27/11/2025
ケアプランセンターの乾です。
気候の変化なのか、穏やかな四季の移り変わりをゆっくりと楽しむことができにくくなってきました。
インフルエンザやコロナウイルスの感染者も増加傾向とのことですので、日々の健康管理に気を付けていきたいものです。
先日、全2回にわたり多職種連携の研修に参加させていただきました。
「難病を抱えている身寄りのない独居高齢者への支援を多職種連携で考える」というテーマで、1回目はパーキンソン病の診断の治療の講義、2回目は後見制度と死後事務委任についての講義を聞かせていただき、それぞれ後半の時間は1回目も2回目も同じ事例を通しての事例検討をしました。
事例は、一人暮らしでパーキンソン病とうつ病の診断があり、身寄りがなく、アパートの3Fで暮らすAさん(男性)。
1回目の事例検討時は就労されており、ネットゲームの課金で借金も抱えていたAさんでしたが、2回目の事例検討時は1回目の時から8年が経ち、仕事は定年退職され、借金は退職金で返済。ただ、唯一付き合いのあった同僚とは、退職後に付き合いがなくなり、楽しんでいたネットゲームもパーキンソン病の進行により指の操作がうまくできなくなってきている、という身体能力的に不自由さが出てこられ、医師からも2・3年後に末期状態になると告知をされている、という事例でした。
同じ事例を活用し、2つのテーマの視点で様々な職種の方々と事例検討ができたことがとても有意義でした。事例のケースは架空のものですが、これから実際にこのようなケースは増えてくるように感じました。介護保険制度だけではなく、色々な社会保障制度を活用していく必要性が出てくるため、これからも学びを深めていくこと、様々な社会資源や機関があることを知り、適切につなげていくことができるスキルを身につけていきたいと思いました。