26/11/2025
今回は長いので、読み終えると長生きするかも(笑)
㉜ 人生は五十にならないと、血気がまだ安定しないで、知恵もまだ開けない。古今にうとく、社会の変化になれていない。言うことに間違いが多く、行いに悔いを残すことが多い。人生の道理も楽しみも知らない。
五十を知らないで死ぬのを夭(よう)という。これも不幸短命といわねばならぬ。長生きすれば、楽しみ多く益が多い。日々いままで知らなかったことを知り、月々いままでできなかったことができるようになる。だから学問が進んだり、知識が開けたりするのは、長生きしないとできない。
こういうわけだから、養生の術を行なって、何とでもして年を保って五十歳をこえ、できればもっと長生きし、六十以上の寿の世界に入っていくことだ。
昔の人は長生きの術があるといっていた。「人の命は我にあり、てんにあらず」ともいったから、この術をやろうとふかく決心すれば、長生きは人の力でどうにでもできるわけである。疑ってはならぬ。
ただ、気があらく、欲をほしいままにしてがまんせず、慎みのない人は、長生きすることができない。
「養生訓」貝原益軒著、松田道雄訳より
養生訓の総論上下を書き写し、心とからだに刻んでいます。
本当?今それは無理?と思いながらも、先人の知恵から、自分ができることを試しています。
養生に失敗することもあるかもしれませんが
今の自分のからだ(心身)を知るきっかけにしよう!