24/11/2025
ノーベル生理学・医学賞を受賞された
坂口志文(さかぐちしもん)先生の研究グループが、
「制御性T細胞(Tレグ)」を大量に作ることに成功したという、
とても希望の持てるニュースが報じられていました。
この細胞を使った臨床試験は、
全身の皮膚に水ぶくれができる難病
「尋常性天疱瘡(じんじょうせいてんぽうそう)」の患者さんを
対象に行われるとのことです。
🦷天疱瘡は「お口の中」にも現れることがあります
天疱瘡というと皮膚の病気と思われがちですが、
実は口の中にも水ぶくれができることがあります。
歯ぐきや頬の内側、上あごの奥などに
腫れやただれが生じ、
食事や歯みがきが痛くてつらくなることもあるのです。
💡免疫の「暴走」を抑えるカギ ― 制御性T細胞とは?
天疱瘡や類天疱瘡(るいてんぽうそう)は、
本来は身体を守る免疫が、
自分自身の皮膚や粘膜を攻撃してしまう自己免疫疾患です。
その結果、皮膚や粘膜が壊れ、
水ぶくれやびらんが起きてしまいます。
坂口先生の研究が注目されるのは、
この免疫の「暴走」を止めるブレーキ役、
制御性T細胞(Tレグ)を活用することで、
新しい治療法の開発につながる可能性があるからです✨
🧑⚕️当院での取り組み ― やさしいケアで症状を安定
当院にも、類天疱瘡の患者さんが通院されています。
歯ぐき全体に水ぶくれができやすく、
ご自身でのブラッシングはとても大変です。
そのため、毎月の定期的な来院で、
エアクリーナー(歯 EMS AIRFLOW)によるやさしい清掃を行っています。
🌈医学の進歩と日々のケア ― どちらも大切な希望です
最先端の免疫研究が進むことで、
お口の天疱瘡治療にも新しい道が開けるかもしれません。
同時に、日々の丁寧なお口のケアが症状をやわらげ、
生活の質を守る大切な支えになります。
不安な症状がある方は、どうぞ遠慮なくご相談ください。
私たちが一緒に、安心して笑顔で過ごせる毎日をサポートいたします🦷✨
From research to care — connecting science and smiles.
研究からケアへ。科学と笑顔をつなぎます。