16/11/2025
コラム【冬を元気に過ごすための準備は「胃の気」から!】
秋の深まりとともに、朝晩の冷え込みがぐっと強まりました。
暦の上では「立冬」をすぎました。
冬の入口に差しかかり、陰の気が増していく時季です。
日中との寒暖差も大きく、体は気温変化に追いつけず、自律神経の乱れや胃腸の不調を感じる方も少なくありません。
東洋医学では、脾胃は後天の本とされ、全身のエネルギーの源を担う大切な臓腑です。
この時季に胃の気が乱れると、体の巡りが滞り、冷えや倦怠感、むくみなどさまざまな不調を引き起こします。
そこで今の時期は、「胃の気」を整えるために胃経を入念に施術することが重要です。
足の三里や上巨虚・下巨虚といった経穴を中心に、胃経の気の流れを整えることで、
内側から温かさと安定が戻り、全身の気血の巡りもスムーズになります。
寒さが本格化する前に、胃の気をしっかり養い、体の中心から温めておくことが、冬を健やかに乗り切る第一歩です。
※この内容の意見や見解は、あくまで書き手個人のものであり、日本鍼灸師会または役員の見解や意見を代表するものではありません。
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