24/11/2025
「痛いから、ただ休む」じゃモッタイナイ!😭
故障したら「休む以外方法はない」と思ってませんか?
…思ってないなら読まなくて大丈夫です(笑)
でももし「休む以外方法はない」思ってたなら…
・・・
「痛い場所も動かしたほうが回復は早い?」
クライマーの怪我とボディーケアの真実
今日は、クライマーの皆さんが怪我をした時に必ず悩む「休養」のテーマについて、臨床経験と科学的知見を交えて深く掘り下げます。
特に40代以上の皆さんは、回復に時間がかかる分、この知識が長くクライミングを続けるための鍵となりますよ。
😥「ただ休む」だけでは、かえって回復が遅くなる?
以前、お客様から「慢性的な痛みがある場合、ただ休むだけでなく、痛みを感じない程度の軽い運動を続けた方が回復を早めるのでは?」という、非常に鋭いご質問をいただきました。
その方は実際に、数ヶ月休んでも治らなかった痛みが、軽い課題を登り始めたら1〜2週間で消えたという経験をお持ちでした。
結論から言うと、このお客様の感覚はまさに正解です。
怪我の回復は、「ただ休む」よりも「適切な負荷で動かす(アクティブレスト)」方が格段に早いのです。
リハビリとは、強い炎症を起こさない程度の軽い負荷を損傷した組織に与え、組織を元の強い状態に戻していく作業だからです。
🗓️ 大切なのは「3つの時期」を見極めること
回復の遅いクライマーの多くは、「休む」か「鍛える」かの二択に陥ってしまいます。
しかし、治癒の過程には3つの時期があり、今自分がどこにいるかを知ることが非常に重要です。
【① 休むべき時期:急性期】
状態: 鋭い痛み、腫れ、熱を持っている、ズキズキする、力が入らない。
やるべきこと: この時期は、迷わず完全に休んでください。安静が最も早く炎症を抑える方法です。
【② 動かし始めるべき時期:回復期】
状態: 鋭い痛みは消えたが、まだ違和感が残っている状態(例:指に力を入れても痛みはないが、なんとなくおかしい)。
やるべきこと: リハビリ開始! 軽い負荷で積極的に動かします。ここで休んでしまうと、回復が遅れ、筋力低下も進んでしまい、復帰が遠のきます。
【③ 鍛え始める時期:再開期】
状態: 違和感もほぼ消え、日常生活で問題ない状態。
やるべきこと: 段階的にクライミング強度を上げていく。
・・・
🛡️ リハビリ成功のための「3段階チェックリスト」
回復期に「動かす」といっても、やりすぎては逆効果です。この3つのステップを必ず守りましょう。
鋭い痛みが消えたか確認:痛めている部位を単体で動かしてみて、鋭い痛みがなくなっているかを確認します。
運動中に痛みが出ないか確認:軽いクライミングや、負荷をかけた運動を試すとき、絶対に痛みが出ない範囲で動かします。少しでも痛みが出たら、すぐにやめるか、やり方を変更してください。
翌日以降に悪化していないか確認:これが最も重要です! 運動した翌日、痛みが増したり、違和感が強くなったりしていないか確認しましょう。もし悪化していたら、リハビリは「やりすぎ」です。一旦中断し、数日休んでから負荷をさらに下げて再開してください。
🚀 痛くない筋肉を徹底的に動かす「部位別アクティブレスト」
痛めている部位があっても、体は全部で600以上の筋肉の塊です。痛くない筋肉は積極的に動かしましょう。
指が痛い時;握る系のトレーニングは控えて、背中の広背筋や肩甲骨周り、体幹を使った動きに集中しましょう。
右腕が痛い時:左手主体のトレーニング、片手だけのクライミング(もちろん足も使って)など、「痛くない方」を動かすことで、全身の連動性を保てます。
痛いからといって何もしないのは、回復を遅らせるだけでなく、全身の動きを鈍らせる原因にもなります。この「動かす時期」を意識して、賢く、早く、クライミングに復帰しましょう!
#クライミング #ボルダリング #ボディケア #怪我からの復帰 #アクティブレスト #30代クライマー #40代クライマー #パフォーマンスアップ #整体院からのアドバイス