29/03/2026
妊活中、妊娠中でも矯正治療は始められる?妊娠前・妊娠中の注意点を解説
「歯並びを綺麗にしたいけれど、妊活も考えている…」 「もし治療中に妊娠したら、赤ちゃんに影響はない?」 そんな不安を抱えている方は少なくありません。 結論から申し上げますと、妊活中に矯正治療を始めることは可能です。 ただし、妊娠中は体調の変化や制限も多いため、「妊娠前に何を済ませておくか」がスムーズな治療を行う為には重要です。 まずはじめに、妊娠前に矯正治療を始めるメリットについて説明します。 1. 妊活中(妊娠前)に矯正を始めるメリット 妊娠していない時期に矯正治療にスタートすることで、以下のようなメリットがあります。 ・検査の制限がない レントゲンやCT撮影をスムーズに行える。 ・柔軟な計画立案 抜歯や複雑な処置を先に済ませられる。 ・初期処置をまとめて完了 装置に慣れるまでの期間を、体調が安定している時期に確保できる。 2. 妊娠前に「これだけは済ませたい」3つのこと 妊娠中は、安全面から避けたい処置がいくつかあります。 妊娠前に済ませておくと安心なことは以下の3つのことです。 ① 精密検査(レントゲン・CT) 歯科用のレントゲンは被ばく量が非常に微量で、胎児への影響はほぼないとされています。 歯科用パノラマ写真(お口全体)の撮影時の線量は約 0.03 mSvです。 国際的な基準や産婦人科学会の指針では、赤ちゃんに奇形や発育遅延などの影響が出る可能性があるのは、一時に 50〜100mSv(ミリシーベルト) 以上の放射線を浴びた場合とされています。 歯科用レントゲン1枚(0.01mSv)と比較すると…… 5,000回~10,000回以上同時に撮影しない限りその数値には達しません。 そして、撮影時には鉛入りの防護エプロンを着用することで、腹部への散乱線はほぼゼロに抑えられます。 しかし、妊娠中は不要な被ばくを避けた方がよいとされていますので、初期検査は先に済ませておくと安心です。 ② 抜歯・アンカースクリュー これらは局所麻酔を使用し、術後に鎮痛剤や抗生剤が必要になる場合があります。 抜歯やアンカスクリューを使用する局所麻酔は妊娠中でも使用可能なものもあります。 2015年にアメリカ歯科医師会雑誌(JADA)で発表された大規模な調査では、妊娠中に歯科麻酔を受けたお母さんと、受けなかったお母さんを比べた結果、赤ちゃんの健康状態(体重や出生時の異常など)に全く差がないことが証明されました。 むしろ、痛みを無理に我慢して「ストレスホルモン」が分泌される方が、お母さんの血圧を上げ、赤ちゃんに負担をかけてしまうこともあります。 日本の歯科で一般的な局所麻酔(例:リドカイン)は、妊娠中でも医師判断のもとで使用されることが多い薬剤ですが、精神的な負担も考慮しすると妊娠前が推奨されます。 鎮痛薬は、妊娠中は避けた方がよいものもありますので慎重に選ぶ必要があります。 妊娠中はロキソニン等のNSAIDs(エヌセイズ:非ステロイド性抗炎症薬)が制限されることが多いためアセトアミノフェン(例:カロナール等)が選ばれることが多いです。 妊娠中でも麻酔などの対応は可能な場合もありますが、強い痛みが出る可能性のある処置は妊娠前に終えておく方が心理的負担が少ないです。 妊娠中の可能性がある場合は自己判断せず、必ず歯科・産婦人科に相談しましょう。 ③ 虫歯・歯周病の治療 妊娠中はホルモンバランスの変化で「妊娠性歯肉炎」になりやすく、つわりで歯磨きが困難になると歯周病や虫歯が悪化してしまうこともあります。 あらかじめお口の環境を整えておくこと口腔内のトラブルを防ぐことができます。 3. 妊娠中に矯正を続ける際の注意点 治療中に妊娠がわかった場合、以下の3つのポイントに注意して進めていきます。 ・つわりと装置の相性 装置の違和感で吐き気が強くなることがあります。ワイヤーかマウスピースか自分に合うものを歯科医と相談しましょう。 ・通院のタイミング 安定期(16~27週)を中心に調整します。初期・後期は無理をせず、感覚を空けるなどの柔軟な対応が可能です。 ・お口のケア 妊娠中は虫歯リスクが急増します。セルフケアが難しい時は、プロによるクリーニングを積極的に活用しましょう。 4. 妊娠週数別・歯科治療の考え方 体調を最優先にするため、時期に合わせて治療内容を調整します。 ・妊娠初期(〜15週): つわりがピークの時期。体調がすぐれない時は応急処置にとどめます。...
「歯並びを綺麗にしたいけれど、妊活も考えている…」 「もし治療中に妊娠したら、赤ちゃんに影響はない?」そんな不安を抱えている方は少なくありません。実は、適切な計画と相談があれば妊娠中も矯正治療は可能で.....