13/11/2025
「迷ったときに読む話」 ~たったひとつの気づきで人生は変る~
Chapter㉞「ドタキャンする人の理由教えます」
生年月日から「人」の行動や考え方を見抜いちゃうパーソナル心理学ですが~
「ドタキャン」する人ってのも傾向が出るんですよ。
いませんか?周りによくドタキャンする人・・・
これにも実はパーソナル心理学で出てくる「素質」が関わってる事が多いのです。
もちろん、ドタキャンとか約束を守らないってのは「素質」どうの以前に「人として」って部分もありますよ。どの素質にも「ダメな人」ってのは当然いますからね。
ダメな人ってのは育った環境とかの方の影響が大きいですから・・・
まあ、「ダメになりやすい」って素質が有ったりもするんですがね~
さて、そんなダメな人じゃなく素質でドタキャンを良くするタイプってあるんです。
しかしですよ~そんなタイプの人に「あなたはドタキャンとかよくしますよね」とか「約束を守らなかったりしますよね」言うと決まって「そんな事ないです。きちんと守ります」って言うのです。
これはどうしてか?
嘘を言ってる?まあ、嘘を言ってるとしたら「自覚」は有るわけですから、むしろ「人として」の方の問題でしょうね~
そうじゃなくて、実は「自覚」してないんです。
何故にそうなるか?
それは、僕がよく話す「フィックス」と「フレックス」の違いで起こってるんです。
厳密に言うと「ドタキャン」の定義が違うんですよ。
だから、「本人はドタキャンだと思ってなくて、でも相手はドタキャンだと思ってる」ってギャップが生まれちゃうんですね。
僕がパーソナル心理学ってのを使う目的の一つは、この素質によるタイプでいろいろな基準とか定義が違ってしまう事で起こる「誤解」を無くすことなんです。
本当に相手が悪いなら別ですが、そんな定義の違いで喧嘩したり別れたり怒ったりするのは避けたいじゃないですか~
人間関係でのストレスのほとんどはこの素質ごとの定義の違いから起こってます。
逆に言えばそれさえ理解してればストレスはかなり軽減されるのです。
さらに言うとそれさえ理解してれば「相性」なんて物はかなり関係なくなるんです(理解してても嫌いなタイプは存在しちゃいますが)
ではこの「ドタキャン」に関しては何がどう違うのかと言うとですね~
この「ドタキャン」をやらない(やるようになりにくい)タイプってのはどうなんでしょう?
要素は3つあるんです。
一つは「他人軸」なタイプ。
他人軸の人は言葉通りに「他人」の事を中心に考えます。「他人がどうか」なんですね~
だから「ドタキャン」をしたら「相手が困るだろうな~」とか「相手がどう思うのだろう」って事が自分の事よりも優先なんです。
二つ目は「目的思考型」なタイプ。
目的思考型の人は常に何をするのでも「目的」として行動します。それは「日曜日に映画を観に行く」でも「これからマンガを読む」でも同じように「目的」として行動するんですね。
だから、「約束」はもちろん「目的」になるんでそれを果たすことが基準になるんです。
三つ目は、論理思考です。
論理思考をします。その為に「感情」にあまり左右されません。
約束の時間に出かけようとしていて、そこに恋人から「別れ話」の電話がかかってきてもそれと約束の時間に行く事は「別の事」なんですね。
なので、他人軸で目的思考型で論理思考が基本的には一番ドタキャンをしません。
逆に言えば、自分軸で状況対応型で感情思考が一番ドタキャンをする可能性が高くなるんですね~
もちろん、僕のパーソナル心理学の事を読んでもらっている人はわかると思いますが、こんな単純な区分けでは全てが説明はできませんが・・・・
さて「定義」が違うって書きましたよね~
実はこれが一番重要なんですよ。
そこで質問です。「ドタキャン」とは約束の時からどのくらい前までのキャンセルを言うんでしょう??
もちろん、約束の内容にもよりますがね~
実はこの「どのくらい前まで」が素質によってかなり違います。
ドタキャンの「ドタ」の部分ですよね~どこまでが「土壇場」なのかって事です。
もう一つは、ドタキャンの「キャンセル」の方です。これも素質によって「キャンセル」=「中止」と感じるタイプと「キャンセル」=「予定変更」と感じるタイプに別れちゃうんです。
これは「内容」にもよるのは確かすね。
しかし、この「どのぐらい前まで」が素質によってかなり違うのですよ。
これは主に「目的思考型」と「状況対応型」の違いで起こります。
ただ、何度も話しますが単純にこの二つで分けることは出来ません。
目的思考型の中でもそれが「強い」タイプと「弱いタイプ」がいますし状況対応型でも同じ。
これに「組み合わせ」の問題が出てきます。
なので、12×12の144通りの組み合わせが目的思考型の強い方から状況対応型の強い方まであるんです。もちろん中間的な場合もありますし、ちょっと目的思考型寄りみたいのもあります。
この目的思考型が非常に強いタイプだと、「目的」って言うのを当たり前のように重視しています。
その為、1週間後にA君と約束をしていてその同じ時間に別の用事が出来た時に、「Aくんとの約束(目的)」を行う前提で別の用事をどうするかを考えるんですよ。
だから、別の用事を早く済ませれないかとか別の日に出来ないかとか・・・・最悪でもA君との約束を少し時間を遅らせてもらってでもなんとか「目的」を行おうと考えます。
こうやって聞くと凄く「約束」を守る人みたいに思いますよね~確かに結果的にそうなる場合も多くて逆に約束を守らない人を凄く嫌うんですが・・・実は「約束」を守ってるんじゃないんですよ。
(約束を重視するタイプってものいますがそれは目的思考型とはまた別)
目的思考型は「約束」を守ってるんじゃなくて、「目的を行う」って頭から切り替えれないんです。
なので別の用事が入った時に「どうやってこの用事をずらそう」って事ばかり考えて「A君との約束を別の日にずらす」って考えが浮かばないんです。
「それは良いことでは?」
そうとも限りません。目的思考型の強い人だとこんな人がいます。
奥さんが体調を崩して寝込んでしまいました。家のことも何も出来ないし一人では病院に行けそうもありません。しかし旦那は「今夜は友達と飲みに行く約束をしてるから」と出て行ったり・・・
あとは、小学生の子供の発表会が~子供は親に見てももらうのを楽しみにして来て欲しいと~
しかしお父さんは「その日は、友達と釣りに行く約束をしてるから行かれない」と・・・・
これ「冷たい」のじゃないんですよ。目的思考型が強すぎると最初の目的を「変える」って発想が出来ないんです。
では逆に「状況対応型」が強かったら?
上の真逆ですよね~
簡単に別の用事と入れ替えていまします。それは「その場、その場」の状況に対応してしまうから後から出来た用事に変えてしまうんですね。
「約束を破る」とかって思ってないんですよ。ただ、新しい状況に対応しただけとしか思わないんです。だから、「行かれなくなった」と断りの連絡はきちんと入れます。
目的思考型=フィックスです。フィックスは「フレックスの反対語」です。フレックスは「フレキシブル(柔軟、融通がきく)」の意味なんです。なので、状況対応型=フレックスです。
あとはこの「度合い」の問題なんですよ。
極端に言うと強い目的思考型の人はどんな大切な用事が後から入ってきても「目的」を変えないようにします。
状況対応型の強い人は、大切かどうかも関係なく「目的」を新しいものに変えてしまいますし、それが「どんなタイミング」でも変えます。
状況対応型の強い人は約束のその日にでも、1時間前にでも変えるんですよ。
最初の方に書きましたよね。
ドタキャンをよくするタイプの人に「ドタキャンをよくしますよね」って言うと「「そんな事ないです。きちんと守ります」って言うって。
彼等はドタキャンのつもりはないんですよ。ちゃんと「行かれなくなった」って連絡してるんですから~それが「1時間前」だっただけのことなんです。
要するに、状況対応型の強い人っていうのはドタキャンの「ドタ」の部分の「土壇場」の定義が、極端に「寸前」なんです。
だから、状況対応型の人のほうが「ドタキャン」が多くなる可能性が高いんですね。
ただ、前回も書いたようにその人がただ単にいい加減な人な場合以外は、状況対応型が強い人は「ドタキャン」だと思っていません。
強いタイプの人は30分前でもドタキャンとは思わないんです。
これだと、目的思考型の強い人と状況対応型の強い人ではかなりギャップが生まれますよね。
これはどちらが「悪い」とか「良い」って話ではないんですよね。
前にも書きましたが、認識の違いで怒ったり喧嘩したりイライラするのを無くすと人間関係はかなり快適になります。
ただしですよ。
だからって、人に迷惑をかけて良い訳ではないんですね。
状況対応型が強いとドタキャンが増えます。目的思考型が強いと融通が効かなくなります。
可能性として、この「日本」って社会では目的思考型の方が良くて状況対応型の方が悪いのも確かです。
状況対応型が強いタイプの人でも、例えば「営業職」とかみたいなお客さんとの時間を守らないと仕事に支障が出るような仕事をやってきた人はドタキャンをしないんですね。
これは、どんな時にでも言えるんですが、「相手の立場」で考えれるかの問題なんですよ。
得手不得手はありますがこれに関しては、フィックス(目的思考型)、フレックス(状況対応型)は関係ないのです。
そして、少なくとも「日本」って社会ではこの「約束を守る」ってのはかなり重視されます。
僕は良くセッションの中で、「常識とか当たり前とか良い悪いとかなんて本当は存在しない、だからそんな物に振り回されてると自分の個性が見えなくなるし本心にも気がつけなくなる」って話をします。
良い悪いなんてないんですよ。だから別にドタキャンしてもかまわないんです。国によっては30分前にキャンセルしても気にしない人達もいるでしょう。
でも少なくとも日本ではあまり歓迎されません。だからそれを破ると自分が「不自由」になります。
嫌われたり信用されなかったりです。
「オレは自由に生きるんだ、そんな事に媚びて生きないぜ!」みたいな勘違いしたアウトローでいたい人は構いませんが~そんな人は「人との約束」みないな「ミクロ」な部分で自由でいて、人生全体っていう「マクロ」な部分で不自由なんですがね~笑
そうなると、やっぱり状況対応型の強い人がこの日本では不利なんですね。
どのタイプにも得手不得手がありますから、状況対応型にとってはそこが不得手の部分なんでしょう。
実際に僕のセッションの予約に関してもドタキャンや予約をした後で変更する人は90%以上が状況対応型の人です(僕は予約をもらった時点で生年月日を聞きますから来られなくてもわかるのです)
もちろん、中には止むを得ない事情の人もいるんでしょうが~
ちなみにこの「止むを得ない」の度合いも素質でかなり違います。
この場合は、目的思考型と状況対応型の違いだけでなくて「感情思考」と「論理思考」の差も出ます。
なので「男女」って差もでますね。
状況対応型の人の中には、予約の電話の時点で「とりあえず◯☓日の午後1時前後で~また都合が悪かったら変更の電話を入れます」みたいな人も多いのです。
ね~これ、フィックスの人が聞いたら「イラッ!!」ってしますよね笑
だって最初から「変更あり」前提なんですもの~フィックスの人にはありえませんよね。
それと、フィックスの人がキャンセルする場合ってほんとに止むを得ない場合なんで「理由」を必ず言うのですよ。でも状況対応型の人は理由をいう人でも「別の用事が入りましたから~」です。
目的思考型の人だと、親が亡くなったのに来られたりしますからね~それぐらい「目的」を変えません。
こういった、何処かへの「予約」とかなるとまた少し事情がちがうんですよね。
ホテルなんかだとドタキャンだと「キャンセル料」が発生しますよね(占いのお店でもありますよね)
これは、ある意味で当たりまえでドタキャンされるまでは「予約」が入ってる以上は、その時間に他の予約が入っても断らないといけないんですよね。
だからって、近くなってからドタキャンされたらもう他の予約は取れません。
すると、「1件」の仕事が無くなったのではなくてその人が予約を入れてるぶん「予約が取れなかった」のまで損をさせられるんです。
この感覚は、自分で商売したり歩合制の仕事をしている人はわかるんですよ。
でもサラリーマンだと「仕事が無くなる」=「むしろ嬉しい」ですからね~これも状況対応型の性質ではあるんですが~「相手の立場で考えれるか」って部分なんです。
相変わらず長くなっちゃいましたが、ドタキャンひとつとってもこんなに感覚が違うんです。
だから、相手の素質を知って「認識の違い」を知るのって重要なんです。
そして、その認識の違いを理解しようとする人は「相手の立場」を考えれる人なんですよ。
少しそんな観点で人間関係を観てみると、人生はずいぶん楽になりますよ。
#ドタキャン