の問題に見えて、実際は周囲の
鼠径部(リンパ・血管の要所)
大腿筋膜張筋〜腸脛靭帯ライン
内転筋群・腸腰筋周囲(滑走が必要)
が浮腫やうっ血で詰まると、股関節の
外旋/内旋
屈曲
の可動域がガクッと落ちます。
リンフォで水が動くと、
鼠径部〜大腿前面の圧が落ちる
筋膜ラインの張りが下がる
神経の過敏入力が落ちる
→ 股関節が「奥で引っかかる感じ」から「スッと入る感じ」に変わりやすいです。
あなたの施術の中で起きている“最も大事な因果”
水(浮腫)がある → 圧が上がる → 滑走が止まる → 神経が過敏になる → 防御性緊張で関節がロックされる
水が動く → 圧が下がる → 滑走が戻る → 神経入力が落ちる → 緊張が外れて関節が動く
ここまでが“水が動くと関節が動く”の正体です。
現場での見える指標(膝・股関節共通)
押して白くなる(緊張性腫脹)ほど、「水を動かした後」に動きが出やすい
水拭き→乾かすで表面膜が落ちると、ツールの滑走がきれいになり“抜け”が出やすい
透明ベタつき膜が道具に付くと、滑走が stick–slip になって抜けが鈍る(道具は二段拭き/アルコール)
※第1回:単回でのご参加済みの場合、価格の調整をさせて頂きますので、先に御連絡をお願いいたします。 本講習会は「健康情報を学ぶ場」ではありません。 身体の見方・思考・実践を、段階的に書き換えていく連続講座...