28/11/2025
がん治療を続けていると、
「説明しづらい不調」が長く続くことがあります。
・体が重い
・気力が戻らない
・食欲がわかない
・夜に何度も目が覚める
病院の検査では異常がなくても、
「確かにつらい」 という時間が続いてしまう
そんな声を、日々よくお聞きします。
漢方では、こうした状態を
「体のゆらぎ」 として丁寧に受け止めます。
たとえば、
・気が弱って疲れやすい「気虚」
・血の巡りが落ちる「血瘀」
・湿気が体にたまる「痰湿」
・ストレスで気の流れが滞る「肝鬱」
こういった「体質のゆらぎ」が、
治療の負担や回復のペースに影響していることがあります。
そして近年、
この「身体の土台」に目を向けた研究も増えています。
たとえば
◯ 疲労・食欲の改善、生きる期間の延長につながった報告
(Frontiers in Nutrition, 2021)
◯ 口内炎・神経のつらさが軽くなったという報告
(Journal of Cancer, 2020)
◯ 倦怠感や食欲不振など、生活の質を支える支持療法として
(日本医事新報:がん支持療法レビュー)
漢方は治療を続けられる身体の土台を整えること、病気と戦う土台を作ることになります。生活の質が落ちないようにすることは、生きる気力に直結する大切な役割です。
もし、
・今の治療がしんどい
・副作用がいつまでも抜けない
・体質から整えたい
・なるべく元気にすごしたい
そんな思いが少しでもあれば、
無理のない形でサポートができるかもしれません。
(出典:Frontiers in Nutrition 2021/Journal of Cancer 2020/日本医事新報レビュー)