02/11/2025
ー藤田内科クリニック11、12月作品ー(松田先生のフェイスブックより)
長谷川等伯を特集した雑誌(別冊太陽)を読んでいると、赤松林太郎(ピアニスト)の「長谷川等伯という共鳴」という文章が目に止まりました。以下その一部。
演奏家の仕事は、楽譜という封印を解いて、今そこに"その人"を甦らせることなのである。そうすることで初めて、私たちは長い時空を超えて作曲家と触れ合うことができる。絵画に向かい合うことも、その意味では、楽譜に接するのと似たような行為である。
今回作品「ボッティチェリを奏でて」は、絵画を“楽譜”と見立て、ピアノ演奏ではなく、彫刻として奏でようとした試みです。
また時間の経過、人と作品との関わりー長年触れられることで生まれる磨耗やツヤーそれらもまた表現の一部と考え取り入れています。台座は、昔から自宅で使われてきた花台。母がよく磨いていたその台が作品に寄り添ってくれました。
「ボッティチェリを奏でて」は大小2点あり、これは大の方。テラコッタに着彩した作品です。