27/11/2025
遅くなりましたが、
9月末、ネパールでチベット医学を学ぶ学生たちへ、鍼灸の講義をしてきました。
きっかけは、昨年TCP(チベタンチルドレンプロジェクト)を訪れたときに感じた、
「次は施術など、自分ができることでボランティアとして力になりたい」という思い。
今年連絡したところ、
「日本の鍼灸をチベット医学を学ぶ学生たちに教えてほしい」
という光栄すぎる依頼をいただきました。
チベット医(アムチ)を目指す彼らは、
6〜7年かけて哲学・医学(鍼灸も少し)を学び、
ヒマラヤで薬草採取実習までこなす、
まさに“文化遺産”のような存在。
ただ、その専門性の高さもあり、海外での活躍の場が限定される厳しい現状があります。
「日本の鍼灸技術が、彼らの活路になってほしい」
という切実な願いに、
僕も力になりたいと強く思いました。
何を教えるか悩みましたが、
先輩や師匠のアドバイスをもとに、
僕が大切にしている
「触れること」、「 皮膚の質感の違い」、「ツボの取り方」
を中心に、ペアワーク多めで実践的なものにしました。
会場は、立派なチベット寺院。
聖域感に最初は緊張MAXでしたが、
ペアワーク中心の講義は、
白熱して2時間の予定があっという間に3時間。
(後から教官の先生も参加されていたと聞いてびっくり!)
学生さんたちから「自信になりました!」
「喜んでいます」という感想をいただき、
ホント胸が熱くなりました。
校長先生からはお香や薬膳茶のお礼まで。
「来年もぜひ!」とのご依頼までいただきました。
もちろん即答で快諾。
素晴らしい機会をくださったTCPのちあきさん、
アドバイスをくださったけむけむ先生、
こちらの意図まで通訳をしてくれたチミ君、
に心から感謝申し上げます。
学生さんや教官の先生方からの鋭い質問に答える経験は、
僕自身の知識と技術に対する自信にも繋がりました。
チベット医学という深い文化と、日本の鍼灸を繋ぐ架け橋になれたなら、これ以上の喜びはありません。
また来年、ネパールでお会いしましょう!