日本赤十字社和歌山医療センター 救急科部

日本赤十字社和歌山医療センター 救急科部 日本赤十字社和歌山医療センターは高度救命救急センターを持ちER型救急?

日本赤十字社和歌山医療センター高度救命救急センターは、ER型でありながら高度救命救急センターであるという国内でも数少ない施設です。
「全例応需」、「24時間ドクターカー」をモットーにして、地域における救急の中核を担っています。
第一救急部はERマインドを持った若手救急医が中心で、
・最先端の診療 (EBMを用いた診療)
・医療安全/患者安全
・研修医教育
に力を入れて、最高のERチームになるように日々精進しています。

06/06/2021

『痛くない傷の手当て』

お子さんの顔、頭部などの傷で縫合処置が必要な時、通常は局所麻酔の注射を創部に行った上で行います。ちいさなお子さんの場合は注射の痛みが耐えられず、局所麻酔が効いているにも関わらず怖さから動いてしまい、縫合処置の際に体幹抑制(シーツでぐるぐる巻きにして動かないようにする)を行わなければならない場合もあります。
当科ではLET製剤という浸潤麻酔を用いることで、注射を最後まで行わずに縫合処置をおこなうことが出来ます。
2017年から導入し、40例弱の症例に対し、90%近くは抑制を行わずに縫合処置が可能でした。多くのお子さんが痛がることなく、親御さん立ち会いの中で処置を行えています。

具体的な手順を紹介します。
①製剤使用の説明と同意書作成
②創部にガーゼ切片を留置し、LET液を滴下、フィルムで保護
③10−15分待機
④効果を確認し、洗浄、縫合処置
局所麻酔の追加注射が必要なケースが1割程度ありますが、その場合も痛みは少なく行えます。

お子さんはお母さんと話をしながら、youtubeを見ながら。
当科は少しでも苦痛を取り除けるように考えています。

※)傷の部位や状態、受傷からの経過などによってはLET製剤が使えない場合があります。また、適応外使用の説明、同意書作成が必要であり、時間外など対応できる医師が不在の場合は行えない可能性があります。もしLET製剤をご希望の場合は予めお問い合わせのうえ受診ください。

当科東が編集に関わった書籍が発刊となりました。当直ハンドブックは、夜勤や時間外診療で働く先生方を対象に、必要な情報に手早くアクセスできるよう意図して企画されました。和歌山ひいては日本全体の救急診療の質の向上に貢献できることは、いち救急医とし...
17/03/2021

当科東が編集に関わった書籍が発刊となりました。当直ハンドブックは、夜勤や時間外診療で働く先生方を対象に、必要な情報に手早くアクセスできるよう意図して企画されました。
和歌山ひいては日本全体の救急診療の質の向上に貢献できることは、いち救急医としてこの上ないよろこびです。

『日赤和歌山医療センターは全例応需を諦めません』新型コロナウイルスの影響は和歌山県にも及んでいます。コロナに対応するための病床を新たに準備する必要があるため、救急病床もこれまでと同様の運用が難しくなりました。冬を迎えるにあたり例年冠動脈疾患...
12/12/2020

『日赤和歌山医療センターは全例応需を諦めません』

新型コロナウイルスの影響は和歌山県にも及んでいます。コロナに対応するための病床を新たに準備する必要があるため、救急病床もこれまでと同様の運用が難しくなりました。冬を迎えるにあたり例年冠動脈疾患、脳卒中、肺炎など呼吸器疾患が増えることが予想されます。救急患者さんへの対応も普段以上の感染防止対策を行わなければなりません。
患者さんの受診制限や救急車受け入れに制限をかけることも選択肢ですが、当センターは和歌山市において救急医療機関としての矜持を守るべく、センターを挙げて対応策を考え取り組んでいきます。

市民の皆様にはそれでもご不便をかけることがあるかもしれません。待ち時間が長くなったり、安定した患者さんには入院ベッドを用意できず転院をお願いする事も多くなるでしょう。
救急医療の原点として全例応需を実践するためにはどうすればよいか、どうすれば市民の皆さんが適切な医療を受けられるようになるかを考えながら模索しています。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

2020年もどうぞよろしくお願いします。研修医向け雑誌『レジデントノート』2月号に当科医師による記事が載ってます。昨年から始まった連載で、日本各地の教育病院でER診療をおこなう中堅ER医4人が研修生活の悩み相談にお答えするという趣旨です。今...
18/01/2020

2020年もどうぞよろしくお願いします。

研修医向け雑誌『レジデントノート』2月号に当科医師による記事が載ってます。昨年から始まった連載で、日本各地の教育病院でER診療をおこなう中堅ER医4人が研修生活の悩み相談にお答えするという趣旨です。今回は多忙な救急外来を効率的にマネジメントするにはどうするか、という観点でお話ししています。
一般外来よりも重症度の高い患者さんが時に一時間で10名も来院された場合その重症度評価と緊急性の判断が必要となります。当院は「断らない救急」を実践しており、最重症患者さんが搬入されていても基本的に救急車、自己来院患者さんの受診を拒むことはありません。今年度(2019年4月〜)の救急車応需率は1月現在で99%以上の見込みです。
混雑した救急外来の診療体制にご意見ご指摘いただくこともありますが、限られた人員、医療資源を最大限に活用し今後もこの体制を維持できるよう努めて参ります。

救急医学会総会に参加しました。今年は研修医3名、修練医2名、スタッフ2名が発表行いました。はじめての学会発表で準備たいへんでしたが、そこそこのものができたんじゃないかと思ってます。学術的な面でもサポートできるよう今後も頑張ります。
04/10/2019

救急医学会総会に参加しました。今年は研修医3名、修練医2名、スタッフ2名が発表行いました。はじめての学会発表で準備たいへんでしたが、そこそこのものができたんじゃないかと思ってます。学術的な面でもサポートできるよう今後も頑張ります。

当センター第一救急科の東が英語論文を発表いたしました。東はER診療を専門としていますが、過去に勤務していた地域を中心に、日本国内で全例応需型のER型救急を行っている病院のある地域は、隣接する他の地域と比較して救急搬送に要する時間が有意に短く...
27/04/2019

当センター第一救急科の東が英語論文を発表いたしました。
東はER診療を専門としていますが、過去に勤務していた地域を中心に、日本国内で全例応需型のER型救急を行っている病院のある地域は、隣接する他の地域と比較して救急搬送に要する時間が有意に短くなるという結果でした。

ERにおいては重症患者はトリアージレベルを上げ速やかに対応が必要となりますが、重症度に関わらずすべての患者に適切な医療を届ける事こそが日本の救急医療に貢献できると確信しています。まだまだ発展途上中でありますが、引き続き当院当センターの方針に御理解とご支援いただければと思います。

なお、PLOS one は open journalですのでどなたでも全文読むことが可能です。ご興味のある方はどうぞアクセスしてみてください。

また論文執筆に当たり、多大なサポート、ご指導をいただいた先生方に深く御礼申し上げます。

The Dedicated Emergency Physician Model of emergency care is associated with reduced pre-hospital transportation time: A retrospective study with a nationwide database in Japan

PLoS One. 2019 Apr 16;14(4):e0215231. doi: 10.1371/journal.pone.0215231. eCollection 2019.

シミュレーション勉強会 痙攣重積の対応について研修医向けのシミュレーションを行いました。研修医発案の勉強会です。教育を惜しまず、充実した研修になるようサポートしています。
26/03/2019

シミュレーション勉強会
痙攣重積の対応について研修医向けのシミュレーションを行いました。研修医発案の勉強会です。教育を惜しまず、充実した研修になるようサポートしています。

新しい取り組み重症症例カンファレンスと題し、救急外来から入院した重症患者の症例検討会を救急部集中治療部主催で行いました。救急診療に関わる研修医、看護師はじめ、救急科、集中治療科、感染症科、整形外科など多くの部署から参加いただき、実りある会と...
20/03/2019

新しい取り組み
重症症例カンファレンスと題し、救急外来から入院した重症患者の症例検討会を救急部集中治療部主催で行いました。救急診療に関わる研修医、看護師はじめ、救急科、集中治療科、感染症科、整形外科など多くの部署から参加いただき、実りある会となりました!
初回のテーマは「壊死性筋膜炎の初期対応」について、専攻医が発表しました。質疑応答が盛んに行われ、それぞれの専門家からの示唆に富む指摘をいただきました。
日赤和歌山医療センターは病院全体として救急診療に協力し合いながら一人でもおおくの患者さんにより良い診療が行き届くよう、救命救急センターとして活動していきます。

19/11/2018

救急医学会総会@横浜 

救急科からは5演題発表しました。

・北米型ER施設が救急搬送所要時間を短くするか パネルディスカッション関連セッション (東)
 断らない救急を掲げER医が24時間対応する施設がある地域では、搬送所要時間も短いというデータを示しました。アウトカムの設定など問題ありますが、日本の将来の救急医療体制で検討すべき内容と考えます。今後論文化の予定です

・日本紅斑熱の診断の遅れ 口演 (久保)
 和歌山では比較的多い疾患ですが、診断が遅れ治療が後手にまわることも多くあります。救急医、感染症科医、集中治療医の連携が重要です

・循環器疾患における救急医の有用な役割は病院前から始まっている パネルディスカッション (岩崎)
 ドクターカー運用により、カテ室入室までの時間が59→44分と短縮 迅速な治療介入が可能になりました

・SNSを用いた研修医教育〜時間の有効活用を目指して〜  パネルディスカッション関連セッション(是永)
 当科で行っている研修医教育の成果、問題点について報告、ほかの施設の先生方との議論が行われました

・蜂咬症により発症したKounis症候群の一例  ポスター発表(是永)
 蜂咬症でのドクターカー搬送中にSTEMIを発症した症例を経験、アナフィラキシーにともなう血栓閉塞を起こす 珍しいKounis症候群を報告しました

横浜は中華がおいしいですね。餃子の○将とはぜんぜんちがいました。

当科東が分筆した書籍が発売になっています!集中治療ここだけの話 田中竜馬先生の御本で、第一線のエキスパートが救急集中治療分野の実臨床での考え方、取り組み方を紹介しています。気道管理の項目を担当いたしました。超音波テキスト 亀田徹 木村昭夫 ...
19/11/2018

当科東が分筆した書籍が発売になっています!

集中治療ここだけの話 田中竜馬先生の御本で、第一線のエキスパートが救急集中治療分野の実臨床での考え方、取り組み方を紹介しています。気道管理の項目を担当いたしました。

超音波テキスト 亀田徹 木村昭夫 point of care超音波の有用性がさかんに取り上げられていますが、類書にみない画像の多さとこちらも実臨床に即役立つことを保証します。腎臓の部分を担当いたしました。

臨床業務だけでなく、学術活動も積極的に取り組んでいます!
買ってください!笑

さる週末、京都駅すぐ近くのキャンパスプラザ京都にて秋のCEA秋のブートキャンプ、T&Aマイナーエマージェンシーコースを開催いたしました。当院と県立医大の救急医、放射線科医、感染症科医が手作りで2日間にわたりリレー形式でセッションを行い、ワー...
17/10/2018

さる週末、京都駅すぐ近くのキャンパスプラザ京都にて秋のCEA秋のブートキャンプ、T&Aマイナーエマージェンシーコースを開催いたしました。当院と県立医大の救急医、放射線科医、感染症科医が手作りで2日間にわたりリレー形式でセッションを行い、ワークショップも取り入れた楽しく勉強できる会となりました。日本全国から(北海道からも!)総勢40名を超える参加者が集まり、それぞれの施設の診療について考え、学び、有意義な時間を過ごすことができました。半数が初期研修医でしたが、3割は卒後5年目以上の先生しかも、救急ではない各科の先生方が参加してもらったことにとても意義を感じます。CEAのそもそものコンセプトである、「当直が苦手だけど、初期診療のアップデートをしておきたい」そんなすべての学びたい医師のための会が開催できたのではと思います。
https://sites.google.com/view/cea3
開催する側の人間も非常にたくさんのことを学ばせてもらいましたし、今後も引き続き会を続けていこうと考えています。

住所

小松原通4/20
Wakayama-shi, Wakayama
640-8558

電話番号

0734224171

アラート

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