06/11/2025
【うつ病治療】TMS治療と内服の併用で効果が高まる理由|名古屋市千種区・和光医院
うつ病の治療といえば、まず思い浮かぶのは「抗うつ薬」ではないでしょうか。
しかし近年、薬だけでなく「脳の神経回路に働きかける治療」として注目されているのが、TMS(経頭蓋磁気刺激)治療です。
和光医院では、TMS治療と内服治療の併用により、より効果的で持続的な回復を目指しています。
この記事では、その“相乗効果”についてわかりやすく解説します。
■ TMS治療とは?
TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)は、
「経頭蓋磁気刺激療法」と呼ばれる、磁気の力で脳の神経活動を整える治療法です。
頭部にコイルを当て、磁気パルス(微弱な磁気刺激)を与えることで、
うつ病で活動が低下している「前頭前野」などの脳領域を活性化させます。
薬のように全身に作用するのではなく、特定の脳の領域に直接働きかけるのが特徴です。
痛みもほとんどなく、入院の必要もありません。
■ なぜTMSと内服を併用すると良いのか
うつ病は、脳の「化学的な伝達」と「神経回路の働き」の両方に異常が生じることで起こります。
薬とTMSは、この2つの側面にそれぞれ作用します。
抗うつ薬(SSRI、SNRIなど):
脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスを整える
TMS治療:
脳の神経回路(特に前頭前野〜扁桃体のネットワーク)の活動を改善し、感情の制御力を回復させる
このように、薬が「脳の化学的バランス」を整え、TMSが「神経ネットワーク」を再構築することで、
**両者が補い合う関係(相乗効果)**を生み出します。
■ 併用することで期待できる効果
症状の改善スピードが速まる
薬だけで効果が出にくい方でも、TMSを組み合わせることで改善の立ち上がりが早くなります。
再発の予防につながる
TMSによって脳の回路が整うと、ストレスに対する脳の耐性が高まり、
再発を防ぐ効果が期待できます。
薬の量を減らせる可能性がある
TMSを併用することで、抗うつ薬の効果を補強できるため、
将来的に薬を減量できるケースもあります。
■ 安全性について
TMS治療は、体に負担が少ない治療です。
薬との併用も一般的に安全とされており、
副作用は一時的な頭皮の違和感や軽い頭痛程度で、時間とともに自然に治まることが多いです。
薬を変更したり減らす場合は、必ず医師の指示のもとで行うことが大切です。
自己判断で中断すると、気分の波や離脱症状を起こすことがあります。
■ 若年層(思春期〜青年期)のTMS治療について
和光医院では、中高生や大学生などの思春期・青年期のうつ病にもTMSを用いた治療を行っています。
この時期は、学業や人間関係のストレス、自律神経の乱れなどで脳の働きが不安定になりやすく、
薬だけでは十分な改善が得られないことがあります。
TMS治療は薬の量を増やさずに脳の回復を促せるため、
副作用を最小限にしながら自然な改善を目指せる点で、若い世代にも適した治療法です。
■ 和光医院の治療スタンス
和光医院では、
抗うつ薬や抗不安薬による内服治療
TMS治療
心理療法(カウンセリング、家族支援)
を組み合わせて、一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療を行っています。
また、学校生活との両立を重視し、通学や定期試験などに配慮した治療スケジュールを提案しています。
■ まとめ
TMSは脳の神経活動を整える新しいうつ病治療
薬との併用で、より高い効果と早い回復が期待できる
若年層にも安全に実施でき、再発予防にも有効
うつ病は、「脳の不調」です。
適切な治療を組み合わせることで、脳の働きを少しずつ元の状態に戻すことができます。
一人で抱え込まず、まずは医師にご相談ください。
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