01/12/2025
No.263(2025_106)
東京へ戻ります。
新しく借りることになった畑なんですが、使えるようになるまでの道程が長〜い畑です。まだまだ、もうちょっとです。今週の金曜日にトラクターをかけてみます。
土手の草刈りをしていたオジちゃんのお話だと、ここの畑は2年間放置されていたようです。桑の木が生え、隣の畑からガマが転移し、チカラシバなかぁ?大きな大きな根っこがアッチにもコッチにも残っていて、4隅の一角は沼の状態で泥濘んで油圧ショベルもハマっちゃったり。
放置してるとこうなっちゃうよ!と言う成れの果ての様子が満載の畑です!
切りっ放しだった桑の木の枝を燃やし、ハンマーモアを施し、油圧式ショベルで抜根を2日、抜根した根っこもまた別の場所に移動して乾くのを待って燃やし、明渠を掘って、そしてやっとトラクターですので、スタートまでに10営業日/人が余分にかかっています。(ボクの場合は機械がやってくれるけど、機械が無い場合は、そもそも手出しが出来ません。)
でも、大変だから、面倒だから、手がかかるからって言ってたら、これから高齢化が進んでいくと全部荒地になっちゃうよね。みんなで借りない、出来ない理由を並べているだけじゃ。
ボクは、東京で仕事があって、兼業ですが真剣に農業に向き合える時間が確保できて、企業は社会問題を解決するために存在していると考えていること、両親が地元の方々に大変お世話になっていたこと、60歳を迎えて社会に恩返しをしたい思っていること、山口周さんの本からビジネスの未来の具体的な取り組みが農業だと思っていること等々々々から、朝になるとアドレナリンが出まくって、学校が終わったらすぐに遊びに出かけちゃう子供のように、喜んで畑に飛び出して行っちゃう、そんな諸々の条件が揃った変わり者だと自覚していますが、でもこの遊休農地問題はシステマチックに解決しないと、勿体無い思っています。
勿体無いです!
そこで、一点問題提起です。
新しく畑を借りる際に、専門的な知識を持った人間が畑の状態や就農にまつわる重要な情報を、借主に伝える。そしてイニシャルで特別に掛かる労力がある場合、例えば抜根作業、明渠工事、残渣物の撤去工事、土壌改良(アルカリ性土壌から酸性土壌への改良)などは、広さに応じて補助金を出す制度を導入していきませんか?100%賄えるだけの十分な補助金を。そうしないと、借りやすところは借り手がつくけど、手間がかかりところはそのままになっちゃうよ。今の制度に何か足りない点ががあるからこんな状態になっちゃってる訳ですよね。どんどん変えていきましょうよ。
油圧式ショベルに乗って考えていたことでした。
この畑、形も良く、歴史もある場所で、管理してあげれば力がある畑だと思いますから、ボクは大事に使って行きますが、畑を大事にするコストをこれからは国民が応分に負担する世の中づくりが必要だと思います。お米券も良いですが、問題の本質はそこにはありません。
具体的な解決策と骨格作りです。
偉そうなこと言う前に、真っ直ぐできねーのか!