31/10/2014
ー(続)最後の訪問ー
本日は、にんじん薬局の最終日となりました。もう既に店内には販売する商品もなくお客様に応えることが出来ない状態、営業してる事がとても辛かった。なのにここ数日大勢の方が手土産やお花を持って挨拶に来てくれる。初めて店に来た時のエピソードなどをお客様が話してくれた。なんて心優しい方々に私は恵まれたんだろうという気持ちと、とても申し訳ない気持ちでいっぱいになり何度も目頭が熱くなるのをこらえながら10時の閉店を迎えました。
嫁さんに、「今、最後の営業終わったよ」とメールをしようと携帯を手にしたらSさんからメールが来ていた。
「最後の連絡です、秒読み段階です。お世話になりました、ありがとうございました。」19時30分着だった。
どっ、どうしよう!
手が震えてきた、返信をするのが怖かった。
恐る恐る「あなたにお会い出来て本当に良かったです。」と返信した。
返信して来た、間に合った!
15分程やり取りした・・・
「最後の本も書けました。どうかお元気でさようなら。悔いなく生きました、もうやすみます。」
何て応えればいいのか・・・
普通は「ダメだよ頑張って!」と送るのか?
いや、今まで彼女は頑張って生きてきた、そんな言葉は出て来なかった。
「とても悲しいけど、天国から見守って下さい。私が行ったら、また乾杯しましょうね。もう頑張らなくていいからゆっくりおやすみなさい。」と返信した。
「おやすみなさい」
これが最後のメールとなった!
今まで我慢してたものが切れた、溢れるものを止める事が出来なかった。
2ヶ月どころか、たった1週間だった。店を片付けたら再度会いに行こうと思っていたのに遅かった。
彼女は、焼酎が好きだった。閉店したら時間が出来るからまた飲みに行こうって約束、果たせなかった・・・
店の終りと彼女とのお別れが同じ日なんて・・・
60半ばだったけど彼女は輝く星になった。
こういう事がある度に出来るだけお客さんに深入りしないようにしようと決めたのに、また同じ事の繰り返し。