11/11/2025
11月11日は、中国では「独身の日」と呼ばれていて、毎年、ネット通販各社がこの日に合わせて大規模なセールを展開します。
テレビのニュースなどで見られた方も多いと思います。中国語表記では、「単身日(ダンシェンリ)」または、「光棍節(グァングンジエ)」です。
11月11日を意味する数字の「1」が並ぶ様子から、「独り(シングル)」を象徴する日として「光棍節」と呼ばれるようになりました。
「光棍は、中国語で「独身者」を意味する俗語で、「光沢のある棒」を意味し、独身男性を揶揄する言葉として使われていました。
「光棍節」は、もともとは大学生が始めた、独身者同士が交流を深めるための日でしたが、2009年にアリババグループが大規模セールを開始したことで、社会的な意味合いが大きく変化し、「年間最大のオンラインショッピングイベント」の日となり、1日で数兆円規模の売上が記録されるほど、一年度最も経済的な影響力を持つ日になっています。
ところで、中国医学の漢方生薬に「木賊(もくぞく)」という生薬があります。この生薬は別名「光棍草」とも呼ばれるため、今回、思い出したのですが、「光棍節」とは無関係のようです・・・。
ちなみに、「木賊」は、「とくさ」とも読まれ、シダ植物であるトクサ科の漢方生薬です。中国医学(中薬)において、疏散風熱(そさんふうねつ)、明目退翳(めいもくたいい)、止血(しけつ)などの効能があり、主に止血作用、目の病気(結膜炎、角膜混濁、流涙症など)、利尿作用、下痢止めに用いられます。
『中国医学は、現代医学とは違う角度から人体を診る、もう一つの医学なのです』